空を読む

演奏時間:3'35"(album version)
               3'20"(single version)
収録アルバム:「THE LOVE ROCKS」11曲目(album version)
                     「THE SOUL 2」14曲目(album version)
                     シングル「何度でも」カップリング(single version)
作曲:吉田美和・中村正人  作詩:吉田美和  編曲:中村正人
プロデューサー:DREAMS COME TRUE
レコーディング:後藤昌司、岡村弦  ミキシング:後藤昌司
有名度 ★★★☆☆
人気度 ★★★★☆
管理人お気に入り度 ★☆☆☆☆
このサイトでの略称・・・LR−11

 演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル

        中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル

        今泉洋:アコースティック・ギター

        他に、プログラミングされたシンセ音、ピアノ、ローズピアノ、ストリングス、シンセホルン、ドラムス、パーカッション

 ライヴ履歴 2005年「DIAMOND 15」、ホール公演のみアンコールで登場  2006年「THE LOVE ROCKS」、アンコールで登場

         2007年、DWLで登場

         2009年「“ドリしてます?”」、『なんて恋したんだろ』『みつばち』『24/7 -TWENTY FOUR/SEVEN-』『いつのまに』『マスカラまつげ』『やさしいキスをして』『何度でも』とのメドレーで登場(シングル「生きてゆくのです」に音源を収録)


 2005年のシングル「何度でも」のカップリング曲。アルバム「THE LOVE ROCKS」にも収録されました。シングルとアルバムではヴァージョンが異なり、アルバムではピアノのイントロがついています。そして、ドラムスが全く異なります(シングルはパーカッション風で、アルバムはドラムス)。他にも、各所でリミックスが成されていてよく聴くと違った箇所が多く発見できます。エンディングの音1つ取ってもその違いは分かります。シングルのメインサイドでないながら、ベスト盤「THE SOUL 2」に収録されるなど、注目を浴びている作品です。

 曲は穏やかなバラードで、『はじまりのla』の路線を継承しています。意外にも使用されている楽器はベースとギター以外はすべてプログラミングによるもの。ドラムスは一聴で打ち込みと分かりますが、ピアノやストリングス、ホルンなどは「プログラミングだったの!?」という感じです。先述の通り、シングルとアルバムではミックスが異なるため双方でいろいろな楽器の音を楽しむことができます。

 歌詞は、愛する人に気持ちが伝わらず、思い通りにいかない時の心情を歌っています。「どうして空を見上げてるんだろう?」というくだりは、うまくいかなくてへこむ時も常に希望を持っていることを表現しています。『何度でも』と同じく、真摯に「希望」を持ち続けることを歌っています。ドリカムの詞作の世界ではもっとも味わい深いものの1つです。美和さんのヴォーカルもせつなさと真剣さを滲ませるものになっています。ほとんどのパートをまささんと一緒に歌っているのが印象的です。

 ライヴでは、早くも2005年のツアーの途中から『未来を旅するハーモニー』に代わる形で演奏されています(ホール公演のみ)。『何度でも』と同じく真摯なメッセージをこめた曲のため、きっと早く生で伝えたかったのでしょうね。ツアーがホール公演に切り替わった名古屋レインボーホール初演はシングル発売日のたった1週間後です。ツアー後の「ドリカムの夕べ」では演奏されていません。アルバムツアーでは美和さんがゴンドラで空を舞う演出が成されました。2007年に早速DWL初登場、この時の美和さん&まささんのハーモニーも絶品でした。2009年ツアーの演奏はシングル「生きてゆくのです」で聴くことができます。

 この曲は、美和さんが大変お気に入りだそうです。『はじまりのla』も真摯なバラードで人気を得ましたが、きっとこの曲もファンの間で人気になることでしょう。個人的にはあまり好きではないですが・・・(ドリマニアなので)。しかし、真摯さやメッセージ性はよく出ていると思います。ぜひ歌詞カードを見ながらじっくり聴いてみてください。あと、美和さん・まささんのハーモニーが美しいですね。バッキングもきれいな音色で。しんみりします。それにしても、シングルとアルバムとの違いが分かりづらくてマニア泣かせです(苦笑)。今回は難題でしたよ・・・。個人的にはアルバムヴァージョンのほうが好きです。

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