DREAMS COME TRUE/The Swinging Star

  1.The Swinging Star
  2.あの夏の花火
  3.DA DIDDLY DEET DEE
  4.SAYONARA (Extended Version)
  5.行きたいのはMOUNTAIN MOUNTAIN
  6.眼鏡越しの空
  7.決戦は金曜日 (Version of “THE DYNAMITES”)
  8.涙とたたかってる
  9.HIDE AND SEEK
10.太陽が見てる
11.SWEET SWEET SWEET
12.晴れたらいいね
 
発売年月日:1992年11月14日
EPIC/SONY RECORDS ESCB1350
全体収録時間:53'55"
チャート最高位:1位
「The Swinging Star」

 プロデューサー:マイク・ピラ、DREAMS COME TRUE   レコーディング:後藤昌司、ピート・フリス、マイク・ピラ   ミキシング:マイク・ピラ

 マスタリング:ティム・ヤング   録音スタジオ:信濃町スタジオ、マリンスタジオ、エアスタジオ、ヒット・ファクトリー

 演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキングヴォーカル

        中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキングヴォーカル(except 1)

        西川隆宏:キーボード、サウンドデザイン、バッキングヴォーカル(except 1)

        モーリス・マイケル:ギター(1〜6,8,9,11)   佐々木康彦:ギター(1,7,10,12)

        ラウル・ドリヴェイラ:トランペット(1〜6,9,11)   マーティン・ドローヴァー:トランペット(1〜6,9,11)

        有沢健夫:トランペット(1,7,10,12)   飯尾通利:トランペット(1,7,10,12)

        ニック・ペンテロウ:サックス(1〜6,9,11)   山本一:サックス(1,7,10,12)

        ピーター・トムス:トロンボーン(1〜6,9,11)、トロンボーン・ソロ(12)   野村裕幸:トロンボーン(1,7,10,12)

        濱田尚哉:ドラムス(1,4,5,7,9,11)、一部ドラムス(8)   スケイラ・カンガ:ハープ(11)   フランク:バッキングヴォーカル(11)

        シルヴィア・メイソン・ジェームズ:バッキングヴォーカル(4)   グウェン・ダプリー:バッキングヴォーカル(4)

        グロリア・ロバコスキー:バッキングヴォーカル(4)   明石敏子:オルガン(1)、一部プログラミング(5,12)

        マイク・ピラ:バッキングヴォーカル(9)、ヴォイス(4)、話し声(12)   スージー、ナタリー&エミリー・ピラ:話し声(12)

        バーニー・マイケル:DJ(1)   シュ・ビ・ドゥ・ワッパーズ:バッキングヴォーカル(3)

 人気度 ★★★★★  お勧め度 ★★★★★  管理人お気に入り度 ★★☆☆☆

 ベスト盤度 「BEST OF DCT」2曲、「7月7日、晴れ」0曲、「The SOUL」4曲、「DREAMAGE」1曲、「DREAMANIA」1曲

 シングル度 12曲中4曲  作曲者度 吉田3曲、中村6曲、吉田&中村2曲、西川&中村1曲  トレードカラー・・・  アルバム略称・・・SS


 アルバム「MILLION KISSES」での輝かしい成功から1年経った1992年11月14日に発売されたこのフィフス・アルバム「The Swinging Star」は、ドリカムでもっとも成功した、つまりもっともよく売れたアルバムです。発売1週間で200万枚売れたほどですから、いかに当時のドリカム人気がすごいものだったかが分かります。結果的にこのアルバムは300万枚以上売れ、当時のアルバム売り上げ記録を更新してしまいました。それほど売れたのは、このアルバムにも収録されたシングル曲2曲が大ヒットしたことにあります。『決戦は金曜日』と『晴れたらいいね』です。詳しくはそれぞれの曲説明をごらんください。そのような時代背景もあり、ドリカム全盛期のアルバムとなったこのアルバムですが、実際聴きがいはあるのでしょうか・・・?

 そこで時代背景を除いて、収録曲について見てみましょう。ほとんどの曲が明るく元気です。唯一『涙とたたかってる』のみが暗いイメージです。これは前作から引き継がれていてドリカム人気を象徴する要素になっていますが、前作よりはロック・・・というかパワフルな曲が増えています。これは収録曲の半数がまささんによる作曲であることが影響しているのかもしれません。『決戦は金曜日』『SAYONARA』『HIDE AND SEEK』あたりがそうです。またサウンド面では生ドラムス(濱田尚哉さん)を初めて取り入れ、こうした曲をよりパワフルにしています。たった3曲しかない美和さんの曲(『DA DIDDLY DEET DEE』など)は前作の雰囲気に似ています。また西川さんが部分的ながら初めて作曲に参加しているのはうれしいです。

 曲のバラエティもまた増えています。ジャズ風の『行きたいのはMOUNTAIN MOUNTAIN』、ラテンの『眼鏡越しの空』、果てにはラップを取り入れた『HIDE AND SEEK』と、きらびやかな感じがします。しかしそれは前作の女の子らしい華やかさではなく、整頓された男性的なおしゃれさ(!?)です。つまり、「MILLION KISSES」が美和さんで、このアルバムはまささんといった感じでしょう(笑)。

 また、このアルバムの収録曲には大ヒットシングル『決戦は金曜日』『晴れたらいいね』のほかに、『あの夏の花火』『眼鏡越しの空』といったファンには欠かせない大人気曲や、『太陽が見てる』『SWEET SWEET SWEET』のような佳曲もあり、名曲ぞろいの説得力あるアルバムです。つまり、初心者には最適な一枚ということです。何しろどの曲もシングル発売された曲に力負けしていませんから。ベスト盤から入り「次は何を聴こう?」になっている方にはぜひお勧めします。

 ジャケットやブックレットではタイトルになぞらえて宇宙船みたいな乗り物に乗ったドリカムを見ることができます。同タイトルの曲も収録されていますが、この曲は前作収録の『銀河への船』のメロディを使っており、これが前作とのリンクになっています。しかし、ブックレットは前作よりはるかに手抜きした感じがあります(汗)。もっと凝ってもよかったのに・・・個人的には減点です。CDレーベルは真っ黒。のちの「LOVE UNLIMITED∞」もそうでした。ちなみにこのアルバムには収録曲の演奏時間表記が書いてありません(これが書かれるのはこのあと「MAGIC」と、だいぶ後になって「THE LOVE ROCKS」以降)。そういえばこのアルバムでは西川さんは初めてひげを生やしていますね。

 私は、このアルバムは「LOVE UNLIMITED∞」と「The SOUL」を除いて一番初めに買いました。この後のアルバム集めの出発点となったアルバムです。このアルバムをそれに選んだのは、単に「The SOUL」に収録された曲が多かったからだったのですが、これから買って正解でした(「the Monster」から買っていたらどうなっていたか・・・)。昔はよく聴いていたのですが、今は前作「MILLION KISSES」の収録曲とアートワークの質の高さにほれて、あまり印象のないアルバムになってしまいました(汗)。当たり前すぎる、というのも要因かもしれません。今でも大好きな曲は・・・『太陽が見てる』『DA DIDDLY DEET DEE』ぐらいでしょうか・・・。ファンに大人気の曲が大好きじゃないのはドリマニアであるゆえんです(苦笑)。まぁでもこれ聴くと元気は出ますよね。アッパーな曲ばかりですし。帯を見ると、『決戦は金曜日』と『晴れたらいいね』は本当にいい宣伝効果になったんだな〜と思います。一緒に表記されている『太陽が見てる』の末路を思うと悲しくなってくるほどです(苦笑)。

 「DREAMS COME TRUE」「LOVE GOES ON・・・」から出発し、「WONDER 3」を経て「MILLION KISSES」「The Swinging Star」で日本中の人気を獲得したドリカム。しかしその一時代(ここでは「初期」と言いましょう)はこのアルバムをもって終わります。今後の作風は、「ひたすら明るく、元気で、女の子らしくて、キャッチー」路線から「穏やかで、暖かくて、生演奏で、味わい深く、聞かせる」路線へと変わっていきます。まるで次作の西川さんの坊主頭がそれを象徴しているかのように(関係ないですか)。

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