WINTER SONG
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング
西川隆宏:キーボード、マニュピレート
モーリス・マイケル:エレクトリック・ギター
ラウル・ドリヴェイラ:トランペット マーティン・ドローヴァー:トランペット
ニック・ペンテロウ:サックス ピーター・トムス:トロンボーン
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス、鈴
ライヴ履歴 1994年「MAGIC JOURNEY」、一部会場のみアンコールで登場 1996年「beauty and harmony」(吉田美和)
2000年「DCT garden.com COUNTDOWN PARTY」 2001年「DCT garden.com Off-Site Meeting 2001」、選択制アンコール
2002年「monkey girl odyssey winter fantasia」、アンコールを除く最後に登場
2005年「DIAMOND 15」、『LAT.43°N〜forty-three degrees north latitude〜』『SNOW DANCE』とのメドレーで登場
2008年「WINTER FANTASIA 2008」、アンコールを除く最後に登場 2009年「WINTER FANTASIA 2009」、アンコールを除く最後に登場
2010年「WINTER FANTASIA 2010」、アンコールで登場
1994年に発表された、ドリカム永遠のウィンター・ナンバー。ドリカムの名バラードとして、一般的にもファンの間でも大人気の曲です。歌詞はすべて英語。ドリカムの英語の曲の中でも断然有名な曲でもありますが、実はこの曲の日本語版である『雪のクリスマス』は、この英語版よりも4年も前の1990年に既に発表されています。しかし、一般的にはこの英語版の方が知られています。クリスマスソングとしても知られる曲であり、クリスマスソングを集めた洋楽のコンピレーション盤にさえ収録されているほどです。
実はこの曲、ドリカムのオリジナル・アルバムには収録されていません。よってシングルか編集盤でしか聴くことができません(日本語版の『雪のクリスマス』も同様)。しかしながら、様々なCDに収録されておりアルバム未収録曲の中では一番手に入れやすい曲ではあります。最初に発表されたのは、1994年1月7日。シングルとしてでした(カップリングは『SWEET DREAM』)。英語の曲がシングルのメインになったのはこの曲が初めて。1位を獲得しています。1996年には映画「7月7日、晴れ」に使用されたことから同名のサントラに収録されます。そして1998年11月26日、突如シングルとしてリバイバル発売されます。この時のカップリングは『サンタと天使が笑う夜』と『雪のクリスマス』。同時期にSONYのMDウォークマンのCMソングに起用されたことが理由と思われますが、カップリングや発売日からしてクリスマスを意識した発売のようです。さらに、2000年のベスト盤「The SOUL」と2003年のバラード・ベスト「DREAMAGE」にも収録。いかにこの曲が人気であるかが分かります。
この曲に使われている音のベーシック・トラックは日本語版の『雪のクリスマス』と同じですが、ブラス・セクションが新たに加えられるなど一部変化があります(サウンドについては『雪のクリスマス』のページを参照してください)。歌詞は美和さんがプロデューサーのマイク・ピラの助けを借りて作りましたが、日本語版の内容をシンプルに書き換えています。一方、韻を踏んでいる部分は少しだけしかありません。ヴォーカルは日本語版よりソウルフルな歌い方がされていて、バッキング・ヴォーカルも付け加えられ感動的な仕上がりになっています。
この曲は、1993年に公開されたアメリカの映画「めぐり逢えたら」(主演:トム・ハンクス、メグ・ライアン)のオープニングテーマに起用されました。それ以前のドリカムは日本のみで人気でしたが、このことがきっかけでドリカムはアメリカでも注目されるようになります。後のアメリカ進出の足掛かりとなった事件でした。1994年には同映画のサントラが発売されていますが、日本版のみこの曲も収録されています。また、映画のオープニング・フィルムにドリカムが主演したショート・フィルムが上映され話題を呼びました。現在このフィルムはDVD「WINTER SONG」として見ることができます。
このように、日本でも外国でも、一般的にもファンの間でも人気のこの曲は、ライヴで演奏されたことが多いです。ただし、DWLでは意外なことに一度も演奏されていません(『雪のクリスマス』は1回のみ)。これは、DWLが主に夏に行われるため曲のイメージと合わないからだと思われます。その代わり、冬のライヴでは定番になっています。うち2001年にはファンの投票による選択制アンコールの選択肢に挙げられていましたが、最終日の渋谷公会堂公演では雪が降ったということでリクエスト1位でなかったのにもかかわらず特別に演奏されました。2000年・2001年には「MILLENNIUM VERSION」になっていました。2005年もウィンター・ナンバーとのメドレーで演奏されましたが、この時は趣を変えてアップテンポのダンス・ヴァージョンでした(これを元に後述するリミックスが登場)。2008年〜2010年もこのアップテンポのアレンジで演奏されています。冬の他にも、美和さんのソロ・コンサートで演奏されるなどかなり演奏される頻度の高い曲です。
2005年には、同年のライヴで演奏したアレンジを元にしたダンス・ヴァージョンが発表されました(シングル「JET!!!/SUNSHINE」の「きくきくセット」収録)。「DANCING SNOWFLAKES VERSION」と題されたこのミックスは2ヴァージョンが存在し、オリジナルのバラードのイメージと一線を画すディスコ調のアレンジが話題となりました。
ドリカムのウィンター・ナンバーといえばまずこれでしょう!いまや日本のみならずいろいろな国でも知られていて有名になりすぎた感もあります。アルバムに収録しなかったのは、英語の曲は日本語アルバムに入れないというドリカムの信念があったものと思われますが、どっちみち編集盤にたくさん収録されているので問題はないでしょう(それより『VERY MERRY CHRISTMAS』が・・・)。DWL未登場は意外ですが、季節を考えると確かに納得できます。その代わり冬のライヴでは『うれしい〜!』並みに定番ですね。それほどファンからも人気があるのでしょう。日本語版より感動が増した感じがしますし。バッキング・ヴォーカルが入っているのが効果的ですね。クリスマスソングとしても知られるのでドリカムのファンでなくても年末には街中で流れているのを聴いたことがあると思います。洋楽に混じってコンピレーション盤に収録されているのには驚きました!だって、ジョン・レノンやナット・キング・コールと一緒ですよ!?これに対し洋楽ファンから「ドリカムは場違い!」との非難の声を聞きますが私もそう思います(嫌いというわけじゃないけど・・・)。まぁあれは発売元のソニー・ミュージックがこの曲の使用権を持っているのでご愛嬌と見てやってください(苦笑)。
私はこの英語版も好きですが、たまに日本語版を聴くと新鮮に感じますね。こっちはもう定番ですね。