そんなの愛じゃない

演奏時間:3'56"
収録アルバム:「SING OR DIE」7曲目
                     「SING OR DIE 2002:monkey girl odyssey tour special edition」7曲目
                     「DREAMANIA」 DISC-1 11曲目
作曲:中村正人  作詩:吉田美和  編曲:中村正人
プロデューサー:DREAMS COME TRUE
レコーディング・ミキシング:ローランド・ヘリントン
有名度 ★☆☆☆☆
人気度 ★☆☆☆☆
管理人お気に入り度 ★★☆☆☆
このサイトでの略称・・・SOD−7
参照:『THIS IS NOT LOVE AT ALL』(英語版)
『そんなの愛じゃない』(イラスト準備中)

 演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル

        中村正人:シンセベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル、ドラムス&パーカッション・プログラミング(as キング)

        西川隆宏:マニュピレート

        他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス、電話の音

 ライヴ履歴 1998年「SING OR DIE」「ドリカムの夕べ」


 もろにアメリカを意識したアレンジのされた曲。ドリファンクに位置づけてもいいかもしれません。もちろんまささん作曲です(笑)。楽器は『ケロケロ』と同じくすべてプログラミングされたもので、人工的な感じが露骨に漂います(そのようなアレンジが「SING OR DIE」の取っ付きにくいイメージを作っているのかもしれません)歌詞に電話が登場することから、電話の呼び出し音と受話器を取る音を効果的に取り入れています。呼び出し音はイントロや間奏で鳴りっぱなしですし、最後は通話が切れた「ツー、ツー」の音に受話器を置く音で終わる格好で衝撃的です。この曲のイメージは、後に『make me your own』や『イノセント』へとつながっていきます。

 美和さんの歌い方は非常にクール。淡々とタイトルコールを繰り返すバッキング・ヴォーカルや、サビのまささんのバッキング・ヴォーカルも同じくクール。時々入る英語の話し声はまさに洋楽シーン(特にアメリカの)を意識しています。歌詞は、愛し合わなくなった2人の様子を電話越しの状況から表したもので、冷ややかな感じがします。先述した電話の音がその情景をリアルに浮かび上がらせる役目を果たしています。『さよならを待ってる』でもそうでしたが、「電話」という単語を使っていないところがすごいです。ブックレットでは一部の歌詞がすべてカタカナで書いてあって印象的。

 このように、半ば実験的な印象も漂う洋楽の影響をもろに受けたこの曲。そのせいか非常に取っ付きにくくファンの間でも人気がありません。そのためか、ライヴではアルバムツアー以来演奏されたことはありません。もっとも、あの衝撃的な電話の効果音を再現するのは難しいと思いますが・・・。

 しかし私は結構好きな方です、ドリマニアですから(笑)。電話の効果音はいつ聴いても斬新ですし、間奏のヴォーカル(+話し声)が緊迫した雰囲気を持っていていい感じです。アルバムの歌詞カードで、この曲の歌詞の隣の写真がこの曲のイメージにぴったりだと思います。それにしても、「DREAMANIA」にこの曲を入れたのは少し暴挙だった気が・・・(初心者にドリカムサウンドを誤解されそうなので・・・)。いや、ヴァージン時代の曲をたくさん詰め込みたいレコード会社の気持ちは分からないもないんですが・・・(苦笑)、この曲のかわりにエピック時代の隠れた名曲を入れてほしかったですね。

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