笑顔の行方
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演奏者 吉田美和：ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人：ベース、プログラミング、キーボード、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏：キーボード、バッキング・ヴォーカル、サウンドデザイン
佐々木康彦：ギター
佐々木史郎：トランペット
瀧川浩水：サックス
カクタ・ヒロヤス：シンバル
他に、プログラミングされたシンセ音、ピアノ、ドラムス、ボンゴ、ストリングス
ライヴ履歴 1990年「JUBILEE」 1990年「WONDER 3」、アンコールの最初に登場 1991年ＤＷＬ、アンコールを除く最後に登場（ただしＤＶＤには未収録）
1991年「MILLION KISSES」、『STELLA OF DREAMS COME TRUE』とのメドレーで最初に登場
1999年ＤＷＬ「冬の夢」、『太陽が見てる』『WHEREVER YOU ARE』『あなたに会いたくて』『ROMANCE』『なんて恋したんだろ』とのメドレーで登場
2006年「THE LOVE ROCKS」、『SAYONARA』『眼鏡越しの空』とのメドレーで登場
2009年「“ドリしてます？”」、『あなたに会いたくて』『STILL』『うれしい！たのしい！大好き！』『MEDICINE』『今度は虹を見に行こう』『Eyes to me』『愛しのハピィデイズ』『眼鏡越しの空』『決戦は金曜日』とのメドレーで登場（シングル「その先へ」に音源を収録）
1990年2月10日に発売されたドリカムの5番目のシングル曲。この曲はTVドラマ「卒業」の主題歌となり、シングルチャートで2位まで上昇、'90年上半期シングルチャートの3位になりました。ドリカム人気をまたひとつ上げた曲です。同年初出場を果たした紅白歌合戦で歌われました。その後、アルバム「WONDER 3」にも収録されます。アルバムヴァージョンは「ORIGINAL VERSION」と名づけられ、イントロが長くなっています。2000年のベスト盤「The SOUL」にも収録されました。また、当時この曲のプロモ・ヴィデオも制作されたそうですが詳細は不明。
この曲は初期ドリカムに典型的なポップナンバーですが、『うれしはずかし朝帰り』や『Ring!Ring!Ring!』とは明らかに違う点があります。この曲はまささんの作曲なのです。そのためか、アレンジにまささんの洋楽嗜好がこの曲には散りばめられています。また、この時期特有のプログラミング色が濃く反映されています。アップテンポのビートがダンサブルです。
歌詞はTVドラマのように「卒業」をテーマにしていて、あの頃片想いしていた人への想いを今なら言える─といった内容です。美和さんのヴォーカルはそんな感情を伸びやかに歌い上げています。英語のバッキング・ヴォーカルには前述のまささんの洋楽嗜好が感じ取れるソウルフルなものです。
ライヴでは時々演奏される、といったところです。DWLでは2回演奏されました。そのうち'99年「冬の夢」ではロング・メドレーの1曲目で登場しました。DVDでは観客たちがこの曲で盛り上がっている様子も見ることができます。やはり何年経とうと名曲は名曲ということを再確認できるシーンです。DWLではないですが、'06年にはメドレーで久々に登場、オリジナルよりはるかにダンスナンバー化していました。'09年でもメドレーで演奏され、大歓声にファンの間での人気の根強さが分かります。この時の演奏はシングル「その先へ」で聴くことができます。
『笑顔の行方』の収録された「WONDER 3」の次のアルバム、「MILLION KISSES」のテーマ曲『STELLA OF DREAMS COME TRUE』は、この曲のリズムやメロディに非常に似ている上、最後にはこの曲のバッキング・ヴォーカルの一節までもが登場し、これが2つのアルバム間のリンクとなっています。
ちなみに、シングル「笑顔の行方」は、今いちばん出回っているドリカムのエピック時代のシングル盤のひとつです。ほとんどが廃盤になってしまったのですが、なぜかこのシングルは健在です（大量に作って売れ残ったせいか？）。この曲、シングル曲としては最近ではあまり注目されなくなってしまいましたね。まささん作曲だからでしょうか（苦笑）。ライヴでもあまり演奏されませんですが、もっと頻繁に演奏されるといいですね。アップテンポなので盛り上がること間違いなしです。でも個人的には、作りこまれた感じがあまり好きになれないです・・・（汗）。