夢で逢ってるから
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング
西川隆宏:マニュピレート
ポール・ダン:アコースティック・ギター
ラウル・ドリヴェイラ:トランペット マーティン・ドローヴァー:トランペット
ニック・ペンテロウ:サックス ピーター・トムス:トロンボーン
大谷幸:ピアノ ポール・ジョンソン:ビブラホン
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス
ライヴ履歴 1999年、DWL「春の夢」「夏の夢」で登場
1999年のシングル「なんて恋したんだろ」のカップリングとして発売、その年のアルバム「the Monster」に収録された曲。シングルとアルバムには同じものが収録されています。1992年の『行きたいのはMOUNTAIN MOUNTAIN』と同じく、ジャズ・テイストのナンバーです。この時期としては珍しく生楽器を多く使った曲で、プログラミングはドラムスなど最小限に抑えられています。ムーディーなギター(日本語版ではアコースティック・ギターとされているが、英語版では同じ音源が使用されているのにもかかわらずエレクトリック・ギターとされている)、渋いブラス・セクション、バックのピアノなどそれぞれ印象的ですが、特に注目すべきなのが間奏のビブラホン。これがいい雰囲気を出しています。ドラムスもジャズっぽいたたき方なのですが、これは典型的なスイングではなくドリカムが考案したデジタル・ジャズビートです。
歌詞は鎌倉に旅行(傷心旅行!?)に行った主人公が、別れた(!?)恋人を思い出すという内容で、「夢で逢ってるから大丈夫」と強がっているのが印象的です。第2節から入るハーモニー、特に間奏以後がとても美しく感動的です。第2節は海の場面なのですが、波の音のようにハイハットが入ります。美和さんは歌詞について「目を閉じて情景を味わって」と語っています。
この曲には英語版『See You In My Dreams』があり、2001年のアルバム「THE MONSTER -universal mix-」に収録されました。さらに、同アルバムからのシングル「Go On,Baby!」のカップリングに収録されました。そのシングルには韓国の監督カン・ジェギュのプロデュースによる『See You〜』のミュージック・ヴィデオもCD-EXTRAとして収録されました。現在このヴィデオはDVD「DCT CLIPS V1」でも見ることができます。
ライヴでは1999年にしか演奏されていませんが、いずれもフルサイズでの演奏です。うちDWL「夏の夢」ではブラス・セクションの部分をシンセストリングスに置き換えオリジナルとは違った印象を受けます。このツアーはドリカム3人だけによる演奏(残りはプログラミング)が注目されましたが、この曲もシンプルなアレンジになっています。ここでのまささんの弾くベースは必聴です。
私にとってこの曲はお気に入りです。やっぱりジャズっぽさが好きな理由ですね。ミュージック・ヴィデオが印象的な英語版も大好きです。この曲はのちに2004年の企画盤「DREAMANIA」に収録されるのですが、個人的には収録しなかった方がよかったなと思います・・・(特別ダンサブルでもないですし)。「隠れた名曲」っぽさを出しておく方がこの曲にはふさわしいと思います(苦笑)。アルバムでは前曲『三日月』とは効果的なつながり方をしていますが、この曲が始まるのが毎回楽しみです。