MITSUBACHI

演奏時間:6'52"
収録アルバム:シングル「24/7 -TWENTY FOUR/SEVEN-」3曲目
作曲:中村正人  作詩:吉田美和  編曲:中村正人
プロデューサー:DREAMS COME TRUE、中村“キング”正人
レコーディング:後藤昌司、アンディ・ハーマン   ミキシング:ローランド・ヘリントン
演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル  中村正人:プログラミング
ライヴ履歴 なし
参照:『みつばち』(オリジナル・ヴァージョン)
        『Honey-Bee』(英語版)

 アルバム「the Monster」収録の『みつばち』を、まささんがリミックスしたダンス・ヴァージョン。副題は-king's mambo magnifico mix-。元々は限定発売されたアナログ盤でしか聴くことができませんでしたが、2000年のシングル「24/7 -TWENTY FOUR/SEVEN-」に収録されたことでCD化され、現在では普通に手に入れることができます。次の曲『24/7 -club mix featuring ZEEBRA-』とはほとんど曲間がなく、この曲の最後の音の余韻が次の曲のトラックに入ってしまっています。

 オリジナルもすべての楽器がプログラミングされたものでしたが、このリミックスでも同じです。ただし、アレンジはオリジナルとは全く違います。副題にあるとおりマンボ風のラテンアレンジで、オリジナルよりは激しさと妖しさと機械的な音作りのトーンが弱まっています。演奏時間もオリジナルより圧倒的に長く、7分近くあります。これはイントロ・間奏・アウトロなどを長くした結果ですが、あまり不自然な長たらしさを感じません。それは刻一刻と変わってゆくサウンドが影響しています。最初はベースラインのみで始まり、やがてドラムスが入りパーカッションが抑揚をつけてゆきます。オリジナルより音が多くないためヴォーカルがよく目立ちます。途中からはラテン風のブラス・セクションや華やかなパーカッションが彩ります。また、力強い「ハイヤ!」という男性のバッキング・ヴォーカルが印象的ですが、これが誰によるものかは不明。オリジナルよりサウンドに変化が見られるので聴いてて飽きません。

 オリジナル・ヴァージョンの解説で書いたようにこの曲は個人的に妖しい感じが(いい意味で)「ドリカム離れ」しているのですが、このヴァージョンではいくぶん薄らいでいます。また、オリジナルで感じる「誘惑」という呪縛(!?)からは完全に解き放たれていて、普通に楽しんで聴くことができます。この曲はまささんがリミックスした「club DCT garden」の曲目では一番抵抗感なく聴くことができると思います。

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