雪のクリスマス
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング
西川隆宏:キーボード、サウンドデザイン
モーリス・マイケル:エレクトリック・ギター
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス、鈴
ライヴ履歴 1989年「LOVE GOES ON・・・」 1990年「WONDER 3」、一部会場のみ演奏
1991年「MILLION KISSES」、一部会場のみアンコールで登場 1999年、DWL「冬の夢」、アンコールを除く最後に登場
2008年「WINTER FANTASIA」、アンコールで登場
ドリカムのクリスマスソングとしてあまりにも名高い『WINTER SONG』の日本語版。映画の主題歌やCMソングに起用された『WINTER SONG』に比べて知られていませんが、実はこちらの方が先に発表されていました。ただし、オリジナル・アルバムには収録されていません(『WINTER SONG』も同じ)。最初は1990年11月21日にシングル発売されました。カップリングもクリスマスソングで、まさにクリスマスシングルでした。その後、1998年に『WINTER SONG』がシングルでリバイバル発売された時に改めて収録されました。しかし、この2枚のシングル以外にはどのCDにも収録されていなく、うち前者は現在廃盤のため手に入れることは難しくなっています。大ヒットして数々のベスト盤に収録された英語版とは大違いです。
曲は鈴やキーボードの音色がいかにもクリスマスソングといった感じです。ドラムスはプログラミングによるものですが、一定のリズムを淡々と刻む音がしんしんと降る雪を思わせます。モーリス・マイケルによるギターにも注目。後半のシンセストリングスは感動的です。歌詞は、雪景色を描きながら主人公の恋人への気持ちを歌ったもの。後半の「気持ちが動いてゆく」以降の歌詞はぐっときます。ヴォーカルはほぼ美和さんのシングルトラックによるもの。最後に少しだけバッキング・ヴォーカルが入ります。この点、英語版の『WINTER SONG』ではより大々的にコーラスがフィーチャーされています。歌詞が日本語ということで、英語版に比べると初期ドリカムの美和さんの詞作の雰囲気が感じられます。
この曲は、英語版の『WINTER SONG』がとても有名になってしまったため影が薄くなってしまいましたが、ファンの間では人気が高くこの日本語版の方が好き、という人も多いです。ライヴでは、初期の頃はたくさん演奏されていました(発売前にも演奏されていた)。しかしその後は『WINTER SONG』の方が多く演奏されるようになりその役目を終えました。ただし、DWLで演奏されたことがあるのは日本語版のみ。1999年「冬の夢」でのことでした。この時の模様は涙なしでは見られません。ぜひDVDをチェックしてください!
この曲の英語版にあたる『WINTER SONG』は、1994年にリリースされています。また、この日本語版を、R&B界で注目を浴びている男性3人グループ、F.O.Hが2000年のシングル「Wishing A Special Christmas To You」でカヴァーしています。これには美和さんもゲスト参加しています。
『WHEREVER YOU ARE』や『ETERNITY』も英語版の方が有名ですが、これらは先に英語版が発売されています。しかしこの曲は、後から作られた英語版に人気を奪われた形となってしまいました。しかし、この日本語版も非常に人気ですし感動できます。初期ドリカムの曲が好きな人はこちらの方がなじみやすいことでしょう。最近のライヴでは英語版ばかりですが、そろそろこちらも歌ってほしいです。私は英語版も日本語版も好きですが、英語版をたくさん聴いた後たまに日本語版を聴くとすごく新鮮に感じます。この曲はアルバム未収録のため、現在はシングル「WINTER SONG」を買うしかありません。というより、1990年発売のシングルを再発売してほしいです・・・。今では入手不可能な『VERY MERRY CHRISTMAS』もあることだし・・・。