サンタと天使が笑う夜
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、バッキング・ヴォーカル、サウンドデザイン
モーリス・マイケル:ギター
ラウル・ドリヴェイラ:トランペット
ニック・ペンテロウ:サックス
ボスコ・ドリヴェイラ:パーカッション
パワー・プラント・クルーズ:パーティー・ノイズ マイク・ピラ:サンタクロース
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス、ベル
ライヴ履歴 1989年「LOVE GOES ON・・・」、アンコールを除く最後に登場 2002年「monkey girl odyssey winter fantasia」、最初に登場
2007年、DWL「POWER PLANT SPECIAL LIVE」、スペシャル・アンコールで登場 2008年「WINTER FANTASIA 2008」
2009年「WINTER FANTASIA 2009」
アルバム「LOVE GOES ON・・・」に収録された、ドリカムのクリスマス・ソング。アルバムと同時発売のシングル「LAT.43°N」にも収録されました(シングルヴァージョンとアルバムヴァージョンは同じ)。翌年ドリカムはもうひとつのクリスマス・ソング『雪のクリスマス』をリリースしますが、それとこの曲はドリカムのクリスマス・ソングの代表格として挙げることができるでしょう。また、'98年に『雪のクリスマス』の英語版『WINTER SONG』(オリジナル発売は'94年)がリバイバル発売された時にもこの曲は収録されることとなります。この時は、作曲者のクレジットの順番が逆になっています。
なにしろクリスマス・ソングですから、それらしい音になっています。サウンドはとにかく賑やかです。ブラス・セクションのほか、鈴やベルなどパーカッションも多彩です。コーラスには録音の地、パワー・プラント・スタジオのスタッフたち(『APPROACH』にも参加)が参加したほか、プロデューサーのマイク・ピラがサンタクロースを演じています。彼独特の低い声がぴったりです。この曲のセッションは非常に楽しいものだったに違いありません。歌詞はもちろんクリスマスについて歌ったもの。クリスマスらしく美和さんらしい、非常に陽気な歌詞です。歌詞中の「O・Ki・Do・Ki」とは「OK」のことです。
この曲は、「実質的には」DWLでは演奏されたことがありません。さらにライヴ全体でも5回しか演奏されていません。きっとクリスマス・ソングのため冬以外に演奏したら違和感があるからでしょう。'02年の「winter fantasia」では堂々と最初に演奏されましたが。クリスマス・ソングの特権でしょうね。しかし、'07年のDWL「POWER PLANT SPECIAL LIVE」では、奇跡的にこの曲が再演されることとなりました!というのも、このファンクラブ会員限定ライヴでは、アンコール用の曲を特別な形で決めようというドリカムの粋な試みで、美和さんがサッカーボールを9枚あるボード目掛けて蹴って、命中したボードに割り振られた数字を元に、ドリカムの楽曲全曲(これも番号が割り振られた)からアンコールを選ぼう!というものだったのですが、この曲はその企画で見事選び抜かれたのです。もちろん、ドリカムたち演奏者一同はこの曲のリハーサルなどしていませんので、楽譜「ドリ本」を見ながらのいきなり本番の演奏。しかし美和さん、この曲はちゃーんと覚えていました。
実は、この曲には英語ヴァージョンもあります。こちらはドリカム初の英語詞の曲で『VERY MERRY CHRISTMAS』というタイトルで、日本語版リリースの翌年にシングル「雪のクリスマス」のカップリングとして発表されました。しかし、現在この英語版はこのシングルでしか聴けず、また廃盤になってしまったので超レアものです。実は、私も長年持っていませんでした・・・。1回出会ってはいたんですけど、「どうせ同じヴァージョン(日本語版)が入ってるんだろう」と思って買わなかったのが運のつきで、長い間入手できずにいました・・・。長年私にとって「最後の砦」だった1曲です。どうせならリバイバル版シングル「WINTER SONG」に入れてくれればよかったのに・・・。いずれ何らかの形で再発売されることを願います。英語版は、テンポが遅く、一部がカットされていて、さらに後半の盛り上がりが一段と大きくなっています。
『雪のクリスマス』が静かに誰かを想いながらのクリスマス・ソングだとしたら、こちらはみんなと賑やかに過ごしながらのクリスマス・ソングでしょう。ドリカムらしく非常にポップな仕上がりになっているのがうれしいです。そういえばこの曲は初めて発表された「ラヴソングでない」ドリカム・ナンバーでした。この曲は、やはりクリスマス時に聴くのがいちばんふさわしいと思います。夏だと合いません・・・(苦笑)。とかいって抜き打ちで夏にライヴ演奏されたりして!あと、ヴォーカル面で面白いのが、第1節の「はじける泡にグラス合わせて」という部分でコーラスの誰かが第2節の「サンタも笑う」に歌い間違えそうになって「サ、はじける泡に」になっています(笑)。まぁ、この曲の歌入れはパーティー感覚で行われたから、こういう間違いがあってもお構いなしだったんでしょうね。後半ではかなり盛り上がっています。