花曇りの日曜日
|
演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、マニュピレート、バッキング・ヴォーカル
モーリス・マイケル:ギター
ラウル・ドリヴェイラ:トランペット マーティン・ドローヴァー:トランペット
ニック・ペンテロウ:サックス ピーター・トムス:トロンボーン
濱田尚哉:ドラムス マイク・ピラ:バッキング・ヴォーカル
他に、プログラミングされたシンセ音
ライヴ履歴 1994年「MAGIC JOURNEY」 2010年「ドリ×ポカリ〜イキイキ!〜」
明るい、というより暖かい雰囲気の曲。曲自体はデビュー以前に存在していたそうです。アルバム「MAGIC」に収録された後、1996年の映画「7月7日、晴れ」に使用され同名のサントラにも収録されました。イントロから入るサックスが印象的です。多く登場するバッキング・ヴォーカルには、一部でマイク・ピラが参加しています(イントロなどの英語の部分)。歌詞ですが、「花曇り」という言葉が示すように季節は春です。このことからも曲が暖かく感じられます。会った時から沈んでいる恋人にいらだちながらも、適当になぐさめている主人公が面白い内容です。この曲に出てくる彼氏は恋人にいろいろ言われてばかりで本当に情けないですね(苦笑)。
アルバム「MAGIC」はアルバムソングが多かったせいか、「マイナーでマニアックな曲の宝庫」となっています。この曲も例外ではなく、なんとアルバムツアー以降16年間もライヴで演奏されていませんでした。『I'm a liar』といい『雨の終わる場所』といい、完成度の高い佳曲は圧倒的に多いアルバムなのに、もったいないです・・・。美和さん、まささん、もっと「MAGIC」の曲を演奏してください!ドリカムもこのアルバムを作るに当たって相当気合を入れていたらしいですし。ようやくこの曲がステージに帰ってきたのは、マニアックな曲を大量に再演した2010年の「ドリ×ポカリ〜イキイキ!〜」ツアー。この時は、観客の「イキイキ!メーター」を上げるべく、「ドリーズブートキャンプ」というどこかで聞いたことのあるような名前の(笑)激しいダンスを会場が一体となって行うという面白い企画つきでした。このツアーに参戦した私も当日一緒になってやってみましたが、振り付けを覚える間もなくたくさん汗をかきました(苦笑)。
この曲の歌詞を味わってまた思うのですが、美和さんって本当に場面場面の背景描写が上手ですね。日常よく見かけるさりげない光景だけど、あまり人の思いつかない風景を歌詞にさりげなく登場させたり。この曲でも何度か感心してしまう部分があります。