悲しいKiss
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング
西川隆宏:キーボード
ピート・グレニスター:ギター
ニック・ペンテロウ:サックス
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス
(聞き取れないが、ベスト盤ではトランペットのラウル・ドリヴェイラもクレジットされている)
ライヴ履歴 1989年、「ああ神より素敵なDreams Come True」「LOVE GOES ON・・・」 1990年、「JUBILEE」
1991年、DWLで登場(ただしDVDには未収録) 1995年、DWLで登場
1999年、DWL「夏の夢」、『4月の雨』『2人のDIFFERENCE』『愛してる 愛してた』とのメドレーで登場
2007年、DWLで登場
初期ドリカムを代表する名バラードで、ファンの間でも評価が高い曲。ベスト盤「The SOUL」と「DREAMAGE」にも収録されていることもあってか、アルバム「DREAMS COME TRUE」収録曲でもっとも知られています。いまやデビュー曲『あなたに会いたくて』より知名度が上です。
プログラミングされた力強いドラムスを主体にしたサウンドで、西川さんの奏でるキーボードがきれいです。間奏とアウトロのサックスはニック・ペンテロウで、悲しさを強調しています。最後はダイナミックに終わります。歌詞の内容は恋が終わり、恋人に最後のキスを申し出るが、もらったキスは悲しいものだった・・・こんなキスなら二度といらない・・・というもの。本当に悲しい詞作です。美和さんが全体を通してひとりで歌っているヴォーカルには悲痛さが込められています。
ライヴでも比較的出番は多い方で、DWLでは実に4回も登場しました。うち'95年ではサックスの間奏でバッキング・ヴォーカルの浦嶋りんこさんが迫力あるフェイクを聞かせていました。'99年「夏の夢」はオリジナルとは違い神秘的な感じのアレンジで、プログラミングが生み出した静かな世界。その後「DREAMAGE」効果か、'07年で美和さんが空を飛びながら歌う格好で再登場しました。
オリジナル・「The SOUL」・「DREAMAGE」と、この曲が収録される時には必ず周囲の曲の雰囲気が悲しいバラードです。これも、この曲がドリカムの中でも非常に物悲しく感動的だからなのでしょう。特にオリジナルのつながりは感動的です。いつ頃から名曲として認知されたかは不明ですが、習作的イメージのあるデビューアルバムにおいてキラリと光るものを持っています。早くも天性のヴォーカリストぶりを見せ付ける美和さんの歌声も特に良好です。もちろん、個人的にも大好きな曲です。