Ring!Ring!Ring!
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、バッキング・ヴォーカル、サウンドデザイン
佐々木康彦:ギター
佐々木史郎:トランペット 小林太:トランペット
瀧川浩水:サックス 佐野聡:トロンボーン カクタ・ヒロヤス:シンバル
リンリン・ガールズ(カネコ・ミカ、イグロ[ノリスエ]・アツコ、ホマン・シホ、ティナ・マワタリ):バッキング・ヴォーカル
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス
ライヴ履歴 1990年、「WONDER 3」 1991年、DWL、最初に登場 1991年、「MILLION KISSES」
1995年、DWL、『Eyes to me』『go for it!』『うれしはずかし朝帰り』『DA DIDDLY DEET DEE』『晴れたらいいね』『あなたにサラダ』とのメドレーで登場
2002年「monkey girl odyssey pp-mix」 2006年「THE LOVE ROCKS」
初期ドリカムを代表する曲として知られるこの曲は、6枚目のシングルとして1990年6月21日に発売されました。そしてその年のアルバム「WONDER 3」に収録されます。アルバムヴァージョンは、出だしの歌詞「少しだけだよ、ホントホント」の頭文字をとって「S・H・H」ヴァージョンと名づけられ、イントロにタイトルコールが入っています。シングルヴァージョンにはありません(たいした違いはありませんが、シングルのほうは出だしの勢いに欠けます)。また、2000年のベスト盤「The SOUL」にも収録されることとなります。実はこの曲、1989年にCMソング用に作った曲でしたがボツになっていたそうです(そのCMに使われヒットしたのがあの『うれしい!たのしい!大好き!』)。
明るいテンポと女の子らしい歌詞が、この曲の人気の要因でしょう。ドリカムの曲としては珍しく「ロック」(まささん談)で、確かにドラムスが力強いです。テンポはゆっくりにも速くも聴こえます。ここでもブラス・セクションが光っています。まささんのベースラインにも注目。
バッキング・ヴォーカルは、ドリカム3人はもちろんですが、サビでは「リンリン・ガールズ」と名づけられた女性4人が参加しています。これが曲の女の子らしさ・キャッチーさを強調しています。4人のうち、ティナ・マワタリさんはDCTバンドの一員で、当時のコンサートではキーボードとバッキング・ヴォーカルを担当していました。歌詞は、主人公が自転車に乗ってデートに行く様子を面白おかしく描いたもので、女の子らしさ満点です。とってもハッピーな様子で聴いていてうれしくなります。でも自転車の立ち乗りなら誰でもできますよね・・・?(苦笑)歌詞カードでは第2節の「早く来てあげたよ」の「あげたよ」の上に点が打ってあるのが面白いです。
ライヴではよく盛り上がる曲です。'91年のDWLでは冒頭で演奏され、貴族風の衣装をまとったドリカムが登場しました(DVDのジャケットの衣装です)。間奏では美和さんと西川さんが踊っています。'95年DWLでは、ハッピーな曲を集めたメドレーの最後に登場。なんと美和さんが本物の自転車に乗って歌うというパフォーマンスも。円形ステージ上をぐるぐる自転車で走る美和さんやパフォーマーたちを追いかけながらベースを弾くまささんがこっけいです。そして'02年のmonkey girl odyssey pp-mix。MCで美和さんはこの曲の次に歌う当時の新曲『ごめんねDJ』が『Ring!Ring!Ring!』の続編だ、と笑いながら紹介します。この『ごめんねDJ』では車を暴走させる主人公が出てきますが、この曲では自転車を暴走させる主人公が出てくるので、ウソか本当かは別にしてこの2曲はシリーズみたいです。2006年には美和さんが本物の自転車に乗るというパフォーマンスで復活しました。
私は初心の頃ベスト盤「The SOUL」でこの曲をよく聴いていました。こういった初期の女の子らしい元気な曲は一般受けしやすいと思いますね。私もドリカムナンバーではこういう路線結構好きです。ライヴ受けもいいですしね。でも、DWLでは'99年と'03年、'07年と連続で演奏されないという事態なので復活を願わんばかりです。