房総半島1周ドライヴ パート8(2006.1.08)

 

持っていったアルバム

 

 2006年初のドライヴは、再三「房総半島1周ドライヴ」となりました。もはやおなじみになってしまいました。過去のレポート(パート1パート2パート3パート4パート5パート6パート7)もあわせてごらんください。毎度そうですが、千葉県の道路地図を手元に置くと分かりやすいでしょう。今回も単独の旅でしたが、ルートがこれまでとは少し異なります。具体的に言えば、鴨川〜館山間で「房総フラワーライン」を使い千倉・白浜方面へ遠回りしたので、本格的な「房総半島1周」に近くなったのです。所要時間は朝7時半過ぎから夜9時前までと、前回とほぼ同じ。よい天気でした。ちなみに今回から車が変わっています(写真をごらんになればお分かりでしょう)。

 今回の車内BGMは、意外にも保守的なラインアップのままになってしまった一方、新たなレパートリーも増えました。そしてルート変更と渋滞によって、聴いたアルバムの数もいつもより増えました。今回もドリカムはなし。ポール・マッカートニー関連が6枚、オフコースおよび小田和正が3枚。ポールのアルバムは、定番の「ロンドン・タウン」「バック・トゥ・ジ・エッグ」「プレス・トゥ・プレイ」の他に3枚が車内初登場!デニー・レインのベスト盤「アルティメイト・コレクション」、ポールの最新アルバム「裏庭の混沌と創造」、そして「Jash's Homepage」のJashさんから頂いたポールのアウトテイク集(爆)。ただし、デニーとアウトテイク集は途中まで。小田さんのアルバムは、「Oh !Yeah !+3」。オフコースは、定番の「君住む街へ」に、車内初登場のベスト盤「SELECTIONU」。当初予備として持っていった「裏庭の混沌と創造」とアウトテイク集、そしてCD-R化する暇のなかった「SELECTIONU」以外はCD-R化されたもの。アルバムジャケット(アウトテイク集はないですけど)が心なしかモノクロのトーンになっているのは偶然です(爆)。

 1.雪辱を晴らせ! 〜「バック・トゥ・ジ・エッグ」〜

 ドライヴの初めは前回と同じ「バック・トゥ・ジ・エッグ」。実は、当初はこの位置にドリカムの「DELICIOUS」を置く予定でそのつもりだったのですが、前回渋滞に巻き込まれ十分に楽しむことのできなかった「エッグ」が不憫になって急遽のリベンジとなりました。まずはReceptionからGetting Closerへのテンションを上げるところから始まります。Getting Closerは最近また好きになった一曲です。We're Open TonightSpin It Onはあっという間に過ぎ、デニーのAgain And Again And Again・・・。なんとその日は前回のような渋滞は全くないどころか、やけに空きすぎで理想のスピードよりどんどん早く進んでゆきます。Old Siam,SirArrow Through Meを経て、Rockestra Themeで大井南料金所に到着。歴代最短です。ロック色の強い曲たちでテンションも気分も最高のまま高速へ。

 大井トンネルをTo Youで通過(これも初めて!)、何の問題もなくAfter The Ball/Million MilesWinter Roseと進み、Love Awakeで千葉入りしてしまいました。前回が惨憺たる状況だったので、呆れてしまうくらいとんとん拍子の結果でした。小渋滞が懸念されていた葛西や浦安もその気配が全く感じられませんでした。The Broadcast(思えばこの曲のヴォーカルはポールでないんでした!)を経て、So Glad To See You Hereの抜けたようなアウトロの繰り返し(We're Open Tonightの部分)をバックに千鳥町出口を降りて下道(国道357号線)へ。Baby's Requestでもう船橋市へ。陸橋を走っている際、前を制限速度に従ってゆっくり走るトラックがいて、その背面の扉に「お先へどうぞ」と書いてあるのを見た直後にこの曲の“So go ahead”が流れたのには少し笑えました。Daytime Nighttime Sufferingを経て「旬の過ぎた」Wonderful Christmastime。谷津干潟方面へ行く車が2台ほどいたが珍しいと感じました。これとRudolph The Red-Nosed Reggaeは雪の日には似合うんですけどね・・・。

 とまぁ前回とは雲泥の差のとんとん拍子で、何の支障もなく、何よりも楽しく聴くことのできた「エッグ」。もうこれで大満足、前回の雪辱は果たせました。マンネリ化を防ぐため次回はたぶん持っていかないと思います。いやぁ、よかったねぇ。前回と同じ時間帯に出たのに(しかも3連休なのに)渋滞が全くなかったのがうれしい反面少し気味悪かったです。

 2.途中でギヴアップ・・・ 〜「アルティメイト・コレクション」〜

 さて大満足のお次は、デニー・レインのベスト盤「アルティメイト・コレクション」。デニー好きを公言する私がアメリカから取り寄せたもので、元のCDが当初から音飛びしたのですぐCD-Rに焼いてドライヴでの活躍を待っていました。そして今回が晴れの車内初登場だったのですが・・・。

 のっけからJapanese Tearsというのもずいぶん濃い内容です。あれはどう聴いても中国混じってますって(爆)。でも楽しいしデニーだからいいです。この曲で千葉市入り。続くGo Nowで、ずっと並走していた東関東道とはお別れ。視界が開け都会の雰囲気が漂いだします。その入り口の千葉西警察入口交差点の行き先案内板の「小仲台」はやはり泉こなた(「らき☆すた」)が思い浮かんでしまいます。続くSay You Don't Mindがデニーのソロで一番好きな曲です。自然と心もうきうき。続くWeep For Loveの最後の最後で我らが千葉みなとを通り過ぎます。もう説明されなくてもお分かりでしょうが、私の作ったオリジナルキャラクターゆかりの地です(このページ参照)。続くSend Me The Heartはデニーらしくポールも参加で楽しかったです。しかし、純粋に楽しめたのはここまで。だんだんデニーのソロキャリアの弱さが浮き彫りになってきて・・・(苦笑)。

 蘇我を過ぎ、Clock On The WallNothing To Go Byはあっけなく終わります。続くCruisin'で村田町を過ぎ市原市へ。普段ならけっこう好きな曲ですが、今回はやたらと長く感じました。そしてMistralが始まる頃国道297号線へ分岐するのですが、ここで小さなアクシデントが。その左折の手前で、前を走っていたメロンパンを売る車(!?)が急停止。危うくぶつかりそうになりました。そしてその時の衝撃で、助手席にのせてあったCDたちがケースごとみんな飛んでしまったのです。幸いみんな無事でしたが、ここまでのテンションにかげりが見え始めます。おかげでMistralもなんだかただただ長く聴こえただけに・・・。同曲でいよいよ国道297号線を山奥目指して走ります。

 さらに間が悪かったのが次のHometown Girls。デニーらしいバラードなのですが、存在を忘れていたのもあいまって「なんだかなぁ・・・」に。そしてついに、マギー・ベルのヴォーカルがパワフルで面白いStreet(海士有木付近で流れた)が終わりWings On My Feetが始まると、この先に大好きな曲がないのと、最後まで聴いていると次のアルバムが押せ押せになってしまうのと、ぶっちゃけさすがに飽きてしまったのが重なって途中で聴くのをやめてしまいました。養老川を越えた辺り(光風台)です。

 私はデニーは大好きなのですが、ポールを離れてソロをやっていくに伴って'80年代後半頃から明らかに弱くなってゆくのが曲に表れてしまいどうしても聴いてられなくなってしまうのです(苦笑)。というわけでデニーには大変申し訳ないですが今回の出番はここまで!馬立まで何も流れない沈黙が続きます。

 3.雪の残る田舎道、そして守谷の岬 〜「ロンドン・タウン」〜

 さて、続く牛久〜勝浦間のドライヴで定番かつ最高に似合う一枚といえば「ロンドン・タウン」。田舎道にぴったりのこのアルバムは、私の一番のお気に入りです。今回も聴くのを楽しみに楽しみにしていました。

 まずは表題曲London Town。どうやら今度の車のオーディオは電源を入れて数秒間は音量が小さくなるという現象があるらしく、イントロの数音が小さくなってしまい、その後いきなりぐわっと音量が上がりました。でも田舎道から牛久市街への風景にぴったりでのっけからまったりしましたよ。先日見る機会のあったプロモはあれでしたけど(爆)。この曲の後半でまたMistralと同じく急停止した衝動でCDがぶっ飛ぶアクシデントが起きてしまい大好きなアルバムだけにめげます。Cafe On The Left Bankはそのショックを引きずったまま聴いたため、いまひとつ頭に入りませんでした。しかし究極のまったりソングI'm Carryingがそんな悲しみを彼方に消してゆきます。いつしか曲に感情移入した私は恒例のまったり運転に!(もちろん制限速度いっぱいに走っていますけど)Backwards TravellerCuff Linkは、いつもよりは山奥チックな場所ではありませんでした(それでもずいぶん田園地帯ですが)。これが田尾辺りだったと思います。デニーの田舎味たっぷりChildren Childrenは景色にぴったり。ここら辺から目につくようになったのは、雪です。この日の前夜も冷たい寒気が房総を通過したらしくだいぶ溶けていましたが日陰を中心に一部ではまだ雪が残っていました。路面も薄い雪の層がありスリップする危険も少なからずありました。その点まったり運転はいいかも(爆)。続くGirlfriendは最近ブートのピアノデモで聴き慣れていたのでやけにテンポが速く感じました。竹中大臣もとい平蔵はこの曲で通過。時間調整のため後半は若干スピードを上げてゆきます。今回はまったり運転はいつもより控えめで、私を追い越した車も数台にとどまりました。

 I've Had Enoughでまったりムードと決別し一気に大多喜のヘアピンカーブへ。連続する急カーブと曲の雰囲気がぴったり?そして大多喜市街に抜けいよいよ私の一番大好きなWith A Little Luckです!!やさしくかわいらしいサウンドに癒されます。コーラスも楽しく、6分という時間も忘れて聞き入ります。間奏後が若干味気なかったかな。前を走るヤマト運輸のトラックがまったり運転していて、登坂車線で停車したのを覚えています。次のFamous Groupiesがちょうど終わったところで一時停止。毎度おなじみの道の駅「たけゆらの里おおたき」で休憩します。渋滞なしで来たため10時には到着してしまいました。恐るべき、「エッグ」の逆襲。道の駅では定番のソフトクリームを食べました、飽きもせず。まぁおいしいですから。私が停車すると左方に観光バスが止まって私の車を日陰にしてしまいました。「新年会ご一行様」だそうで、じいさんばあさんがぞろぞろ降りてきましたよ。あと面白かったのが、私の車から見て右奥の雪が残るちょっとした空き地で小さな2人の女の子がミニ雪だるまを作って遊んでいた様子。その雪だるまがあまりにもかわいらしかったのでこっそり写真に撮っておきました(ただしよく映ってはいないと思いますが・・・)。

 以下は「たけゆらの里おおたき」での写真です。どうぞ!

(左から)道の駅「たけゆらの里おおたき」の概観。雪が残っています。/雪が残っている何よりの証明。「↓」の先には先述の雪だるまがあります。

毎度私がつい買ってしまうソフトクリーム。/今回からのパートナー、新しい車です。右に映っているバスは「新年会ご一行様」。

 さてDeliver Your Childrenから再開。勝浦目指して走ります。同曲の後半で大多喜町から勝浦市へ。Name And Addressは相変わらず面白かったですがあっという間に終わってしまいました。松野辺りから始まったDon't Let It Bring You Downは毎度そうですがぐっと田舎っぽく感じられます。勝浦市も雪が残っていて、武道大グラウンドでは雪に覆われたグラウンドを部員たちが走っていました。寒かろうに!そんな景色を見ながら曲は静かに終わります。市内にぐっと近づくMorse Moose And The Grey Gooseは、最近「Twin Freaks」のComing Upを聴いた影響で曲にのせて“You want a love・・・”と歌ってしまいました(爆)。ただ、普通に歌うとだんだんずれてきます。この区間でも日陰で道路に雪が残っている部分があり、この曲の疾走感にのせて走っていたらえらいことになったいたでしょう。勝浦有料道路を過ぎたところでGirls' Schoolのスタート。墨名に到着し右折、国道128号線を走ります。

 そして毎度ドライヴのハイライトとなる「あの曲」の登場です!串浜大橋を過ぎた辺りで、懐かしい「ズンチャッチャッ、ズンチャッチャッ」というアコギの音が耳に入ります。そう、「夢の旅人」ことMull Of Kintyreです。松部漁港で第1節のサビでしたが、かもめが5羽くらいぱっと飛んできたのが印象的でした。走行中に1回通しで聴きます。曲がハイライトに向かうにつれ、あの海岸へと戻ってくるんだ・・・という感慨が沸き起こります。続いてその海岸、守谷海岸に到着(11時頃)。少し外に出ます。辺りは家族連れ1つと、サーフィンを楽しむおじさん2人くらいしかいなく相変わらず静かでした。次に車内で景色を見ながらもう1度聴きます。これで郷愁のような感情がぐっと心に染み渡ります。そしてもう1度外に出て今度はじっくり景色を、風を、海の音を味わいます。とっても晴れていて太陽も輝き、ちょうどいい感じでした。海も青くこれまでよりも澄んでいました。30分ほど堪能すると車に戻り、今一度聴きながら味わいます。もちろん、3度とも全編歌いました。歌詞の持つ郷愁も重要な要素です。景色的には今回が今までで最高だったと感じました。今回も、素晴らしい思い出をありがとう、ポール&デニー!

 「夢の旅人」こと「守谷海岸」の写真をどうぞ!

私が外で堪能している間、若い女性が私の車の中を覗き込んでいましたがあれは何だったのやら・・・。

左下のオレンジの屋根の建物はトイレです(爆)。

 4.メローでロックな南房総 〜「SELECTIONU」〜

 11時40分頃、「夢の旅人」守谷を出発、国道128号線を再び走ります。ここからはオフコースのアルバム「SELECTIONU」の登場です。現役時代に発売された1978年〜1981年のベスト盤で、小田和正のみならず鈴木康博・松尾一彦の曲が入っているのが魅力的。もちろん紙ジャケット版です!車内で聴くのは初めてとなります。

 まずは風に吹かれて。続いて夏の終り。この2曲で一気に行川まで到達します。実はこの2曲あまり聴いていなかったので全然覚えていませんでした(汗)。次にイントロのないビル・シュネーのリミックス版愛を止めないで。ロックな盛り上がりをしながら鴨川市(旧・天津小湊町)入り。トンネルを抜け小湊の中心部に入ると続いては松尾さんの歌うせつなくて。最近大好きな曲です。一緒に歌ってしまいました。小湊地区を過ぎて天津に入る頃は生まれ来る子供たちのために。イントロで「何だっけ?」になってしまいました(汗)。

 続いては大ヒットのさよなら。最初の「さよなら〜さよなら〜」の部分で(旧来の)鴨川市に入り、視界が開けたのが非常に印象的でした。天津小湊にさよならしているみたいで。左手に見えた鴨川シーワールドは今日も駐車場が埋まるほど人が来ていたみたいです。まぁ連休ですし。しかし、そのせいか市内に入ると急に道が混みだして小渋滞が起きたのは人事じゃあありません。おかげで次のYes-Noが5分以上あるのにすっぽりなくなってしまいました。この曲が終わる頃、一時停止。もうお分かりでしょうが、毎度おなじみの「いわくつきのネタ」の某ファミレスで休憩。これが12時過ぎだったと思います。店内には成人式前日とだけあってはかま・着物姿の新成人がけっこう来ていました。それはそれでめでたいのですが、外でバイクを大きな音立てるのは迷惑ですね・・・。

上写真は某ファミレスで食べてきたものです。ドリンクバーでアイスコーヒーを入れるグラスを私が間違えているのがお分かりでしょう(爆)。

 50分くらいの休憩後、再出発。しかし先の渋滞は続いているどころかますますひどくなっている気が・・・。市街地を抜けるまでに次の愛の終わる時は終わってしまいました。そういえばこれも聴いていなかった曲(汗)。渋滞が消えたのは、嶺岡トンネルを抜けた頃で、既に一億の夜を越えてが終盤に差し掛かっていた頃でした。この曲はYassさん(鈴木康博)のロックの一大名曲なのですが渋滞のせいで全然ノれませんでした。続いて太海辺りから始まったのが同じくYassさんのいくつもの星の下で。これもあまり聴いていなかったのですが、海沿いの景色とあいまってすごく感動的でした。おかげでまたまったり運転が再起動していました(爆)。そして最後はI LOVE YOU。前回もほぼ同じ位置で流れていましたが、今度はシングルヴァージョン。センチメンタルな曲なのに、アウトロの大げさなコーラスがなんだか楽しいです。そして江見のだいぶ西まで行った所で終了。このアルバムと次に聴くアルバムは生CDを持ってきたため、いったん路肩に停止して交換します。

 5.新たな冒険へ、千倉&白浜 〜「裏庭の混沌と創造」〜

 さぁここから前回までとは違うルートが入ってきます。冒頭で触れましたが、今回は遠回りして千倉と白浜も回り文字通りの「房総半島1周」になったのです。当初はどうしようか迷ったのですが、BGMの時間調整と、新たな冒険心があって新ルートの開拓を決行しました。そしてそのお供としてBGMに選ばれたのは、ポールの最新アルバム「裏庭の混沌と創造」!!久々に高い評価が上がっていますが私も大好きなアルバムです。そのわりにはつい最近までずっと聴いていなくて、「Create Chaos」で遊んでばかりだったのですが・・・(爆)。

 まずはシングルにもなったFine Line。アルバム中私がもっとも好きな曲でもあります。曲が始まるとすぐに和田町に入り、中心部に入る前に終わります。後半の“It's a fine line”を思わず一緒に口ずさんでしまいました。How Kind Of Youは、和田町中心部から。まだ聴き慣れていないせいかやたらと長く感じました。和田町役場そばにはあの「南房総市」ができるというのぼりが掲げてありましたがなんだか寂しいです。そして次のJenny Wrenでついに冒険の始まりです。いつもなら直進してしまうところを、房総フラワーラインへ左折したのです。時間稼ぎと「裏庭」を聴くためとはいえ、無事戻ってこれるのだろうか・・・?不安も混じりながらの遠回りです。

 フラワーラインに入ってすぐに丸山町になったのには驚きました。しかも左右は並木道に変貌。At The Mercyを聴きながら不安な面持ちになります。ローズマリー公園を右手に過ぎ、続いてはFriends To Go。間奏のギター&ブラスを聴くと「Create Chaos」を思い出してしまいます。やがて千倉町に入ります。完全に未知の世界です。English Teaはあっという間に終わってしまいます。千倉中心部からはToo Much Rainが流れていました。“too much,too hard”を一緒に歌います。景色は一時は駅周辺の中心地といった感じでしたがだんだん田舎くさくなり、A Certain Softnessにはぴったりでした。そしてRiding To Vanity Fairがこの先に何がある?といった不安を掻き立てるような音をしていました。この曲が一番「Create Chaos」を思い起こさせます(爆)。ついつい自分がやったミックスを元に“It's a fine line”なんてコーラスを入れてしまいました・・・。その長い「混沌」から目覚めさせたのはすっかり存在を忘れていたFollow Me。この曲の途中で道の駅「第3白間津花のパーキング」に立ち寄り一時停止。小休憩を兼ねて案内板や地図を探します(なかったですが)。いかにも田舎の道の駅といった感じです(下写真参照)。

 どこへ行くのか分からないまま再出発。すぐに白浜町へ入ります。Follow Meが終わると次はPromise To You Girl。結構好きな曲です。“Like the sun that rises every day”の部分が「Create Chaos」を(以下略)。名倉でフラワーラインと別れ、海岸沿いを走ります。次のThis Never Happened Beforeで、ついに左手に野島崎灯台が頭だけ姿を見せます。房総半島の南の南まで来てしまいました!美しい海を見ながら聴くこの曲は感動的でした。Anywayが流れる中、長尾橋交差点に出ると今度は山道を走ります。というか山道なんて本当は走ろうと思わなかったのですが・・・。なんか急に道が険しくなってきて、館山市に入ります。後で地図を見て分かったのですが、ずっと西に行っていたらもっと海岸線を楽しめたんですね(時間はかかりますが)。とにかく「神余」なんて聞き慣れない場所を進みます。I've Only Got Two HandsShe Is So Beautifulは山道に消えてゆき、ついに冒険と共に駆けていった「裏庭」は終わりを迎えたのでした。

 6.渋滞の予感 〜「君住む街へ」〜

 続いては再びオフコースに戻ります。4人時代のベスト盤「君住む街へ」です。館山〜富津間の定番BGMなのですが、もちろんこんな館山の山中で流れるのは初のことです。しばらく何も流さず走行してから、空いた路肩を選んで一時停止、交換しました。そして昨日 見た夢も全く分からぬ険しい道で流れました。しかし、すぐに山道は終わります。いつのまにやら館山市街へ来ていたのです。しかもこれから使う国道127号と交差していたのです!でもここからが私のひねくれよう(?)で、127号へ曲がらずそのままこの変な道を進んでいったのです。そうしたらやたらと変な市街地へ入ってしまい一瞬迷ってしまいました。まぁこの時はまだ館山市中心部に来ていたなど思いもしていませんでしたから。迷っているうちに踏切を渡り、交差点に差し掛かりました。「交わっている道はどこかで見たような・・・もしや」と思い左折してみれば、いつも走ってくる国道128号ではないですか!ひょんなところから戻ってきました。「南町」か「北条」の交差点です。ここでようやく新ルート開拓の冒険は終わり、軌道修正がなされました。以上、この迷っている最中に流れたのが夏の日です。次のIT'S ALL RIGHT(ANYTHING FOR YOU)でいつもの北条海岸で停車します。ようやく戻ってきた、という感じがしました。ここまで来てまだ午後2時でした。

 いよいよ北上の時がやってきました。先のIT'S ALL RIGHTが終わり、君の倖せを祈れないが流れます。この曲で国道127号に出ます。しかし、ここまで鴨川を除いて全く問題のなかった道路状況にかげりが見え始めます。なんだかちんたらした流れなのです。連休とあって少しは予想していましたが、行きの恐るべき早さに忘れていました。そう、渋滞の予感がしたのです。同様のムードは次の白い渚でまで続きます。富浦町に入り、快適に流れるようになりましたが、それは富津館山道の入り口があったからでしょう。つまり、その終点に当たる富津付近では・・・!

 逢いたいの頃から上記理由で道は空いてきます。清水さんと一緒に後半歌ってしまいました。多田良で右に折れる辺りから始まった気をつけては、今回も感極まりそうになりました。I'm CarryingとかThis Never Happened Beforeとかいくつもの星の下でとかでも感極まりそうになりましたが。富山町はほぼまるごとENDLESS NIGHTSでした。鋸南町に入るトンネルからはもっと近くに(as close as possible)です。道の駅「きょなん」近くではshe's so wonderfulが流れました。保田に入り、大きく左に折れる保田交差点付近で小渋滞があり、I'm a manの前半部が消えてゆきます。後半部は鋸南町最北部。次の君が、嘘を、ついたでいくつものトンネルを抜けて富津市入り。次の夏の別れの第2節で一時停止、毎度おなじみのレストラン「かなや」で休憩します。3時半頃の到着でした。

 今度こそ「休憩」で済ませようと覚悟していましたが、不思議ですね、つられててんぷら丼(下写真は少し食べてしまってからなので実際はもう少し量があります)を食べてしまいました。しかもこの日ばかりは連休のせいか店内は人、人、人!注文してから食べ始めるまで20分もかかりましたよ。ふと気づけば4時を回っているではありませんか!あれ、いつの間にやら普段と同じ時間になってしまっている・・・。

てんぷら丼を頂きました。下写真は店内で魚を泳がせている場所です。

 さぁ急いで出発です。夏の別れからTiny Pretty Girlへ。竹岡を過ぎいざ進め!・・・と思った矢先!!ついに時は来ました。

 大渋滞!!

 いつも富津北部の佐貫辺りでは、ただでさえ片側一車線の国道に、現在は富津中央ICが終点の館山自動車道を利用する車が入ってきて渋滞が起きるのですが、今回は連休もあってかその拡大版スペシャル!!なんと、いつものだいぶ手前の上総湊からずっと渋滞でほとんど動きません。富浦からここまで空いていたのは自動車道を使う人たちが一時的に分散していたためで、実際には富津北部には多くの東京・千葉を目指す車が殺到していたのでした。

 まぁその渋滞はいつもから予測していましたし、その予測に応じたCDの組み合わせを考えてきているのですが、まさかここまで渋滞するとは!木更津に出るのに65分とあるではないですか!上総湊から渋滞したのは初めてです。下の写真は緑の日々が流れる中、車内から余裕で撮ることのできた湊橋の様子です。次の君住む街へも渋滞に消されてゆきます。

 館山〜富浦でまさか・・・と思った渋滞の予感。見事それは、最悪の形で的中していたのです。いつしか空も暗くなっていました。

 7.大渋滞の混沌 〜ポール・マッカートニーのアウトテイク集〜

 さぁ予想外の大渋滞の間何を聴こう?となり選ばれたのが、渋滞時に聴く予定だったポールのアウトテイク集でした。先述の通り、「Jash's Homepage」のJashさんからの頂き物です(爆)。相変わらず大渋滞のままで、全く動きません。よく見れば、国道の車線拡張工事をやっているではないですか。早く完成させてもらわないと、慢性的な渋滞は解消できませんよ。というわけで景色と連動できなかったので曲目詳細は割愛させていただきますが、Tomorrowのインスト・レゲエ・ヴァージョンが一番面白かったです。When The Nightのライヴヴァージョンもマニアックで好きですね(爆)。Jashさんにはこの場を借りて再び感謝です。結局、渋滞は佐貫を過ぎた頃から急に解消されました(君津市で車線が増えるため、その余波)。デニーとポールが交互に歌うGetting Closerを聴いている時でした。解消されると流れは速いものです。あれやあれや言っているうちに小山野トンネルを過ぎて君津市へ。このままでは次のアルバムを聴く範囲がなくなってしまう、そう思いアウトテイク集を途中で取り出しました。本当ならこの先にComing Upのスタジオヴァージョンの完全版やFeel The Sunの完全版があったんですけど、泣く泣くカットです。

 8.ラブ・ストーリーは突然に 〜「Oh ! Yeah !+3」〜

 渋滞を見越してアウトテイク集をかけたのですが、油断している隙に渋滞が解消してしまい、次に聴く小田さん初期のベスト盤「Oh !Yeah !」(今回も私が3曲プラスしたCD-R版)の始まる位置が後ろにずれてしまいました。思いがけない「ずれ」の再来です。そこで今回も「まったり運転」大作戦!(爆) 果たして前回のように効を奏すのでしょうか?

 まずは空が高すぎる。寂しげな感じに胸が震えます。1985で車線が増え一気に田舎から都会の雰囲気に変わります。ここら辺で(私にとっては)うれしい小渋滞があり、夜の行方までが巻き込まれます。I miss youはやはり好きな曲です。間奏後で木更津市入り。確かこの曲だったか、反対車線で事故があったようで警官が来ていました。さて木更津に3つある大きな陸橋で前回と同じ作戦を実行。陸橋があるところをわざと下道を経る手法です。つまり、陸橋の下にある交差点の信号に引っかかるのが目的です。結局どれもあまり功を奏しませんでしたが、ためらわない、迷わないgood times&bad timesが消えてゆきました。次のLittle Tokyoでアクアライン入り口を横に袖ヶ浦市へ。その先で少し渋滞があり、ここで春風に乱れてが消化されます。次の恋は大騒ぎでいよいよ大きく右折、左に工業地帯を迎えます。

 FAR EAST CLUB BAND SONGラブ・ストーリーは突然にOh !Yeah !の3曲はそうした何もない工業地帯沿いの道。市原市に入った「ラブ突」は真っ暗な空と景色がどこかぴったりでした。相変わらずのまったり運転でしたが(爆)。それでも制限速度いっぱいに走っているんですけどね。しかし切り詰めはあまり功を奏しませんでした。君にMerry Xmas君に届くまでという長い2曲が終わる頃にはもう五井まで達していました。そしてフィナーレのso long my loveは国道297号線との分岐点や村田町を越して終了。前回以上にだいぶ先まで行ってしまいました。

 効は奏しませんでしたが、どの曲も素晴らしく改めてこの1枚はいいなぁ〜と実感しました。

 7.昔々のそのまた昔 〜「プレス・トゥ・プレイ」〜

 だいぶ押せ押せになって始まったのが毎度最後を飾る'80年代ポール影の名盤「プレス・トゥ・プレイ」!!毎度聴く瞬間を楽しみにしています。特に最近はブートの方ばかり聴いていたので公式テイクは久々でした。Strangleholdは蘇我付近。続くGood Times Coming/Feel The Sunですが、Feel The Sunの公式版の理路整然としたアレンジと短さに新鮮さを感じました。最近はラフな完全版で慣れ親しんでいましたから。続いてのTalk More Talkは、これまた冒頭のしゃべりが新鮮。Feel The Sunとこの曲に限ってはブートの方がいいかな、なんて思ったり。同曲の途中で一時停止。なぜなら、また帰ってきたのです千葉みなとに!!

 到着すれば6時半で、寒い夜空でした。毎度ですが、「千葉みなと」といえば私のオリジナルキャラクターの女の子の名前に拝借した地であり、実は年末に一度昼間に千葉みなとへフォト・セッション(爆)へ行っています(「君住む街へ」と「The Alternate Press To Play Album」を聴いた)。そのため、今回は短い滞在となりました。私のオリジナルキャラクターに関してはこのページをごらんください。イラストとか4コママンガとかやっています。

 ↓ちなみに私のオリジナルキャラクター「千葉みなと」はこんなコです。↓

 今回はみなと公園を少し散歩しただけ。実は、年末に行った際トイレがあったのを発見、わざわざ駅まで行く必要がなくなったのです(あんな所にトイレがあるとは・・・)。みなと公園の横は休日は駐車可能なのでその方が都合がいいですし。以下はみなと公園で撮った写真の一部です(全貌は追い追い専用ページを作ります)。さすがにほとんど人はいませんでした(犬の散歩に来たおばさん以外)。

 少し散策した後、いよいよみなとちゃんともお別れです(爆)。一路東京へ向けて国道397号線を走ります。Talk More Talkの間奏から再開、次のFootprintsは一抹の悲しさを残します。曲の最後で消防車が通り沿いの焼肉店に駆けつけていましたが・・・火事?Only Love Remainsは大好きな曲で一緒に歌いました。次のPressはやっぱりジャッキー・チェンしか思い浮かびません(汗)。この曲のエンディングでついに東関道と合流。「小仲台」って「らき☆すた」のこなちゃんみたい・・・。幕張を過ぎたPretty Little Headはいつでも楽しいです。しかしここからいつもの渋滞。Move Over Buskerから車の流れが止まります。Spies Like Usの後半で日の出町を越すまでずっとこの渋滞は続きます。Angryはブート未収録なので完全ひさしぶりに聴きましたが、楽しすぎ!However Absurdは、ストリングスの音が以前よりクリアに聴こえました。Write Awayも、ブートの方がラフすぎなので新鮮でした。It's Not Trueのリミックスも実にひさしぶり。Tough On A Tightropeはやっぱり好きだにゃ〜。Spies Like Usはつなぎのブラスの部分でブートのヴァージョンにあわせて「ドゥドゥドゥドゥ・・・」と歌ってしまいました。この曲で空き、市川市に入り、Once Upon A Long Agoが流れます。この旅も終わるんだ・・・といった感慨が一気に胸に沸き起こります。

 続いて「プレス・トゥ・プレイ」の2周め。今回も、締めにふさわしく感傷的なOnce Upon A Long Agoが出るか、家に着いたら自動的に終了というルールでランダム再生しました。曲順はWrite Away(料金所)、AngryMove Over BuskerPretty Little HeadStranglehold(首都高を降りる)、Spies Like Us(近くにパトカーがいた)、Talk More TalkOnly Love Remainsと来て、Good Times Coming/Feel The Sunでガソリン給油のため停止、そのまま終了となりました。午後9時前に帰宅。そして今回の旅も、「昔々のそのまた昔」になってゆくのでしょう・・・。

 以上、今回のレポートを終わります。柊つかささのようにひぃひぃ言いながら書き上げましたとさ。

 「エッグ」の逆襲が実ったので、次回は大幅にBGMの刷新を行う予定です。そして、千倉と白浜には今度も行ってくる予定です。

 

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