go for it !
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル、とても親しい恋人(アルバムヴァージョンのみ)
中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、マニュピレート
高田二郎:ギター
有沢健夫:トランペット 飯尾通利:トランペット
山本一:サックス 野村裕幸:トロンボーン
濱田尚哉:ドラムス
マイク・ピラ:とても親しい恋人(アルバムヴァージョンのみ)
他に、プログラミングされたシンセ音
ライヴ履歴 1994年「MAGIC JOURNEY」、最初に登場
1995年、DWL、『Eyes to me』『うれしはずかし朝帰り』『DA DIDDLY DEET DEE』『晴れたらいいね』『あなたにサラダ』『Ring !Ring !Ring !』とのメドレーで登場
2001年「DCT garden.com Off-Site Meeting 2001」、『薬指の決心』『戦いの火蓋』とのメドレーで登場 2007年、DWLで登場
2009年「“ドリしてます?”」、『いろんな気持ち』『琥珀の月』『サンキュ.』『ROMANCE』『しあわせなからだ』『そうだよ』『あはは』とのメドレーで登場(シングル「ねぇ」に音源を収録)
1993年9月9日にシングルリリースされた、この年を代表するドリカムナンバー。シングルは1位を獲得。同じ頃美和さん本人が出演した資生堂レシェンテ(口紅)のCMソングにも起用されました。また、同年の紅白歌合戦でも歌われました。人気の高い曲のひとつで、1997年のベスト盤「BEST OF DREAMS COME TRUE」や2004年の企画盤「DREAMANIA」に収録されましたが、なぜか2000年のベスト盤「The SOUL」では収録もれになっています。また、1996年の映画「7月7日、晴れ」に使用され、同名のサントラにも収録されます。プロモ・ヴィデオもあるようですが詳細不明。
初期ドリカムナンバーに多く見られた元気いっぱいの女の子らしいキャッチーな曲ですが、以前の曲に比べると落ち着いた、ミディアム・テンポの曲です。この次にリリースされる日本語のシングルが悲しいピアノ・バラード「す き」であることを踏まえると、ドリカムはこの曲をもって初期ドリカムサウンドから完全に脱却し、新たな作風を探し始めたと言えると思います。
日本でのレコーディングメンバーによる演奏ですが、ギターは佐々木さんにかわって高田二郎さんが演奏しています。高田さんはこの後のドリカムナンバーにもしばしば参加しています。生ドラムスは濱田さん。ブラスセクションも入っていますが、やはりそれまでの楽曲よりは控えめになっています。流れるようなシンセストリングスも印象的。シングルヴァージョンとアルバムヴァージョンは同じ演奏ですが、アルバムヴァージョンにはアウトロに美和さんとマイク・ピラ(プロデューサー)演じる「とても親しい恋人」のやりとりが重ねられています。
ヴォーカル面では、やはりサビの美和さんのヴォーカル&バッキング・ヴォーカルのハモりが印象的です。リラックスしたような歌い方がされています。バッキング・ヴォーカルにはなぜか西川さんが参加していません。この曲あたりから、バッキング・ヴォーカルの「西川さん不在」が多くなりますが、どうしてだったのでしょうか。最後のサビへ戻る箇所に入る声はマイク・ピラ。この箇所は英語詞にしては珍しく歌詞カードにも記載されています。
歌詞は、趣味も何もかも違う恋人のハッピーなラヴソングです。アルバムヴァージョンのアウトロの会話もその恋人を基にしています。歌詞中の「モンティー・パイソン」は英国で流行ったコメディ番組、「カラックス」は映画監督、「ジェリー・アンダーソン」はあの「サンダーバード」の生みの親です。いやぁ、物知りですねぇ美和さんは。私はこの曲聴くまで全部知りませんでした(汗)。
人気のわりにはライヴで演奏された回数がきわめて少ない曲です(最近でこそ増えていますが・・・)。アルバム「MAGIC」収録曲は、DWLはもちろん他のツアーでさえ冷遇されていて、1994年のアルバムツアーでしか演奏されていない曲がなんと4曲もあります。今度のDWLでは(『・・・AND THEN?』はいいので[笑])ぜひ全部精算していただきたいものです。2009年の模様はシングル「ねぇ」に音源が収録されています。
この曲は大変人気ですが、ドリマニアである私にとってはそれほど好きな曲ではありません(苦笑)。でも、「The SOUL」収録もれ&ライヴでの演奏回数少ないのはかわいそうですね。もっと活躍してもいいような、そんな曲です。