晴れたらいいね

演奏時間:4'06"(アルバムヴァージョン)
               3'14"(シングルヴァージョン)
収録アルバム:「The Swinging Star」12曲目(アルバムヴァージョン)
                     「BEST OF DREAMS COME TRUE」12曲目(シングルヴァージョン)
                     「The SOUL」 DISC-1 14曲目(アルバムヴァージョン)
                     「ひらり オリジナル・ドラマ・トラックス」10曲目(シングルヴァージョン)
                     シングル「晴れたらいいね」(シングルヴァージョン)
作曲・作詩:吉田美和  編曲:中村正人
プロデューサー:マイク・ピラ、DREAMS COME TRUE
レコーディング・ミキシング:マイク・ピラ
有名度 ★★★★★
人気度 ★★★★☆
管理人お気に入り度 ★★☆☆☆
このサイトでの略称・・・SS−12
参照:『晴れたらいいね〜ボサノバ・オーケストラ・ヴァージョン〜』
『晴れたらいいね』(花のイメージ)

 演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル

        中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキング・ヴォーカル

        西川隆宏:キーボード、サウンドデザイン、バッキング・ヴォーカル

        佐々木康彦:ギター

        有沢健夫:トランペット   飯尾通利:トランペット

        山本一:サックス   野村裕幸:トロンボーン   ピーター・トムス:トロンボーン・ソロ

        明石敏子:一部プログラミング   マイク、スージー、エミリー&ナタリー・ピラ:話し声(アルバムヴァージョンのみ)

        他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス、ピアノ

 ライヴ履歴 1993年「The Swinging Star」、アンコールを除く最後に登場、およびオーケストラ・ヴァージョンがアンコール後に登場

          1994年「MAGIC JOURNEY」  1995年、DWL、『Eyes to me』『go for it !』『うれしはずかし朝帰り』『DA DIDDLY DEET DEE』『あなたにサラダ』『Ring !Ring !Ring !』とのメドレーで登場

         1999年、DWL「冬の夢」で登場  2003年、DWL、『たんぽぽの堤防』『a little waltz』『時間旅行』とのメドレーで登場


 誰もが知っているドリカムナンバー。1992年10月5日から翌年の4月3日まで放送されたNHK朝の連続TV小説「ひらり」の主題歌になったことは皆さん周知の通り。この曲が毎日のように全国のお茶の間で流れたことにより、ドリカムの名前と歌は若者のみならず幅広い世代に知られることになりました。ちなみに、今では当たり前になっていますが、朝の連続TV小説で歌入りの曲が主題歌になったのは『晴れたらいいね』が最初だそうです!

 この曲は「ひらり」放送開始直後の10月21日にはシングル・リリースされ(もちろん1位)、11月にはアルバム「The Swinging Star」にも収録されます。アルバムヴァージョンはアウトロが長くなっています。翌年1993年の1月には、「ひらり」で使われた音楽(すべてまささん作曲!)を集めたアルバム「ひらり オリジナル・ドラマ・トラックス」がリリースされますが、そこにも収録されています。紅白歌合戦(これもNHK!)でも歌われました。その後もこの曲は幅広い年代から親しまれ、2000年のベスト盤「The SOUL」にも当然のように収録されています。

 さて「ひらり」を抜きにしてこの曲の解説をしましょう。美和さん作曲のドリカムらしいポップで、『Eyes to me』の路線を継いでいますが、それよりは落ち着いた感じに仕上がっており、次作「MAGIC」の作風に近くなっているといえます。これは連続ドラマの主題歌ということを考慮したのでしょうか。全体に使われているブラス・セクションが軽快でサウンドのメインですが、これはDYNAMITESによる演奏。ただし間奏とアウトロのトロンボーン・ソロはピーター・トムス(DYNAMITES UK)による演奏です。シンセがきれいな音をしています。「ひらり」ではそのまますぱっと切れて終わっていますが、CDに収録されているものはすべて違うテンポのアウトロがくっついています。シングルヴァージョンは程なくフェイドアウトしてしまいますが、アルバムヴァージョンは1分ほど長く続き、プロデューサーのマイク・ピラ一家のおしゃべりと、トロンボーン・ソロが新たに重ねられています。

 歌詞は珍しくラヴ・ソングではなく、美和さんが自分の子供時代を思い出しながら自分の両親に歌ったものになっています。第1節をお父さんに、第2節をお母さんに歌っています。そのため、爪に赤いインクを塗って叱られたのも本当にあったことと思われます。「雨が降れば川底に沈む橋」も、美和さんの故郷・北海道池田町に実在する「川合大橋」という橋のことです。利別川に架かるこの橋は、現在はしっかりした作りになっていますが、昔は「もぐり橋」と呼ばれ雨が降ると本当に沈んでしまったそうです。「こくわ」はサルナシという植物の別名。また、歌詞にドラマのタイトルでありその主人公の名前でもある「ひらり」という言葉がさりげなく登場しています。

 大人気のためか、ライヴではDWLでの定番になってきているこの曲。'95年と'03年のDWLではメドレー中で演奏されました。そして'99年DWL「冬の夢」。美和さんが休憩に入って不在の間を埋めるために、DYNAMITES UK(ブラス・セクション)とポンタさん(ドラムス)の演奏によるインストヴァージョンで演奏されましたが、これには観客全員も歌で参加しました。曲の間まささんが「聴こえない、聴こえない!」と発破をかけたり、西川さんが声の小さいほうを指揮棒で指したりと2人の仕草が面白い一こまでもありました。この時も、他のDWLでのメドレーと同じくショート・ヴァージョンでした。

 私は、この曲に関してはドリカムを知る前から「ひらり」で聴いていました。といってもドラマはまともに見ていなかったので朝流れているのを聴いただけなのですが。確か「ひらり」はお相撲さんがどうとかって話でしたよね?のちにこれがドリカムの曲と知った時には驚きました。「The SOUL」を聴いていた頃はよく聴いていたのですが、今はあまり好きな曲に入っていません。まぁ私はドリマニアですから(苦笑)。この曲はアルバムヴァージョンもシングルヴァージョンもアウトロがついていますが、私は「ひらり」で流れていた時と同じようにすぱっと切れるほうが好きなので、この曲を聴く時はよくアウトロは飛ばして聴いてしまいます。そろそろちゃんと聴くようにしないとなぁ・・・(汗)。

 あと、「川合大橋」は実際に行ってきました(2007.8.04)。当日は雨でしたが、現在の鋼鉄製の橋梁にアスファルトの道路じゃあいくらなんでも沈みませんね。

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