未来予想図

演奏時間:5'21"
収録アルバム:「MILLION KISSES」8曲目
                     「The SOUL」 DISC-2 8曲目
                     「DREAMAGE」 disc ROUGE 2曲目
作曲・作詞:吉田美和  編曲:中村正人
プロデューサー:マイク・ピラ、DREAMS COME TRUE
レコーディング・ミキシング:マイク・ピラ
有名度 ★★★★★
人気度 ★★★★★
管理人お気に入り度 ★★★★★
このサイトでの略称・・・MK−8
参照:『未来予想図〜VERSION'07〜』
『未来予想図』(「あずまんが大王」の大阪さん。
個人的にはこの曲のイメージ)

 演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル

        中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキング・ヴォーカル

        西川隆宏:キーボード、サウンドデザイン、バッキング・ヴォーカル

        モーリス・マイケル:ギター

        ラウル・ドリヴェイラ:トランペット   マーティン・ドローヴァー:トランペット

        ニック・ペンテロウ:サックス   ピーター・トムス:トロンボーン

        他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス

 ライヴ履歴 1991年、「MILLION KISSES」  1993年「The Swinging Star」、アンコールで登場  1999年、DWL「夏の夢」で登場

         2003年、DWL、『未来予想図U』とのメドレーで登場  2007年、DWL「POWER PLANT SPECIAL LIVE」、最初に登場


 誰もが一度は聴いたことのあるドリカムのバラードの名曲。1991年のアルバム「MILLION KISSES」に収録・発表され、同年にフジカラーSUPER HG 400のキャンペーンソングになりました(同アルバム収録の『Eyes to me』も同様)。一般的にも知られファンの間でも人気が高いことから、2000年のベスト盤「The SOUL」や2003年のバラード・ベスト「DREAMAGE」にも収録されました。

 メロディはもちろんのことですが、サウンドも非常に美しく仕上がっています。キーボードがメインですが、モーリス・マイケルのギターも印象的です。美和さんのヴォーカルも健気に、そして伸びやかに歌われています。最後のサビの繰り返しでバッキング・ヴォーカルが加わるのと、アウトロの英語のバッキング・ヴォーカルが感動的。

 歌詞は、バイクを乗り回しながら2人の間に作られる「未来予想図」を描くカップルの様子を描いたラヴソングですが、この詞作には『未来予想図II』という続編があります。それから数年後(3年後?)の2人の恋の続きを歌ったものですが、実はこちらは1989年のアルバム「LOVE GOES ON・・・」で発表されました。つまり、曲のストーリーの順番が逆に発表されているのです。不思議な現象ですが、これはドリカムがアルバムごとにイメージを決めそれに応じた選曲をしていったためで、もともと2曲ともデビュー当時には存在していたようです。ドリカムのアルバム制作へのこだわりが表れた一面であり、この選択は正しかったと思います。

 なお、2000年のベスト盤「The SOUL」ではこの2曲がシリーズ順に収録され、多くのファンを感動させました。そして、2007年秋にはこのシリーズを題材にした「未来予想図」という映画が制作され、主題歌にもちろん「未来予想図」シリーズが起用されました。この映画はドリカム公認で、音楽監督をまささんが担当しています。また、同様に主題歌となった新曲「ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜わたしたちの未来予想図〜」は、このシリーズの続編的要素があります。さらに、同年10月のシングル「ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜わたしたちの未来予想図〜」のカップリングには、この2曲のリメイクが収録されました。今なお多くの人に愛され続けるシリーズなのです。

 ライヴでは意外なほど演奏されたことが少なく、DWLでも'99年「夏の夢」が初登場でした。セットリストの終盤で演奏されることが多く、1993年以降は続編の『未来予想図II』とシリーズ順で演奏されることが多いです。恐らく今後もこの2曲はセットで演奏されるでしょう。'07年のDWLでは、演奏時間の都合上か、『未来予想図II』との連続演奏がないどころか、「POWER PLANT SPECIAL LIVE」のみの演奏という、悲しい運命でしたが・・・。

 私は当初この曲(と『II』)を「食わず嫌い」して聴いていませんでした。なので、アルバム「MILLION KISSES」を買った時が初聴きだったのですが、今まで損してたなぁと思うほど素敵な曲でした(汗)。よく人気面で見ると、シリーズ結末編であり壮大なスケールの『II』の方が圧倒的ですが、私は『未来予想図』の方を推します。私の大好きなアルバム「MILLION KISSES」収録ということもありますが、プログラミング主体で「作られた感じ」のサウンドの『II』よりも、自然で美しくてかわいらしい感じがするからです。無邪気な感じもなんだかドリカムらしく思えます。もちろん、『II』も当然名曲ですけどね。

 アルバムブックレットでは、茶色のイタリックで歌詞が書かれていて美しいです。同じページの写真も美しいです。一度知り合いから中国製のドリカムの'89〜'91年のベストみたいなアルバム(海賊盤でしょう)を見せてもらいましたが、その裏ジャケットがその写真だったのが印象的でした。

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