SWEET SWEET SWEET -06 AKON MIX-

演奏時間:4'40"
収録アルバム:シングル「もしも雪なら/今日だけは」3曲目
作曲:吉田美和・中村正人  作詩:吉田美和  編曲:AKON
プロデューサー:DREAMS COME TRUE
レコーディング・ミキシング:ブライアン・スパーバー
演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
       中村正人:バッキング・ヴォーカル
       AKON(エイコン):全楽器演奏、バッキング・ヴォーカル
ライヴ履歴:なし
参照:『SWEET SWEET SWEET』(オリジナルヴァージョン)
    『SWEET DREAM -06 AKON MIX-』(英語版のAKON MIX)

 1992年にアルバム「The Swinging Star」で発表された『SWEET SWEET SWEET』のリミックス。2006年12月21日に、同曲が使用されたアクションアドベンチャーゲームのシリーズ「SONIC THE HEDGEHOG」の誕生15周年を記念して制作された、ゲームソフト「SONIC THE HEDGEHOG」のテーマ曲として使用されました。そして、同年11月にドリカムのシングル「もしも雪なら/今日だけは」のカップリングとして先行発売されました。

 ドリカムがVirgin/DCTに移籍して以降、この種のリミックスは多数発表されていますが、今回はいつもとは違います。それまでは、まささんをはじめドリカム自身のプロデュースによるリミックスでしたが、今回はプロデュースを全面的にAKON(エイコン)に任せています。他人のプロデュースによるドリカムナンバーのリミックスは、これが初めてとなりました。AKONは、アフリカはセネガル出身のヒップホップシンガーで、プロデューサーとしても活動している、米国では人気の存在です。こうした人脈に出会えるのも、米国でのレコーディングを重視するドリカムならでは。ミキシングは、Virgin/DCT時代にエンジニアとして立ち会ったブライアン・スパーバー。「よろこびのうた」など数曲ではプロデュースもしていました。

 全面的にプロデュースをAKONに任せたことにより、ドリカムとしては珍しく、メンバーが演奏に参加していません。そのためか、アレンジはAKONの影響が強く出たようなダンサブルなものとなっています。オリジナルのバラードとは一線を画しています。クレジットでは全楽器の演奏をAKONが担当しているとありますが、恐らくほとんどかすべてがプログラミングでしょう。イントロでの英語の掛け声も彼のもの。一方ドリカムはといえば、ここではヴォーカルに徹しています。美和さんのヴォーカルと、まささんのバッキング・ヴォーカルは共に新録音です。こちらはほぼオリジナルどおりのアレンジです。オリジナルでゲスト・ヴォーカルのフランクが歌っていたパートは再現されていません。時折AKONの掛け声が入り、賑やかで楽しげな雰囲気になっています。

 この曲の発売と同じ日には、『SWEET SWEET SWEET』の英語版にあたる『SWEET DREAM』(オリジナルは1994年のシングル「WHEREVER YOU ARE」カップリング)も、AKONによるリミックスが発表されました。こちらはCDには収録されず、販売元であるユニバーサル・ミュージックでのPC配信限定で発売されました。そのため、この英語版リミックスは大変レアな音源となっています。(実は私もまだ入手していません・・・)

 オリジナルとは全くテイストの違うリミックスですが、なかなか面白いコラボレーションになっていると思います。どうせなら、第2節がまささんのヴォーカルというのも面白かったと思いますが(笑)。2001年のZEEBRAとの『24/7 -TWENTY FOUR/SEVEN-』でのコラボレーションを思い起こさせますが、あの頃よりも何か吹っ切れたような、本当に楽しくやっているような感じが伝わってくるのは気のせいでしょうか?今後も、こういうコラボに挑戦してほしいですね。まだライヴでこのヴァージョンは演奏されていませんが、もしやるとしたらAKONのパートはきっとマーセラス・D・ニーリーなんでしょうね。

 ところで、オリジナルでは「中村正人」オンリーだった作曲者のクレジットが、このリミックスでは「吉田美和/中村正人」になっています。どういうことでしょう・・・?

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