モンキーガール 豪華客船の旅
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング
西川隆宏:マニュピレート
ポール・ダン:エレキ・ギター
ザ・モンキー・クラッパーズ:手拍子
他に、プログラミングされたシンセ音、パーカッション
ライヴ履歴 1996年「LOVE UNLIMITED∞」
2001年「DCT garden.com Off-Site Meeting 2001」、『沈没船のモンキーガール』『モンキーガール番外編“ガンバレあたし!”』とのメドレーで登場
モンキーガールシリーズ第2弾。第1弾の『沈没船のモンキーガール』では失恋を経験して悲しみにくれていたモンキーガールが、この曲では新しい恋に落ちています。前回の「沈没船」に対し、こちらは「豪華客船」と、モンキーガールの有頂天ぶりが伝わってきます。もちろん作曲は前回と同じく美和さん。このシリーズ一概に言えることですが、アレンジはきわめてシンプルで、この曲に使用されている楽器は、ギター・ベース・シンセストリングス・パーカッションのみです。最初のギターソロは少し悲しげに、せつなそうに歌う美和さんを支えていますが、後はモンキーガールの心情を反映したような、うきうきとしたテンポです。リズムよく入る手拍子は、「ザ・モンキー・クラッパーズ」とクレジットされていますが、おそらくドリカム本人のことでしょう。新たな恋に落ちて有頂天になりながらも、ドキドキしすぎて慌てているモンキーガールのかわいらしい姿を表したかのような曲です。
この曲にはミュージック・ヴィデオがあります。シングル「そうだよ」をWindows対応のパソコンに入れると鑑賞することができます。ドリカムが外国(!?)の川で小さな船(漁船みたいなもの)に乗ってこの曲を演奏している様子が映っています。美和さんはギター、まささんはベースとパーカッション、西川さんはボンゴとタンバリンをそれぞれ演奏しています。途中、橋の上から見おろす子供たちに手を振ったり、低い橋を通過する際体勢を低くしたりする様子も。3人の楽しい雰囲気が伝わってきます。
この曲はモンキーガールシリーズの中では一番人気のある曲です。確かに一番完成された曲ですし、まさかの続編というインパクトが大きかったからなのでしょう。しかしながらライヴでは演奏回数は少ないです。アルバムツアーではこの曲の演奏の際に『沈没船のモンキーガール』の英語版が披露されました(これは現在でも未発表)。2001年にはモンキーガールシリーズを大胆にもメドレーで演奏する試みもありました。
個人的には印象の薄い曲ですが、楽しさは伝わってきます。「毎日がまるで・・・」の部分はずっと息継ぎなしで歌うので大変ですよね(笑)。収録アルバムのブックレットのこの曲のページは雰囲気に合わせてかピンク。同アルバムでは、次の曲が私にとって思い出深い曲なので、この曲のエンディングに差し掛かると「いよいよ次だ・・・」といつも感じます。