サンキュ.
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング
西川隆宏:キーボード、マニュピレート
ポール・ダン:エレキ・ギター 吉川忠英:アコースティック・ギター
大谷幸:ピアノ 濱田尚哉:ドラムス、シンバル
他に、プログラミングされたシンセ音
ライヴ履歴 1995年、DWL、全体の最後に登場 1999年、DWL「夏の夢」で登場 2000年「DCT garden.com COUNTDOWN PARTY」
2001年「DCT garden.com Off-Site Meeting 2001」、選択制アンコール
2002年「monkey girl odyssey pp-mix」、全体の最後に登場 2003年、DWL、アンコールで登場 2007年、DWLで登場
2009年「“ドリしてます?”」、『go for it !』『いろんな気持ち』『琥珀の月』『ROMANCE』『しあわせなからだ』『そうだよ』『あはは』とのメドレーで登場(シングル「ねぇ」に音源を収録)
エピック後期ドリカムを代表する大ヒット曲。1995年2月22日にシングル発売され大ヒット、アルバム「DELICIOUS」にも収録されました。シングルヴァージョンとアルバムヴァージョンはイントロが異なり、前者はピアノ一音で、後者はギターソロになっています。全体的にアコースティックで、まささんの弾くベースもアコースティックを使用しています。アコースティック・ギターは吉川忠英さんが特別出演。他に、「DELICIOUS」に特徴的な透き通ったようなシンセ音が美しい音を出しています。ヴォーカルはほぼ全体にわたって多重録音による美和さんのハーモニーを聴くことができます。コーラスが重要な要素を占めている曲といえるでしょう。なお、第3節以降は転調しています。
この曲はファンの間で非常に人気の高いナンバーで、この曲が一番好きという人は多いです。2000年のベスト盤「The SOUL」に文句なしで収録され、ライヴでも定番になっています。ファンが好きだと言う理由としては、美しいメロディ、きれいなサウンド、美和さんによるハーモニーなどが挙げられますが、中でも歌詞を好きだと言う人は多いでしょう。『眼鏡越しの空』同様、歌詞が心を打つ曲なのです。失恋した主人公が、友達を誘って公園へ行ってそのことを告げるという内容なのですが、友達の暖かくちょっと笑える慰め方や、曲の後半で泣いてしまう主人公の様子が心を打ちます。主人公が何も聞かずに来てくれたその友達に、最後に言う「サンキュ.」がとても印象的です。この歌詞については、曲が発表された当初、美和さんが誰に向けた「サンキュ」なのかが話題になりました。また、その友達が男なのか女なのかもいろいろ議論が巻き起こりました。まぁここら辺は聴く人それぞれの想像にお任せとなっているのでしょうか。
ライヴでは先に述べたとおり人気のおかげで定番となっています。特にアンコールで演奏される率が高いです。ファンに対する感謝を表すためでしょうか。ことにDWLでは'95年以降毎回演奏されています。'95年には最後のアンコールで演奏され、感動を呼びました。演奏終了後にこの曲のインスト版が流れる中、演奏者たちを乗せた乗り物から美和さんが「また来るからね」と言って手を振っている様子が思い出されるのではないでしょうか。'99年「夏の夢」ではほとんどの楽器がプログラミングという変わったヴァージョンでした。スクリーンに映るそれぞれ違った服を着た3人の美和さんが、曲にあわせてコーラスを歌う様子が印象的。'03年でもアンコールで演奏されました。DWL以外でも、近年盛んに演奏されている曲のひとつです。'09年「“ドリしてます?”」ツアーではメドレー内で登場しましたが、シングル「ねぇ」で演奏を聴くことができます。
この曲は非常に美しく、感動できる要素がいっぱい詰まっています。ファンの間で人気が高いのがよく分かるほどです。個人的には大好きとまではいきませんが、涙がこぼれてきそうです。皆さんもぜひ一度聴いてみてください。ちなみに私は長年、この曲の歌詞を、主人公が彼氏と公園へ行って別れ話を持ちかける、という内容だと勘違いしていました(汗)。確かにちょっと変だとは思っていましたが・・・。あと、当初私は歌詞中の季節に夏のイメージを持っていたのですが、「季節はずれの花火」なのでそれはありえないですね。