The signs of LOVE
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、マニュピレート
高田二郎:ギター
有沢健夫:トランペット 佐々木史郎:トランペット
山本一:サックス 佐野聡:トロンボーン
大谷幸:ピアノ 濱田尚哉:ドラムス 朝川朋之:ハープ
ジェローム・ブラウン:バッキング・ヴォーカル グレンヴィン・アンソニー・スコット:バッキング・ヴォーカル
マリオン・パウエル:バッキング・ヴォーカル サラ・ブラウン:バッキング・ヴォーカル
(外国人コーラス隊4人はETERNITY“DELICIOUS”VERSION+のみ)
他に、プログラミングされたシンセ音、ストリングス、ベル
ライヴ履歴 1999年、DWL「夏の夢」で登場
まささん作曲によるラヴバラード。1994年にアニメ映画「スワン・プリンセス」のエンディング・テーマに起用され話題となった『ETERNITY』の日本語版です。1995年のシングル「サンキュ.」のカップリングとして発表された後、アルバム「DELICIOUS」にも収録されます。アルバムヴァージョンは、曲が終わった後に1分ほどコーラスをフィーチャーしたインスト部が追加されています。メロディはいかにもオーソドックスなバラードで、'60年代以前の洋楽か、ミュージカルを意識しているかのようです。構成もドリカムとしては極めてシンプル。
歌詞はこちらもオーソドックスなラヴソングで、永遠の愛を誓っています。そのため、ウェディング・ソングとして使われることが多いです。サウンド面では、ベルやハープ、ブラス・セクションやストリングスなどが曲を美しく盛り上げます。第1節では控えめで、第2節から本格的に演奏が入るドラムスも効果的。合間に入る英語のバッキング・ヴォーカル(なぜか西川さん不在)も印象的です。ハイライトは「ね、うれしすぎて・・・」の部分から繰り返しに戻る劇的な部分でしょう。その後は美和さんのヴォーカル&バッキング・ヴォーカルが絶妙に絡み合い、最後は美しいハーモニーで締めます。アルバムヴァージョンでは先述のように、この後ゆったりとした演奏に英語のバッキング・ヴォーカルをのせた部分がしばらく続きます。これがあることによって曲の味がより深くなっています。
英語版『ETERNITY』と比べると、こちらの方は日本語ということで甘いムードは少し薄らぎますが、後半の美和さんのバッキング・ヴォーカルが多いのが感動的な雰囲気を盛り上げています。またハイライトとなる部分にもバッキング・ヴォーカルが入ることによって、より大きな盛り上がりを見せています。「永遠」の英語版と「愛のしるし」の日本語版。どちらが好きかは人によって様々です。
まささん作曲としては珍しく(苦笑)、この曲はファンの間でとても人気があります。『うれしい〜』や『未来予想図II』もそうですが、当初シングルのカップリングで発売されたことに驚くくらいです。その人気のお陰か、2000年のベスト盤「The SOUL」にも収録されました。また1996年のサントラ「7月7日、晴れ」でも聴くことができます。
ライヴでは、なんと1回のツアーでしか演奏されていません。人気の曲としては非常に意外な事実です。唯一演奏されたのは'99年のDWL「夏の夢」の時です。このツアーはホール公演でしたが、会場の席番号を記した紙の入った箱から美和さんが一会場につき一枚(つまり一人分)引いて、当たった人は舞台に上がってドリカムから「プレゼント」をもらうことができる、というサプライズ企画がありました。そのプレゼントが、「舞台上で隣に座る美和さんが歌う『The signs of LOVE』」と「ドリカム3人からのハグ攻撃」だったのです。全31公演なので計31人がこのプレゼントをもらったことになります。同ツアーのDVDには東京国際フォーラムホールでの演奏が収録されていますが、この時プレゼントをゲットできたのは若い男性でした。彼は歌の途中、美和さんに見つめられるとはずかしそうでした(歌詞の通り?)。最後には3人のハグ攻撃ももらって、なんともうらやましい様子でした(笑)。
この曲のシングルヴァージョンは「ETERNITY"DELICIOUS"version」、アルバムヴァージョンは「ETERNITY"DELICIOUS"VERSION+」なのですが、アルバムヴァージョンの「+」は、先述の付け加えられたインスト部を表しています。この微妙な変化に、あなたは気づいていましたか?(笑)私は個人的には英語版の方が好きなのですが、この日本語版も好きです。日本語版ならもちろんアルバムヴァージョンでしょう。「DELICIOUS」ではアルバムの中盤に位置する『す き』と、この曲という2曲のピアノ・バラードがひとつの流れを作っています。一方「The SOUL」ではこの曲の次に「未来予想図」シリーズが続きますが、これも感動の連続です。ちなみに、よくネット上で、この曲のタイトルが「The sings of LOVE」と誤記されているのを見ますが、「愛を歌う」んじゃないですよ!(笑)