涙とたたかってる
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、サウンドデザイン、バッキング・ヴォーカル
モーリス・マイケル:ギター
濱田尚哉:一部ドラムス
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス、スクラッチ
ライヴ履歴 1993年「The Swinging Star」 1999年、DWL「冬の夢」、『SWEET SWEET SWEET』『しあわせなからだ』とのメドレーで登場
アルバム「The Swinging Star」収録曲で唯一暗いムードの曲。静寂の中、全体を包み込むようなシンセ音とスクラッチを伴ったドラムパターンが延々と続き、あたかも時が止まったような気分にさせます。ブラス・セクションや目立ったバッキング・ヴォーカルはなく、美和さんのヴォーカルがメインになっています。第2節の後はドラマチックな展開を見せ、シンバルを交えたドラムスが力強くなります。そして最後はドラムロールで静かに締めくくります。演奏時間も5分38秒と長い方ですが、アレンジが曲をより長く聴こえさせます。
歌詞はドリカムお得意の電話越しの恋愛模様。涙をこらえながら電話で恋人に別れを告げる主人公が描かれています。アルバム「The Swinging Star」にはこういった悲しいラヴソングが非常に少ないので、この曲の存在はアルバムに微妙な暗さを投げかけています。アルバムの明るさが一辺倒にならないところもドリカムのセンスのよさです。美和さんのヴォーカルは、静かな感じと訴えかけるような感じの2種類に分けて歌われています。
どんなマイナーソングにもありがちですがライヴでは出番が少なく、アルバムツアーと'99年DWL「冬の夢」のみです。後者ではメドレーで登場し、こちらも陰鬱な雰囲気をかもし出したアレンジでした。DYNAMITES UKはブラス・セクションのパートがなかったので、この曲ではパーカッションに徹しています。
私は存在をたまに忘れるほどこの曲に思い入れはないのですが、時々ふと聴いてみると歌詞がすごく痛く響くことがあります。「話すことなど・・・」以降の歌詞は特に痛いです・・・。