LOVE LOVE LOVE -ENGLISH VERSION JAZZ MIX-

演奏時間:3'41"
収録アルバム:DVD「CONCERT TOUR 2006 THE LOVE ROCKS」初回限定版付属CD1曲目
作曲:中村正人  作詩:吉田美和  編曲:大谷幸  補作詩:ロン・セクスミス
プロデューサー:DREAMS COME TRUE
レコーディング&ミキシング:後藤昌司
演奏者  吉田美和:ヴォーカル   高水健司:ウッド・ベース   大谷幸:ピアノ   山木秀夫:ドラムス
ライヴ履歴 なし
参照:『LOVE LOVE LOVE -ENGLISH VERSION-』(オリジナルヴァージョン)
        『LOVE LOVE LOVE』(日本語版)
        『LOVE LOVE LOVE〜Instrumental Version』(インスト版)

 ドリカムの名曲『LOVE LOVE LOVE』の英語版に当たる、『LOVE LOVE LOVE -ENGLISH VERSION-』のジャズ・ヴァージョン。『LOVE LOVE LOVE -ENGLISH VERSION-』は、当初ホンダ・オデッセイのCMソングでオンエアされたものが話題を呼び、急遽DVDのボーナス・ディスクとして5万枚限定で発表されたという経緯を持っていますが、このヴァージョンも、最初はホンダ・オデッセイのCMソングで公開されました。ドリカムナンバーが同CMに起用されるのはこれで4度目(この後『未来予想図II〜VERSION '07〜』の英語版が続く)。これまで聴いたことのないヴァージョンの『LOVE LOVE LOVE』に、またしてもファンの間で「これはリリースされるのか?」と話題を集めました。こうしたファンの願いがかなったのは2006年11月のこと。同年に開催された「THE LOVE ROCKS」ツアーの模様を収録したDVD「CONCERT TOUR 2006 THE LOVE ROCKS」に、ボーナス・ディスクの形で収録されたのです。DVDのボーナス・ディスクでの発表という形は、『LOVE LOVE LOVE -ENGLISH VERSION-』と同じ展開となりました。そして、今回も限定発売で、5万枚限定ではなかったものの、このボーナス・ディスクは初回限定版のみの収録となりました。さらに、『LOVE LOVE LOVE -ENGLISH VERSION-』が後にアルバム「LOVE OVERFLOWS」に収録されたのに対し、このヴァージョンは他のアルバムやシングルには収録されませんでした。そのため、このヴァージョンは極めてレアな音源となったのです。

 このヴァージョンは、豪華なバロック風アレンジの日本語版とも、'60年代アメリカン・ポップスをほうふつさせる『-ENGLISH VERSION-』とも違う味わいが楽しめます。ジャズ・ヴァージョンの名の通り、本格的なスイング・ジャズのアレンジになっているからです。編曲は、多くのドリカムナンバーでピアノを担当してきた大谷幸さん。作曲家・編曲家としても名の通っている大谷さんの力量が発揮されています。演奏はすべて生演奏によるもので、ウッド・ベースに高水健司さん、ピアノに大谷さん、ドラムスに山木秀夫さんというベテラン勢による腕の確かな名演が光ります。跳ねたリズムが心地よいです。そこに新たに歌い直された美和さんのヴォーカルが重なるわけですが、さらにしっとりした歌声で味わい深く聞かせます。コーラスも美和さんの多重録音ですが、他ヴァージョンに比べ抑え気味なのがいい感じです。エンディングの繰り返しは、最後はアカペラになってフェイドアウトします。なお、ドリカムナンバーとしては珍しく、この曲にはまささんが参加していません。

 DVDの初回限定版のみのボーナス・ディスクの曲ということで、非常にレアでさらに現在入手困難なヴァージョンですが、皆さんにはぜひ聴いていただきたいですね。『うれしい!たのしい!大好き!』の15周年ヴァージョンのように、オリジナルとはまた違うしっとりとした味わいが魅力的だからです。また、単にジャズっぽいだけでなく、本格的なアレンジ・演奏になっているからおいしいです。さすが名アレンジャー・大谷さんとベテラン・ミュージシャンだけあります。アドリブっぽい感じは他ヴァージョンではなかなか味わえません。そんなレベル高い演奏についてゆく美和さんもすごい!夜にくつろぎながら、じっくり聴きたいですね。このヴァージョンでライヴでも演奏してほしいです!まささんは不参加ですが(苦笑)、曲作ったしいいとしましょう!

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