冬三昧にはまだ遠い
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、マニュピレート、バッキング・ヴォーカル
モーリス・マイケル:ギター
ラウル・ドリヴェイラ:トランペット マーティン・ドローヴァー:トランペット
ニック・ペンテロウ:サックス ピーター・トムス:トロンボーン
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス
ライヴ履歴 1994年「MAGIC JOURNEY」 2002年「monkey girl odyssey winter fantasia」 2008年「WINTER FANTASIA 2008」
ドリカムの隠れたウィンターナンバー。アルバム「MAGIC」に収録された後、1996年の映画「7月7日、晴れ」で使用され同名のサントラに収録されました。同映画には「MAGIC」から5曲も使用されており、そのため「MAGIC」色の強いサントラになっています。曲はブラス・セクションとドラムスを中心にすえた明るく陽気な曲で、『Don't You Say・・・』や『愛しのハピィデイズ』から継がれたアレンジになっています。シンセ音はここでも効果的に使われています。「MAGIC」のセッションから、レコーディングに参加するミュージシャンの顔ぶれがだんだんと変わっていきますが、この曲では初期の典型的なレコーディングメンバーにより演奏されています。中期以降すっかり姿を消したモーリス・マイケルのギターが炸裂しています(特にエンディング!)。
歌詞は、氷の張る湖へわかさぎ釣り(「ドリルで穴開けてOK!釣り糸を垂らしてGOOD!」という歌詞があることから推測される)をしに恋人とドライヴへ行く途中の、主人公の思い巡らす現地での楽しい様子を描いたものです。美和さんによれば、この舞台も、故郷の北海道(十勝地方)だそうです。場面ごとの描写が上手で、ボブスレーやヤッケ(防寒服)も登場します。最後はかわいらしいオチつきです。美和さんのはちきれたヴォーカルと、楽しげなコーラスとの掛け合いが愉快です。
ライヴではアルバムツアー以降一度も演奏されてきませんでしたが、2002年冬の「winter fantasia」ではウィンターナンバーということで久々に演奏されました。2008年の「WINTER FANTASIA 2008」でも演奏されるなど、冬のライヴだと今後も演奏されそうですね。DWLでは極めて難しそうですが・・・。
この曲はあまり知られないマイナーでマニアックな曲ですが、ウィンターナンバーの中では元気なので好きな方です。少し意外なエンディングもいいですね。タイトルは、私が「MAGIC」を聴く前、どこかで聴いたことのあった『a little waltz』のタイトルを「冬三昧にはまだ遠い」だと思っていたエピソードを思い出してしまいます(苦笑)。