房総半島一周ドライヴ(2005.5.05)

 

持っていったアルバム

 

 今回が私にとって初めての単独での車による遠出になります。私が比較的道のりを知っている千葉県・房総半島の真ん中から左半分を周回してきました。同年1月にもこの方面に来ていましたが(このページ参照)、この時は渋滞のため計画を大幅に縮小せねばなりませんでした。今回はその時のリベンジでもあったのです。なお、このレポートは千葉県の道路地図を見ながら読まれると分かりやすいです。

 今回も、ポールのアルバムを多数お供に連れてゆきました。上記のアルバム7枚です。他に渋滞した時の暇つぶしとして予備軍「レッド・ローズ・スピードウェイ」も持って行きましたが出番はなし。当初は「タッグ・オブ・ウォー」も予備軍でした。前回の音飛びを教訓に、今回は予備軍でないアルバム6枚はCD−Rに予め焼いておきました。

 ここからは詳細を報告していきますが、まずは全体に共通することを。今回は一人でのドライヴだったので、気兼ねなくポールを聴くことができました。調子にのって時々口ずさんだりもw(眠気を飛ばす効果もありました) うちの車はCDオートチェンジャーはないのでCDの交換は手動で行いましたが、走行に支障をきたさないようにするのが大変でした。まぁなんとか無事に無事故で帰って来れましたが。今回も、どのアルバムのどの曲も行き先の風景によくマッチしていました。

 自宅を朝の7時半に出発。まずは「オール・ザ・ベスト(米国版)」からです。同アルバムは1月に同じルートを走ったことがあるので、最初の10曲あたりまではその時とほぼ同じ場所で流れています。Band On The Runは、朝の気だるい感じをそのまま表現したような第1・2パートから、「都会を脱出する」感じが歌詞に似ている第3パートに移るのが今回も印象的でした。その後JetEbony And IvoryListen To What The Man Saidで完全に眠気は飛びます。大森付近で流れたNo More Lonely Nightsには少し感動。首都高の料金所でSilly Love Songsが流れているのもこの前と同じ。印象的な後半のコーラス部は大井トンネルの中でした。Let 'Em Inはこのレポートを書いている時には聴いた覚えがほとんどなくなっています(汗)。Say Say Sayでいよいよ千葉県入り。

 ところが、予想外の事態が起きます。勝浦へ出る道への入り口・市原へは首都高から接続している東関東自動車道からでも行けるのですが、高速代をケチるため首都高の部分の終点である千鳥町で降りたのです。しかしそこには渋滞を作る車の列が・・・。私と同じ考えをしている人がたくさんいたのか(w)、降りる人も多いしさらには下道(国道16号)も混んでいる・・・。インターを降りるだけでLive And Let DieAnother DayC Moonの3曲を消費。ここで私はいったんCDを止めます(もったいなかったので・・・)。渋滞は収まる気配を見せず、40分くらいは巻き込まれていたと思います。

 ここで私は機転を利かせ、国道16号を外れて北上、同じく市原に出れる京葉道路(高速道路です)を目指して突っ走ります。ここらへんの地理は全くの勘でした。途中「高谷」という地名があったり、地下鉄東西線(千葉県では地上を走っている)が見えたりと分かっているようで分かっていない場所、といった感じでした。後で地図を見たら、原木中山の近くだったんですね。この時にはJunior's FarmUncle Albert/Admiral Halseyが流れています。前者はのどかな街の雰囲気にぴったりでした。

 勘が当たったようで、案内板を見ながらなんとか京葉道路の市川ICに到着(Coming Up(live)が流れる)。そのまま市原方面へ向かいます。Goodnight Tonightは船橋の料金所を通過。With A Little Luckは私の大好きな曲ですがあっという間に終わった感じでした。そして予想外の第1休憩所・幕張PAで駐車したところでMy Loveがきっかし終わります。本来なら1月の時と同じく国道16号をず〜っとまっすぐ市原へ向かうつもりでしたが、渋滞が計画を乱してしまいました。でも、ちょっとした冒険ができて面白かったです。

 10時前に同PAを出発してからは「バック・トゥ・ジ・エッグ」Reception経由でGetting Closerは千葉西料金所を通過。スピードが出過ぎそうでこわかったけど・・・。We're Open Tonightはあっけなかったです。Spin It On、思わず吹き出してしまいました。この曲を一番好きになった瞬間でした。Again And Again And Againは私の好きな曲ですが楽しんで聴くことができました。ここでまたちょっとしたハプニングが。私は千葉南ICで降りる予定だったのですが、そこは閉鎖されていたのです!!まぁ予告の看板がそれを知らせてくれたので困ることはなかったのですが、急遽ひとつ手前の蘇我ICで降ります。この時はOld Siam,Sir。お釣りを受け取る時、料金所のおじさんの手の平を引っかいてしまったような・・・(汗)。

 高速を降りるとそこは、私が求めていた16号線じゃないですか!・・・でも前回見た景色ではない・・・。Arrow Through Meを聞きながら呆然とします。もし変な方向へ行っていたら・・・。焦りが見え始めましたが、すぐそれは収まります。なんとその道は、千葉南ICのあった場所だったのです!!ほどなく16号線本線にぶつかります(というより、16号線だと思っていた道は東京〜千葉市の区間は違う名前だった)。ここからは私の知っている道です。Rockestra Themeを聴きながら左折。

 さぁ、いよいよ旅の本格的なスタートです。16号線を離れ、山を越えて勝浦へ向かう国道297号線へ入ります。To You(ゆーなちゃん!)After The Ball/Million MilesWinter Rose/Love Awakeが流れています。297号線の長い道のりの本当の始まりは「山木三叉路」を右折した時ですが、これがLove Awakeに当たります。

 The Broadcastは程なく終わり、So Glad To See You Hereでは前回ガソリンを入れるために止まったGS(山田橋のエネオス)を通過。ちなみに前回はドリカムのOLA !VITORIA !が流れていた辺りです。Baby's Requestでは小湊鉄道の踏切を越えます。「エッグ」後半はバラードが集中していたので眠気も感じてしまいました・・・。それを吹き飛ばすかのように始まったDaytime Nighttime Sufferingは、ビートが入った瞬間一面が田園地帯になるのが印象的でした。Wonderful Christmastime赤鼻のトナカイは日がよく照った春のこの日には不釣合いでした・・・。前者は陽気で楽しかったですけどね。

 そして次に取り出されたアルバムが、田園風景にぴったりの「ロンドン・タウン」です。英国・アイルランドの香り漂う曲がたくさんなのが原因でしょうか。ちなみにこのアルバムは前回も同じルートで流れていますが、今回は前回より少し場所が早めに始まっています。London Townからいかにも田舎道にぴったりな感じでしたが、上総牛久(まだまだ市原市)で急に道がそこそこ混み始めてきました。店が多いので車で買い物に来る人が多いためでしょう。Cafe On The Left BankI'm CarryingBackwards TravellerCuff Linkはこの時に流れています。Children Childrenは周りが田園の中で流れ、いい雰囲気でした。つられて第3節を歌ってしまいましたw Girlfriendでは少し辺りが険しい感じに。少し開けた地域ではこいのぼりが見られました。I've Had Enoughで、いよいよ市原市は終盤を迎えます(市原市は縦長に面積が大きく、297号線は縦断している格好になっているため市原市にいる間がかなり長いです)。

 再び私の大好きなWith A Little Luckの登場。今度はロング・ヴァージョンだったのでしっかり聴くことができました。そしてこの曲の最後の繰り返しと、Famous Grupiesの前半は、市原市と大多喜町の境にある急なヘアピンカーブの時に流れました。私はここを運転するのは初めてで不安な部分もあったのですが、速度を最大限落としたらなんとか無事通過できました。Famous Groupiesは面白いなーと感じました。続くDeliver Your Childrenは、何もないところを走っていた時。曲の雰囲気にぴったりでした。Name And Addressも同じ感じ。Don't Let It Bring You Downでいよいよ勝浦市に入ります。出だしの部分を一緒に歌ってしまいましたw

 勝浦に入り、だんだん住宅が増えてきた頃にはMorse Moose And The Grey Gooseが暴走中でした。本当は海沿いで聴きたかったのですが(前回はそうでした)、まだまだ海は遠いです。かなり道がカーブしていました。次のGirls' Schoolも海が似合いそうなのですがこれも前曲と同様。この曲では時々入る「アウ!」を一緒に言ってしまったりw

 そして、今回も私に旅の感動を与えてくれたのが、何を隠そう次の曲Mull Of Kintyreでした。この曲が今までも一番景色とマッチして印象に残っていたのですが、今回も思わず涙が出てきそうになるほど感動的でした。実はこの曲で297号線の終点、勝浦市街に辿り着いたのです。バグパイプの間奏を聴きながら、ようやく見えた海を眺めるのは感動的でした。ちょうど曲の歌詞が岬を歌ったものですし。あまりにもよかったので右折後、館山方面へ向かう128号線でも次の休憩所・守谷海岸(勝浦市)に着くまでもう1回聴きました。もちろんこの区間は海沿い。キンタイアじゃないですが岬も見えました。私にとっては何度も来たことのある勝浦、キンタイア岬を懐かしむポールの心とまさに一緒でした。今回もMull Of Kintyreを聴いてよかったです。

 正午に守谷で休憩後、今度は「フラワーズ・イン・ザ・ダート」を聴きました。これから館山へ向かうべく南海岸を突っ走るのですが、暖かい陽射しのイメージとこのアルバムの雰囲気が合うと思ったのです。My Brave FaceRough Rideは私にとっては懐かしい地域を駆け抜けます。2曲とも新鮮でした。コステロの声が新鮮だったYou Want Her Tooでは、今はなき行川アイランドの残骸を見て悲しくなりました。同名の駅も車窓で見る限り廃駅になったみたいだし・・・。前回はこの先で渋滞があり大多喜に引き返したのですが、今回は恐ろしいほどにすいているではないですか!!これは私の念願もかないそうです。

 昔は勝浦の次は天津小湊町だったのですが、合併があったらしくダイレクトに「鴨川市」へ。この辺をよく知る私には違和感ありすぎでした。Distractionsはそんな小湊の街を通り抜けます。We Got Marriedはその先の天津を。Put It Thereはなんかあっけなく終わってしまいました。そしてFigure Of Eightが始まった瞬間、目の前に飛び込んできた光景は鴨川市街。シーワールドも左手に見えました。ここらへんはこれ目当ての車で渋滞を起こすのですが、今回はそれが原因ではないと思われる渋滞が少しあっただけでした。This Oneが終わる寸前で鴨川市内のレストランで休憩を取るため駐車。1時ごろです。

 ここから先は私も昔に数回しか行ったことのない未開の地です。館山まで128号線を海沿いに進みます。Don't Be Careless LoveThat Day Is Doneの暗い2曲が未開の地への誘いのようでした。そして江見の海岸沿いのカーブ道を流れたのがレゲエのHow Many People。照りつける太陽と共に、雰囲気がマッチしていました。Motor Of Loveで和田町へ。Ou Est Le Soleil?は聴いていて楽しかったです。海沿いに行くと白浜に行くのですが、128号線沿いに内陸に入り館山方面へ。この分岐の付近ではBack On My Feetが流れていました。田園風景に囲まれて始まったFlying To My Home。この曲で丸山町に。風車がいたるところにありました。しかし次のLoveliest Thingではもう館山市に入っていました。

 さて、次のアルバムは私の最近のお気に入り「プレス・トゥ・プレイ」です。CDを交換するまでに時間が掛かりました。Strangleholdは最近はまっている曲ですが、館山市郊外で。Good Times Comingは陽射しにぴったりでした。Feel The Sunに入った頃にはもう128号線は終わっていて、曲が終わると共に北条海岸へ到着。ここでつかの間の休憩を取ります。ようやく西の端に到着しました。2時前です。

 Talk More Talkの不気味なイントロと快活な曲にのせて、いよいよ北上して東京を目指します。さっき休憩した場所が、砂浜の上の駐車場だったので車から小石の音がしばらくしました。東京へ向かう道は国道127号線ですが、海岸沿いの道からそこまで戻るのに迷いました。少し焦りだした時に始まったのがFootprints。最近そのよさが分かってきた1曲です。なんとか国道に入り北上するとしばらくして椰子の木の並木が。雪広あやか・・・じゃなくてロマンチックなOnly Love Remainsが始まります。富浦町へと場所は変わり、周りの景色とあいまって感動的でした。国道が折れ曲がった頃に始まったPress。時々思わず一緒になって歌ってしまいました。

 トンネルをくぐりながら始まったPretty Little Head。面白かったです。富山町へ突入。Move Over Buskerはそんな街の中心部を。道が時々大きく折れ曲がることがありました。鋸南町に入りAngry。運転が暴力的にならないよう努力しました(汗)。安房勝山駅行きのバスが前を走っていました。However AbsurdWrite Away(和泉亜子ちゃん!)も同じ街です。細いトンネルの連続で幕を開けたIt's Not True。少し不気味なアレンジにぴったりでした。いつしか富津市に入り、浜金谷のフェリー乗り場も過ぎました。そして3時頃、Tough On A Tightrope(明石裕奈ちゃん!)の途中で、「かなや」というレストランで食事のため休憩。天丼を食べてきましたw ゆーなちゃんは出発後すぐ終わり、Spies Like UsOnce Upon A Long Agoに続きます。

 さてその後は予備軍だった「タッグ・オブ・ウォー」を聴くことに。数日前に那珂湊に行った時のインパクトがよかったからです。一回車を止めてCDを交換。Tug Of Warから始まりますが・・・。思わぬところで渋滞。Take It AwaySomebody Who CaresWhat's That You're Doin'?ではほとんど動かなくなります。佐貫辺りでなんとか動き始めますが(Here TodayBallroom DancingThe Pound Is SinkingWanderlust)。ここらへんの曲は退屈しのぎに歌ったり拍子をとったりしていましたw 特にWanderlustはカラオケ状態でしたね。

 渋滞は自然的になくなり、Get ItBe What You See(link)への流れはすらすら進みました。何もない田舎道にGet Itは似合いました。そしてDress Me Up As A Robberでそれまで1車線だった道路が2車線へ(今回は1車線の道路をよく走りました)。渋滞中に君津市になっていたのです。街並も郊外風の都会になりました。Ebony And Ivoryで、「タッグ〜」はおしまい。

 続いては「マッカートニーU」。都会的な風景に変化する景色と機械的な雰囲気がマッチしました。Coming UpTemporary Secretaryの面白テクノ2曲を聴いていくうちにいつしか木更津市へ。On The WayWaterfallsは同市内です。後者は私の大好きな曲ですが、改めて使用されている音の少なさに気づかされました。そしてNobody Knowsでアクアラインの入り口を過ぎ袖ヶ浦市へ。歌詞とインパクトのないFront Parlour、ゆったりとしたインスト中心のSummer's Day Songときたので眠くなりましたw

 さていつしか左手の景色は郊外的都会から工業地帯へ。Frozen JapBogey MusicDarkroomOne Of These Daysは景色が単調で幾度も眠くなり、必死に曲にのせて首を振ったり歌ったりしていました。Frozen Japは歌詞がないので「冬の絵葉書」など口にしてしのいでいました。もし同乗者がいたら間違いなく変な人だと思ったでしょう。

 景色が工業地帯のまま市原市へ。いよいよ行きのルートと合流する・・・その手前では最強のマッカートニー・ソング(w)Check My Machine。五井辺りで流れていました。元から私が大好きな曲ですが、眠気をおさえるため音の変化など必死になって聴いていました。そして10分以上も続く長〜い長〜いSecret Friendの始まり始まり。今回はちゃんと全部聴きました。非常に長く感じました。この曲の間に、行きにRockestra Theme、To Youが流れたルートを通過、蘇我まで辿り着きました。まぁこの曲に関しては歌詞が覚えられただけいいや。最後にGoodnight Tonightが再登場。蘇我で流れました。

 これで予備軍として用意した「レッド・ローズ・スピードウェイ」以外のすべてのアルバムを聴いたので、再び「プレス〜」を聴きました。StrangleholdやFootprintsは聴くたびにどんどん好きになっていきましたし、Talk More TalkやPressといった元からのお気に入りも何度聴いても飽きませんでした。こうして順調に東京方面へ向かい、千鳥町で首都高に乗る予定でしたが・・・。

 習志野・船橋辺りから(Angryの頃)また渋滞が始まったのです!!しかも今度はかなり長く、かなりゆっくりです。わき道もなく、ただゆっくりまっすぐ進むだけとなり、仕方なく「プレス〜」を聴いていました。渋滞のうちにOnce Upon〜まで終わり、またStrangleholdに戻りました。ようやくPretty Little Headで渋滞が終わり、Move Over Buskerで首都高入り(予定通り千鳥町から)。あとは東京まで戻り、下道で夜の8時ごろ自宅へ戻りました。結局今回の旅で「プレス・トゥ・プレイ」は4回通して聴いたことになります。まさに耳タコだったわけですが、それでも私にとっては明日また聴きたくなってしまうアルバムなんです。不思議ですね。

 今回は、気兼ねなくポールの曲を聴くことができたのと、Mull Of Kintyreに代表されるようなその場所ごとでの曲との雰囲気の融合を楽しめたのが有意義な旅行だったと思います。また企画したいですね、行けたら。

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