crystal vine

演奏時間:3'42"
収録アルバム:「アトランティス/失われた帝国〜オリジナル・サウンドトラック」19曲目
               「monkey girl odyssey」13曲目(ボーナス・トラック)
               「DREAMAGE」 disc ROUGE 1曲目
ミュージック・ヴィデオ:「DCT CLIPS V1」「アトランティス/失われた帝国」に収録
作曲:中村正人・吉田美和  作詩:吉田美和  編曲:中村正人
プロデューサー:DREAMS COME TRUE
レコーディング:ミヤハラ・ヒロタカ、ローランド・ヘリントン
ミキシング:ローランド・ヘリントン
有名度 ★★★★★
人気度 ★★★☆☆
管理人お気に入り度 ★★☆☆☆
このサイトでの略称・・・MGO−13
『crystal vine』(「あずまんが大王」の大阪さん)

 演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル

        中村正人:プログラミング

        西川隆宏:マニュピレート

        大谷幸:エレクトリック・ピアノ

        竹内純:ヴァイオリン、コンサート・マスター   深見邦代:ヴァイオリン   高橋香織:ヴァイオリン   押鐘貴之:ヴァイオリン

        志賀恵子:ヴィオラ   元井信:ヴィオラ   岩永知樹:チェロ   柏木広樹:チェロ

        他に、プログラミングされたシンセ音、ベース、管楽器、ドラムス、ティンパニ

 ライヴ履歴 2002年「monkey girl odyssey pp-mix」、アンコールを除く最後に登場

                  2002年「monkey girl odyssey arena-mix」「monkey girl odyssey winter fantasia」


 2001年冬に公開されたウォルト・ディズニー生誕100周年記念のアニメーション映画「アトランティス/失われた帝国」にドリカムが提供した曲で、同映画の主題歌になりました。映画は、伝説の大陸アトランティスの謎を探っている主人公が大陸探検隊と共に海底を探検するという内容で、日本語吹き替え版では美和さんがオードリー役を担当しています。この曲は本編のエンドクレジットで流れますが、ディズニー映画に日本人アーティストのオリジナル曲が使用されるのはこれが初めて。ドリカムが達成したのです。

 この曲は当初は映画のサントラに収録され発売されました。が、その年のドリカムのアルバム「monkey girl odyssey」にもスペシャル・ボーナス・トラックとして収録されました。サントラでしか聴けないレア音源だと思って急いでサントラを買ったファンにとってはこれは痛い事件だったことでしょう(汗)。なお、現在ではバラード・ベスト「DREAMAGE」にも収録されていて、容易に手に入れることのできる音源になっています。この点、同じくアニメ映画の主題歌になった『ETERNITY』とは全く違う歩みをしています。

 曲は、映画の主題歌ということで映画のイメージに合ったものになっています。ストリングスは竹内純ストリングスによる演奏。サビに入ると壮大な雰囲気になります。マーチングドラムが曲を盛り上げます。終わり方はいかにも映画音楽風。美和さんのヴォーカルは底深い海のように力強く伸びやかに歌います。歌詞は、2人の絆を彼方まで輝く「水晶の蔓」にたとえて歌ったもので、「出会い」「永遠」などのテーマを感じます。

 この曲には2種類のミュージック・ヴィデオがあります。1つめはドリカムの演奏の間に所々映画のシーンが入るもので、これはDVD「アトランティス/失われた帝国」の映像特典に収録されているものと思われます(未確認)。2つめは映画のシーンのない完全ドリカムのミュージック・ヴィデオで、これはDVD「DCT CLIPS V1」に収録されています。ドリカムはジャングルの中にいますが、これはアメリカのスタジオの中に作ったもの。美和さんは池に座って歌っていますが実は中身は水で、最初のうちは冷たかったそうです。まささんはボンゴをたたいていますが、これは映像の速度を落としてあり実際にはまささんはものすごく速くたたいたそうです。西川さんはクリスタルの入ったカゴを美和さんに渡しますが、演技が難しかったそうです。

 ディズニー映画の主題歌、しかも日本人初の快挙ということで大いに注目されたこの曲ですが、あまりファンからの人気は集まっていないようです。そのため、ライヴではアルバムツアー以外での演奏履歴はありません。ドリカムサウンドというよりかは、映画音楽の趣向が強いからでしょうか。

 この曲は私もそれほど好きというわけではありません。しかしドラマにしろ映画にしろ、その雰囲気にぴったりマッチした曲を提供できるということにドリカムのすごさを感じます。今なお世界中の注目を浴びるディズニー映画、しかも創立者生誕100周年の記念作品に日本人による日本語の曲が主題歌として使用されたわけですが、アメリカはじめ世界の人たちはどんな面持ちで受け止めたのでしょうか。ドリカムは映画「めぐり逢えたら」に『WINTER SONG』を提供して以来アメリカでも知られるようになりましたが、この時より多くの外国の人たちに知られるようになったのでしょうね。実は私はまだ「アトランティス」は見ていないのですが、話が面白そうなのと、美和さんが声を担当しているということなので、いつかDVDを買ってみようかと思います。当時吊り広告とかでは見かけたのですが、眼鏡をかけた男の人が描かれていました。あれが主人公でしょうか?

 『ETERNITY』は長年レア音源で私も手に入れることがずっとできなかったのですが、この曲はあっさりオリジナルアルバムに収録されましたね。この曲のためだけに映画のサントラを買ったファンにとっては痛かったと思います。あと蛇足ですが、当サイトのドリカム・ディスコグラフィのために『カノン』(この曲の前曲)の演奏時間を確かめたときに、この曲が軽い音飛びを起こしているのを発見、私の持っているドリカムのCDでこの曲が初めて音飛びした曲になってしまいショックでした・・・(汗)。ちなみに今は修復して直っていますが。

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