LOVE LOVE LOVE -ENGLISH VERSION-
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング
アダム・ロジャース:エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター
ダグ・ぺティ:ピアノ、ロード、シンセサイザー
ニア・Z:ドラムス、トム バシリ・ジョンソン:パーカッション
ヴァネッサ・トーマス:バッキング・ヴォーカル ジェニファー・カー:バッキング・ヴォーカル
他に、プログラミングされたシンセ音
ライヴ履歴 なし(ただし、「LIVE 8 JAPAN」では披露された)
ドリカムの一世一代の名曲『LOVE LOVE LOVE』の英語版。オリジナルは1995年に発表されています。まささんが作曲したのがデビュー前の1987年頃なので、17年後の英語版リリースとなります。
初めてこの英語版が世に出たのは、2003年9月頃からオンエアされたホンダ・オデッセイのCMソングとしてでした。突然の英語版登場に、「誰が歌ってるの?」「リリースして!」などファンからの問い合わせが殺到しました。実はこの曲、本来なら2004年にリリースされた英語アルバム「LOVE OVERFLOWS」で発表するつもりでしたが、あまりの反響に急遽2003年のDWLのDVDに、この曲を入れた5万枚限定のCDを付属させて2003年12月17日に発売しました。つまり、5万人だけが(実際買ったのが何人かは不明ですが)先にコンプリートに聴くことができたのです。ただし、付属CDに収録されているものは「LOVE OVERFLOWS」に収録されているものより1分ほど短いヴァージョン。現在DVD「DWL2003」の初回限定版は手に入れることができないので、ショート・ヴァージョンの方がレアものになっています。人気のためベスト盤「THE SOUL 2」にも収録され、こちらはロング・ヴァージョン。
日本語版はイリアン・パイプスなど豪華なアレンジでしたが、こちらはシンプルな音作りがされています。まささんいわく「'60年代のアメリカン・ポップス風」。そのかわりに、エンディングのコーラスが日本語版より長く長く続いています。歌詞は日本語版と同じ内容で、コーラス部の韻の踏み方が印象的です。少ない言葉で強い想いを伝えるという点では日本語版と共通しています。プロデューサーはエド・テュートン。
2006年には、この英語版のジャズ・ヴァージョン(ENGLISH VERSION JAZZ MIX)がホンダ・オデッセイのCMソングに起用され、ファンの間で話題を呼びました。このヴァージョンは、後にDVD「CONCERT TOUR 2006 THE LOVE ROCKS」の初回限定版にボーナス・ディスクの形で収録され、公式発表されました。
有名曲の英語版であり、CMソングで大人気だった曲にもかかわらず、この英語版がドリカムのライヴで演奏されたことはありません(ジャズ・ヴァージョンも同様)。しかし、2005年の世界規模のライヴ・イヴェント「LIVE 8」の日本公演にドリカムが参加した時、ドリカムの部の最後に演奏されました。
私もこの曲は最初CMで聴きました。カヴァーかな?と思ったのですが、声があまりにも美和さんに似ているのが不思議でした。そして急遽DVDの付属CDでのリリースでしたが、その前にまささんが当時パーソナリティを担当していたラジオ番組「OH! MY RADIO」でこの曲がいち早く聴けるという情報を得て先にそちらで聴きました。もちろんDVDの初回限定版も即座に買いました。急遽の発売とはいえ歌詞もついていてうれしかったです(それにしても、演奏者のクレジットが若干アルバムのものと違うのはなぜ・・・?)。しかしその後「LOVE OVERFLOWS」に収録され、今では希少性のない音源になってしまいちょっと残念です(「DREAMAGE」で『ETERNITY』の希少性がなくなったのを悲しむファンと同じ気持ち?)。曲は日本語版のスタイルでもやってほしかったのですが、これでも十分いいです。なんといっても美和さんの詞作・ヴォーカルがオリジナルと比べてなんらあせていないのです。エンディングのコーラスも日本語版とまた違った面で壮大ですし。この英語版もライヴでも演奏してほしいですね。