2人のDIFFERENCE
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、バッキング・ヴォーカル、サウンドデザイン
モーリス・マイケル:ギター
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス、ピアノ
ライヴ履歴 1990年「WONDER 3」 1999年、DWL「夏の夢」、『4月の雨』『愛してる 愛してた』『悲しいKiss』とのメドレーで登場
2007年、DWL「POWER PLANT SPECIAL LIVE」で登場
ドリカムの数あるバラードの中でも、最も悲しい曲調と歌詞を持った曲。たぶんこれくらいの物悲しい曲は他に『す き』など数曲しかないでしょう。曲もとてもスローです。この曲はアルバム「WONDER 3」に収録された後、1996年の映画「7月7日、晴れ」に使われ、そのサントラに収録されました。そして2003年のバラードベスト「DREAMAGE」にも収録されました。また、2001年にシンガーソングライターの辛島美登里さんがカヴァーし、シングル「さよならを待ってる」(これもドリカムのカヴァー)のカップリングに収録されています。
歌詞は、別れた恋人が街中で新しい友達たちと楽しんでいる様子を見つけてしまった主人公が、彼を忘れずにいる心境を歌った悲しいラヴソングです。ドリカムの歌詞に多い「電話」も登場します。こういった日常の中の恋愛模様を描き上げる詞作は美和さんの得意とするところです。美和さんのヴォーカルも悲しさを誘います。特にアウトロのファルセット風味のヴォーカルがそうですね。まささん・西川さんもバッキング・ヴォーカルにクレジットされていますが、冒頭の「アー」だけでしょう(笑)。ほとんどが美和さんのソロ・ヴォーカルです。
しかしながら、この曲は日に当たることは多くありません。その理由として、アルバム「WONDER 3」の後半の曲に見られる、まささんによる過剰な打ち込みサウンドが曲の美しさを隠していることが挙げられるかと思います。使われている楽器は、モーリス・マイケルの哀愁を帯びたギターと、まささんのベース以外はすべてプログラミングによるもの。特にドラムスはシンセドラムを使用しているため、強い「くせ」があります。違和感を持つ方もいるかもしれません。
ライヴでは出番が少ないです。アルバムツアー以外は'99年のDWL「夏の夢」と'07年DWL「POWER PLANT SPECIAL LIVE」のみ。うち前者ではメドレーで演奏されました。この曲は、もっとライヴで演奏されてもいいかなと思います。
この曲が人気ゲーム作品「ときめきメモリアル」に使用されているらしく、一部のカラオケ本では「ときめきメモリアル」の欄にこの曲が掲載されています。同ゲームを1997年に映画化したもので使われているという話も目にしますが、この点に関しては未確認です。
この曲はいわば「隠れた名曲」ですね。あまりフィーチャーされないのはやはりサウンドに原因が・・・(まささん、ごめんなさい)。シンセドラムも、第2節になって力強くなるアレンジは好きなんですがちょっとやりすぎかな・・・?でも私はこの曲のメロディ、歌詞ともに大好きです。だから、まささんがどんなプロデュースをしようと(苦笑)、皆さんには聴いていただきたいです。