SAYONARA
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、サウンドデザイン、バッキング・ヴォーカル
モーリス・マイケル:ギター
ラウル・ドリヴェイラ:トランペット マーティン・ドローヴァー:トランペット
ニック・ペンテロウ:サックス ピーター・トムス:トロンボーン
濱田尚哉:ドラムス マイク・ピラ:ヴォイス(Extended Versionのみ) シルヴィア・メイソン・ジェームズ:バッキング・ヴォーカル
グウェン・ダプリー:バッキング・ヴォーカル グロリア・ロバコスキー:バッキング・ヴォーカル
他に、プログラミングされたシンセ音、ピアノ、パーカッション
ライヴ履歴 1993年「The Swinging Star」 1995年、DWL、『彼は友達』『あなたに会いたくて』『LOVETIDE』とのメドレーで登場
2006年「THE LOVE ROCKS」、『笑顔の行方』『眼鏡越しの空』とのメドレーで登場
まささん作曲のラテン風の力強いナンバーで、まささんの洋楽的アプローチが滲んでいます。ヒットシングル「晴れたらいいね」のカップリングで初登場し、アルバム「The Swinging Star」にも収録されました。アルバムヴァージョン(Extended Version)はシングルヴァージョンよりも1分ほど長く6分1秒。これはドリカムナンバーで6番目に長い演奏時間です(アルバム収録曲のアルバムヴァージョンを対象。2006年以前は3番目に長かった)。アルバムヴァージョンは、イントロ前にハードなギターソロと「どら」が加えられています。また、長い間奏が付け加えられ、美和さんの叫ぶようなヴォーカルとマイク・ピラ(プロデューサー)の英語の語りが雰囲気を高めています。シングルヴァージョンはベース4音から始まりどこかむなしい始まり方です。間奏もないですし。
演奏面では、まささんの弾くベースが必聴です。ドラムスは濱田さん。この曲と同時期に初めてプログラミングから移行したパートで、この曲の力強さをアピールしています。リズミカルなパーカッションは打ち込みでしょう。モーリス・マイケルのハードなギターも随所にフィーチャーされています。前述の通り、アルバムヴァージョンではイントロに印象的なソロが収録されています。
歌詞は「三角関係」を歌ったもので、悲しさを力強く振り切って恋人に「二度と会わない」と言っています。第1節で春、第2節で夏の思い出が歌われています。美和さんのヴォーカルは力強いものになっていますが、ラテン調のメロディとともにせつなげでもあります。印象的なタイトルコールはドリカムのほかに外国人コーラス隊3人が参加しています。
ライヴ映えする曲なのに'95年のDWL以降は長らく演奏されていませんでした。DWLでは、ギターの高田二郎さんがオリジナルに負けないほどの強烈なソロをイントロで披露してくれました。美和さんも一緒に強烈に叫んでいます。また、「何もせずに・・・」の部分ではオリジナル版の間奏のマイク・ピラのヴォイスがオーバーラップされていました。ひさしぶりに復活したのは'06年の「THE LOVE ROCKS」ツアーですが、この時はダンスナンバー風にアレンジされていました。
この曲は1994年に英語版が登場しました(シングル「WHEREVER YOU ARE」収録)。ベーシック・トラックは日本語版と似ていますが、曲の構成が全く異なっています。また音も新たに加えられたのもあり、聴き比べてみると面白いかもしれません。英語版の方が美和さんのヴォーカルがパワフルになっています。