決戦は金曜日

演奏時間:5'38"(Version of“THE DYNAMITES”)
               4'41"(シングルヴァージョン)
収録アルバム:「The Swinging Star」7曲目(Version of“THE DYNAMITES”)
                     「BEST OF DREAMS COME TRUE」11曲目(シングルヴァージョン)
                     「The SOUL」 DISC-1 4曲目(Version of“THE DYNAMITES”)
                     「DREAMANIA」 DISC-1 4曲目(Version of“THE DYNAMITES”)
                     シングル「決戦は金曜日」(シングルヴァージョン)
作曲:中村正人  作詩:吉田美和  編曲:中村正人
プロデューサー:マイク・ピラ、DREAMS COME TRUE
レコーディング・ミキシング:マイク・ピラ
有名度 ★★★★★
人気度 ★★★★★
管理人お気に入り度 ★★☆☆☆
このサイトでの略称・・・SS−7
『決戦は金曜日』(シングルジャケットのパロディ)

 演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル

        中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキング・ヴォーカル

        西川隆宏:キーボード、サウンドデザイン、バッキング・ヴォーカル

        佐々木康彦:ギター

               有沢健夫:トランペット   飯尾通利:トランペット

        山本一:サックス   野村裕幸:トロンボーン

        濱田尚哉:ドラムス

        他に、プログラミングされたシンセ音、ピアノ

 ライヴ履歴 1992年「MILLION KISSES」、一部会場のみアンコールで登場  1993年「The Swinging Star」、全体の最後に登場

          1994年「MAGIC JOURNEY」  1995年、DWL、最初に登場  1999年、DWL「冬の夢」で登場

         2000年「DCT garden.com COUNTDOWN PARTY」

         2003年、DWL、『Don't You Say・・・』『嵐が来る』『SWEET REVENGE』『IT'S SO DELICIOUS』『24/7 -TWENTY FOUR/SEVEN-』とのメドレーで登場

         2005年「DIAMOND 15」  2007年、DWL、全体の最後に登場

         2009年「“ドリしてます?”」、『あなたに会いたくて』『STILL』『うれしい!たのしい!大好き!』『MEDICINE』『笑顔の行方』『今度は虹を見に行こう』『Eyes to me』『愛しのハピィデイズ』『眼鏡越しの空』とのメドレーで登場(シングル「その先へ」に音源を収録)


 誰もが一度は聴いたことのある曲。1992年9月19日にシングルとして発売され、瞬く間に大ヒットしました。チャートでは当然1位。同年4月からは、ドリカム自身がパーソナリティを務めたレギュラー番組「うれしたのし大好き」のオープニングテーマにもなりました。同年11月発売のアルバム「The Swinging Star」にも収録されますが、このアルバムは当時の日本でのアルバム売り上げ記録を更新してしまいます。それもこの曲の存在が背景の一面にあったのです。ちなみに、この曲のタイトルはその年の流行語にもなります。紅白歌合戦でも歌われました。その後も、2000年のベスト盤「The SOUL」や2004年の企画盤「DREAMANIA」に収録され、ドリカムでもっとも有名な曲のひとつとして広く知られています。

 まささん作曲ということで、洋楽嗜好の強いアレンジがされています。特に、まささんお気に入りのEARTH,WIND&FIREの作風に似ています。ベースラインがEW&Fの『Let's Groove』が元になっているのは有名な話。他に、私はこの曲に一部がよく似た洋楽(EW&Fではない)をもう1曲聴いたことがあります。力強いサウンドですが、ドラムスは濱田さんがたたく生ドラムスです。フィルインが少なく淡々とした感じで進行するのは、EW&Fを意識したのでしょう。ブラス・セクションはDYNAMITESで、アルバムヴァージョンのサブタイトルにもなっています。間奏のピアノはプログラミングだと思われます。イントロより随所で使われているキーボードも印象的。シングルヴァージョンはそのまますっきり終わってしまいますが、アルバムヴァージョン(Version of“THE DYNAMITES”)は長いインスト部が続きながらフェイドアウトします。

 ヴォーカル面では、美和さんが随所で力強い歌声を聴かせています。特に、アウトロの多重録音の箇所が聴き所です。間奏の英語詞も印象的。コーラスは、やはり「ナー、ナーナーナーナー」のフレーズが耳に残ります。このフレーズを聴いたことのある方は多いことでしょう。冒頭の英語による低いヴォイスは、おなじみマイク・ピラによるものと推測されます。歌詞は、「決戦」(デート)に向かう主人公の様子・気持ちを描いたものです。夜の地下鉄が舞台となっています。ちなみにタイトルは最後に1回しか出てきません。なんで金曜日になったのでしょう。

 ライヴでは何度も演奏されている定番のひとつで、1992年には「うれしたのし大好き」で放送されたばかりの新曲だったこの曲が早くも演奏されています(当時この曲は未リリース)。'95年のDWLではオープニング・ナンバーに選ばれました。第2節の一部をバッキング・ヴォーカル担当の浦嶋りんこさんがパワフルに歌っています。'99年DWL「冬の夢」ではアップテンポのアレンジになったこの曲が会場を沸かせました。まささんのベースが曲をぐいぐい引っ張ってゆきます。'03年DWLではメドレーの一環として演奏されましたが、前曲『IT'S SO DELICIOUS』の間奏の後突然「この夜が〜」と美和さんが歌い出した時には観客一同驚いたと思います。'07年ではライヴの最後を熱く締めました。ライヴでの定番ですが、聴き所はやはり終盤の美和さんのコブシをきかせたあの部分でしょう!浦嶋りんこさんとの掛け合いがなんともパワフル。'09年ではメドレーの最後を飾りました。この時の演奏はシングル「その先へ」で聴くことができます。

 1993年のアルバム「MAGIC」のオープニング・テーマ『・・・AND THEN?』にはこの曲のドラムパターンが登場し、これが「The Swinging Star」と「MAGIC」の2アルバム間のリンクとなっています。また、2004年のアルバム「DIAMOND 15」収録の『朝日の洗礼』は曲調・歌詞ともにこの曲の続編であり、ドリカム本人もそれを認めています。というより、最初からそれを意図して作られた、というのが正解。作曲は「もちろん中村正人」。当初のタイトルは『決金2004』だったそうです(笑)。2005年の「DIAMOND 15」ツアーでは『朝日の洗礼』に続いてこの曲が演奏されたのが印象的でした。

 大変有名な曲ですが、私はこの曲は好き!とまではいかないです・・・まぁそこはドリマニアですから(苦笑)。でも、素直にノリノリになる曲です。EW&Fの曲にうまいこと似せてあるのは、さすがまささんですね!また、ライヴではこの曲はハイライトだと思います。これが演奏されなかったらファンの暴動が起きそうです(笑)。

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