DREAMS COME TRUE/LOVE GOES ON・・・
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プロデューサー:マイク・ピラ、DREAMS COME TRUE レコーディング:マイク・ピラ、後藤昌司 ミキシング:マイク・ピラ
マスタリング:クインシー・タナカ 録音スタジオ:パワープラントスタジオ、マリンスタジオ、マグネットスタジオ、ゼロスタジオ
演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキングヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキングヴォーカル(except 6)
西川隆宏:キーボード、バッキングヴォーカル(except 6&10)、サウンドデザイン
モーリス・マイケル:ギター(4〜10) 逆井オサム:ギター(1,2) 佐々木康彦:ギター(3)
ラウル・ドリヴェイラ:トランペット(3〜10) 佐々木史郎:トランペット(1,2)
ニック・ペンテロウ:サックス(3〜6、8〜10) 瀧川浩水:サックス(1,2)
ボスコ・ドリヴェイラ:パーカッション(6,8) スージー・ピラ:ピアノ(10) マイク・ピラ:サンタクロース(8)
パワープラントクルーズ:パーティー・ノイズ(8) キャメロン・ジェンキンス:カウント(9)
人気度 ★★★★★ お勧め度 ★★★★★(ただし、ベスト盤「The SOUL」購入済の場合は★☆☆☆☆) 管理人お気に入り度★★☆☆☆
ベスト盤度 「BEST OF DCT」3曲、「7月7日、晴れ」1曲、「The SOUL」6曲、「DREAMAGE」1曲(ヴァージョン違いを含むと2曲)「DREAMANIA」1曲
シングル度 10曲中5曲(再発を含むとのべ6曲) 作曲者度 吉田7曲、中村2曲、吉田&中村1曲 トレードカラー・・・緑 アルバム略称・・・LGO
ドリカムのセカンド・アルバムでデビューアルバムと同年の1989年11月22日に発売されました。アルバムタイトルは9曲目と同じです。チャートでは8位まで上昇。ドリカム・ブームを予感させました。ブックレットにはレコーディングの地・ロンドンの街を散歩するドリカムの生き生きとした写真がたくさんあります。最後のページには前作の紹介とともにスタジオでの写真を多く見ることができます。プロデューサーのマイク・ピラやミュージシャンたちと思われる姿もあります。帯では「究極のしあわせが訪れる1枚」と形容されていますが、まさにこのアルバムを聴けば究極のしあわせはあなたに訪れるのです!!
なんといってもこのアルバムの魅力は、10曲という少ない収録曲数のわりに、名曲・ヒット曲の割合が非常に高いのです!!初期ドリカムの代表曲『うれしはずかし朝帰り』・いまやファンの間では「永遠の名曲」となった『うれしい!たのしい!大好き!』・せつなくハードな『LAT.43°N』のシングル曲はもちろん、誰もが一度は聴いたことのある『未来予想図II』、ハッピーなタイトルソング『LOVE GOES ON・・・』、ファンの間で人気の高い『星空が映る海』と、このアルバムから2000年のベスト盤「The SOUL」に収録されている曲数はなんと過半数の6曲!!これは全アルバム中一番多いです。まさに「プチ・ベスト盤」といえるでしょう。初心者にはお勧めできるアルバムです!!ただし、「The SOUL」を持っている人はこのアルバムは一番最後にコレクトした方がいいでしょう。なんたって、かぶる曲が多いですから(苦笑)。
このアルバムも美和さんの曲の数は圧倒的に多いです。それも名曲だらけ!!まささん作曲の2曲ではまささんの洋楽嗜好が光ります。2人の共作は陽気なクリスマスソング。毎年冬には聴きたくなる曲です。前作「DREAMS COME TRUE」より、1曲1曲の個性が明確であり説得力があります。またこの頃もドラムスはプログラミングされたものを使用していますが、あまり不自然な感じがしなくなりました。ミュージシャンの面では、ギターは1996年まで参加することとなるモーリス・マイケル(ブックレット最後のページの黒人さん)にとってかわられ、日本人ミュージシャンとのセッションも行われています。うちギターの佐々木康彦さんはDCTバンドの一員です。プロデューサーの奥さん、スージー・ピラは1曲ピアノで参加しています。デビューアルバムとは対照的に収録曲のほとんどが元気な曲ですが、せつない『LAT.43°N』、美しい『星空が映る海』、壮大な『未来予想図II』と、一辺倒でないところが今後のドリカムの発展を予言しているかのようです。ドリカムのアルバムでは唯一冒頭に短いテーマ曲のないアルバムです。しかし、前作の『APPROACH』が収録曲中にひそんでいます。
私がこのアルバムを買ったのは実はオリジナル11アルバム(当時)では一番最後でした。理由は、「The SOUL」を購入済みでかぶる曲が多いというのもひとつですが、実は「The SOUL」に収録されていた『未来予想図II』と『星空が映る海』が好きでなかったのです。といっても、イントロぐらいしか聴いていなかったのでいわゆる「食わず嫌い」みたいなものでしたし、アルバムの初聴きの時には涙しました(まったく、永遠の名曲を嫌いだなんて私はファン失格ですね・・・。今は大好きですけど)。このアルバムは個人的にはあまり好きでないです。なぜならドリ・マニアまでになると、「当たり前すぎる曲」ばかりだと飽きてしまうのです(ぜいたくですね!)。あとはたった10曲なのに演奏時間が1曲ずつ長く冗長なことが欠点かもしれません。途中でだれてきます(ぜいたく〜!)。このアルバムでは私は『LAT.43°N』が一番好きです。
「The SOUL」を買っていない方で、ドリカムのどのアルバムを聴けばいいか困っている方、まずはこのアルバムを聴きましょう!!名曲の数々が待ち構えていますよ!