鈴木康博のページ

このページでは、オフコース脱退後の鈴木康博について紹介します。

 

●オフコース解散後の鈴木康博の音楽活動

  「オフコースとは違う音楽をやってみたい・・・」そう言ってオフコースを脱退した鈴木康博。彼のソロ活動は、オフコース活動休止中の1983年8月21日に発売されたアルバム『Sincerely』で幕を開けました。ソロデビュー曲は同時発売の「愛をよろしく」。『Sincerely』はその後も多くのファンに親しまれる名盤となっています。オフコースはファンハウスに移籍しますが、鈴木はしばらく東芝EMIのエクスプレス・レーベルに残留します。

  その後も年1枚のペースでアルバムを発売。プログラミングを多用した『Long Slow Distance』(1985年)や、穏やかなバラードが詰まった『LULLABY』(1988年)など、幅広いバラエティのラインアップが充実しています。また、郷ひろみにヒット曲「素敵にシンデレラ・コンプレックス」(1984年)を提供したり、「City Woman」「TOGETHER」などのシングル曲がCMソングになるなど、オフコース時代のようなヒットは恵まれなくともそこそこの人気を保ちました。

 1995年に古巣を離れてBMGビクターに移籍。アルバムが発売される間隔も徐々に開いてゆきます。しかし、オフコース時代の自作曲をリメイクした『BeSide』(1996年)など、相変わらずの充実ぶりでした。「最後の約束」(1998年)や、旅番組「ぶらり途中下車の旅」主題歌として長く親しまれる「Dream Dream Dream」(1999年)の頃にはレコード会社を転々としますが、デビュー30周年を迎えた2000年に、ついに自主レーベル「ダブルネックレコーズ」を設立。アルバム『Knockin' On Your Heart』をリリースします。

 最近は、山本潤子・細坪基佳、両氏と共に「Song for Memories」というユニットを結成(2000年〜)、ロック・ポップのスタンダード・ナンバーを中心にしたコンサートをたびたび開いています。また、オフコース時代・ソロ時代のそれぞれの楽曲をリメイクしたアルバムを発表したり、連続ドラマ「ブルーもしくはブルー」の音楽監督をつとめたり(2003年)、ラジオのパーソナリティーをつとめるなど、幅広い方向で活動を続けています。また、オフコースや小田和正についても積極的に話をするようになり、脱退以降語ることのなかった昔の思い出を素直に振り返ることができるまでになりました。

 実は鈴木Yassさんは、小田さんよりも多作家で、ソロアルバムの数はYassさんの方が多いのです(小田さんに4人時代のオフコースのアルバムを加算しても)。その時期その時期でいろいろな作風を見せながらも、リズム主義で美しいメロディをつむぎだすYass節はいつの時代も変わっていません。また、TVなどで耳にする曲が意外にもYassさんの曲だったりして、一般的には影に隠れてしまったかのようなYassさんの活躍ぶりは、目を見張るものなのです。オフコースでは小田さんと対照的なカラーを出してファンの支持を集めたYassさん。今後もその音楽活動に期待しましょう。

●鈴木康博・ディスコグラフィ

  [アルバム]

 〜オリジナルアルバム〜

 Sincerely(1983年)

 Hello Again(1984年)

 Long Slow Distance(1985年)

 SING MODE(1986年)

 MY PLEASURE(1987年)

 LULLABY(1988年)

 Acoustic(1991年5月24日・東芝EMI)

 あなたに明日を(1992年10月28日・東芝EMI)

 それぞれの街角で(1995年10月4日・BMGビクター)

 Anyone(1998年11月21日・バンダイミュージック)

 Knockin' On Your Heart(2000年4月1日・Double Neck Records)

 ダレか胃薬クレ。(2002年7月24日・Double Neck Records)

 〜カヴァー&セルフカヴァーアルバム〜

 A MERRY LITTLE CHRISTMAS(1988年11月25日・東芝EMI)

  BETTER THAN NEW −The Song I Love−(1990年3月28日・東芝EMI)

 BeSide(1996年10月23日・BMGビクター)

 Reborn(2001年4月25日・Double Neck Records)

 forWard(2004年12月8日・東芝EMI)

 〜ライヴアルバム〜

 あなたとともに(1993年4月14日・東芝EMI)

 Moments On Stages(2000年9月20日・Double Neck Records)

 〜ベスト盤〜

 ニュー・ベスト・ナウ(1987年)

 Anthology 1983-1988(1991年)

 AfTER(2004年)

  [シングル]

 愛をよろしく/ラララ〜愛の世界へ〜(1983年8月21日)

 ALONE/夏が過ぎても(1984年5月1日)

 SO LONG/届かないLove Song(1984年9月1日)

 Starlight Serenade/素敵にシンデレラ・コンプレックス(1984年11月21日)

 City Woman/ある晴れた日に(1985年6月21日)

 微笑のうしろに/琥珀色のつぶやき(1985年11月30日)

 TOGETHER/エンドレス・サマー(1986年6月23日)

 STEP INTO THE SUNSHINE/遥かなる願い(1987年6月22日)

 おやすみマイ・ラブ/MOONLIGHT SERENADE(1988年10月26日)

 サンクチュアリー/恋におちると(1991年5月2日)

 あなたに明日を/一番遠い君/あなたに明日を(カラオケ)(1992年7月29日)

 愛の回帰線/通り過ぎた日よさよなら(1992年10月7日)

 でももう花はいらない/でももう花はいらない(カラオケ)(1993年4月28日・以上、東芝EMI)

 燃ゆる心あるかぎり/世界中に君はひとり(1995年4月5日)

 君のいない夜なんて/出発を決めるために/君のいない夜なんて(カラオケ)(1995年8月23日)

 ALWAYS WITH YOU/君の中にすべてがある/ALWAYS WITH YOU(カラオケ)(1995年11月1日)

 海側の景色/素敵なあなた(1996年8月21日・以上、BMGビクター)

 最後の約束/明日も晴れ(1998年10月21日・バンダイミュージック)

 DREAM DREAM DREAM/セレモニー(1999年9月29日・マーキュリー)

 最後の約束(2001年2月21日・Double Neck Records)

 

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