時間旅行
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、バッキング・ヴォーカル、サウンドデザイン
モーリス・マイケル:ギター
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス、パーカッション、ティンパニ、ピアノ、ストリングス、ホルン
ライヴ履歴 1991年、DWL、全体の最後に登場(ただしDVDには未収録) 1991年「MILLION KISSES」
1994年「MAGIC JOURNEY」、一部会場のみアンコールで登場 1995年、DWLで登場(ただしDVDには未収録)
1999年、DWL「夏の夢」で登場 2000年「DCT garden.com COUNTDOWN PARTY」
2003年、DWL、『たんぽぽの堤防』『晴れたらいいね』『a little waltz』とのメドレーで登場 2007年、DWLで登場
アルバム「WONDER 3」を締めくくる音作り・メロディともに壮大なスケールの曲。ファンに大人気の曲で、2000年のベスト盤「The SOUL」にも収録されました。
歌詞ではカップルが「時間」を越えた永遠の愛を約束しています。サウンドや、「緑の波(うみ)」ときて大海原を思い浮かべる方も多いと思いますが、舞台は晴れた日の風吹く草原。タイトルは歌詞に登場しませんが、この曲の持つテーマを上手に叙述しています。ヴォーカル面では、サビの英語のバッキング・ヴォーカルが効果的です。また、美和さんのバッキング・ヴォーカルがヴォーカルと輪唱するのも印象的です。
曲は壮大なアレンジながら爽やかに聴かせています。実はモーリス・マイケルのギター以外はすべてプログラミングによるサウンドです。全体的にシンセストリングスとホルンを使用しています。「シャツの背中 風が抜けてはふくらんだ」の部分で風のような音が入るのが効果的。ティンパニがフィルイン的アクセントをつけているほか、間奏ではパーカッションが多彩です。最後はドラムスがフェイドアウトし美しいストリングスで締めくくります。
ライヴでもたくさん演奏され、DWLでは現在皆勤賞です。ただし、'91年と'95年の演奏はDVDに収録されていないのが残念です('91年DWLのDVDのエンディング・クレジットの時にこの曲のインスト・ヴァージョンは流れていますが)。'99年「夏の夢」ではがらっとイメージを変え、美和さんのピアノ弾き語りで演奏されました。のちの『いつのまに』もそうですが、ピアノ・ヴァージョンもまた違った味があります。このヴァージョンでのCD化を希望します!'07年ではダンス・ナンバー的なアレンジで演奏。
歌詞に登場する「2012年の金環食」は、主人公が彼から指輪をもらう期限としてもともと美和さんが何とも思わず歌詞に入れたのですが、金環食は本当に2012年日本で見られます。金環食とは、太陽がリング状に見える日食の一種で、見られる確率は大変少ないとのことです。ドリカムファンの皆さんはきっと2012年には金環食を見ながら彼(あるいは彼女)から指輪をもらうことでしょう(笑)。
私もこの曲は好きな方です。アルバム「WONDER 3」の後半はまささんの打ち込みサウンドが多用されていて少々鼻につきますが、この曲では「えっ、これが打ち込み?」と思うほど自然な流れです。モーリスのギターがいいですね。そして歌詞が素晴らしいです。特別に何かしているわけじゃないけど、あなたといるだけでこの上なく幸せな気持ち・・・これをうまく捉えています。最終部の〜longer than forever〜、これがこの曲のすべてを物語っていると思います。