7月7日、晴れ
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング
西川隆宏:マニュピレート
ポール・ダン:エレキ・ギター デイヴィッド・T・ウォーカー:エレキ・ギター
ジェイ・ワインディング:ピアノ スケイラ・カンガ:ハープ
他に、プログラミングされたシンセ音、ストリングス、ドラムス、パーカッション
ライヴ履歴 1996年「LOVE UNLIMITED∞」 1999年、DWL「夏の夢」、『ひさしぶりのI Miss You』『Don't You Say・・・』『STILL』とのメドレーで登場
2000年「DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2000 in Taipei」
少しドリカムを知っている程度の人なら、一度は聴いたことがあると思われる名曲。1996年5月に公開された同名の映画の主題歌となりました。映画にはたくさんのドリカムナンバーが使用され、まささんが音楽監督を担当したことが話題を呼びました。映画公開に先立つ4月にはそのサントラがドリカムのアルバム「LOVE UNLIMITED∞」と同時リリースされました。この曲はその両方に収録されています。これがこの曲の知名度を上げ、2000年のベスト盤「The SOUL」にも収録されました。当時プロモ・ヴィデオも制作されたようですが詳細は不明。
曲は、ストリングスとピアノを中心にした美しいメロディとアレンジのバラードです。イントロはじめ随所で響くハープの音がきれいです。エレキ・ギターにはポール・ダンのほかに、美和さんのソロアルバム「beauty and harmony」に参加したジャズ界の巨匠デイヴィッド・T・ウォーカーがドリカムの曲としては初めて参加しています。笑顔が素敵なこのおじいさん(美和さんからは「デヴィじい」と呼ばれている!)は、この後たくさんの曲やライヴに参加してドリカム・ファミリーの一員として定着します。彼の生み出す独特の繊細でやさしいギターの音色は、この曲でも堪能することができます。このように美しくやさしい音を、力強いドラムビートがまとめあげることによって、美しさと力強さを揃えた曲に仕上がりました。
歌詞はタイトルどおり七夕が時期になっています。離れて暮らす恋人に会いたいと願う様子を、美和さんがせつなく、力強く歌い上げます。後半の息をつかせぬ部分での情景描写が上手です。それでいて、「七夕」というキーワードを一回も使っていないのがすごいです。「あなたに会いたい」、この一途な想いが凝縮された歌詞です。
そんなこの曲は、ファンの間でも人気が高い曲です。しかしながら、ライヴで演奏されたことはなぜか少ないです。DWLでは1回、'99年「夏の夢」でメドレー形式で演奏されたのみです。この時はオリジナルよりもダンサブルなリズムになっていました。もっとライヴで演奏されてもおかしくないほど人気の一曲です。通常夏に開催されるDWLでももっと演奏されてもいいのに・・・。
先述の「7月7日、晴れ サウンドトラック」には、この曲を元にまささんが作ったインスト・ナンバー『ベガとアルタイル 第2楽章』が収録されています。非常に感動的なアレンジがされているのでこれも聴いてみましょう。
個人的には「LOVE UNLIMITED∞」が最初に聴いたドリカムのアルバムだったので、当初よく聴いていた曲です。「会いたい」という気持ちを表現するのにいい曲だと思います。したがって結構大好きな方に入ります。出だしの「会いたくて」が印象的なので、そういうタイトルかと思われるかもしれませんが、「7月7日、晴れ」ですよ(笑)。私はサントラは持っていますが、映画の方は見ていません・・・(汗)。それにしてもデイヴィッド・T・ウォーカーにとってはこの曲が初めて参加したドリカムナンバーだったんですね。意外と初参加が遅くて驚きました。今ではライヴの定番になっているのに。ドリカムファンにとっては7月7日はこの曲ですよね?私も、この曲は毎年七夕当日に聴きます!なお、この曲のイラストはバロン金山さんの作です。ありがとうございました!!