SWEET REVENGE
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:マニュピレート、バッキング・ヴォーカル
ポール・ダン:エレキ・ギター
ラウル・ドリヴェイラ:トランペット マーティン・ドローヴァー:トランペット
ニック・ペンテロウ:サックス ピーター・トムス:トロンボーン
大谷幸:エレクトリック・ピアノ
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス
ライヴ履歴 1996年「LOVE UNLIMITED∞」
2000年「DCT garden.com COUNTDOWN PARTY」と2001年「DCT garden.com Off-Site Meeting 2001」、『IT'S TOO LATE』『MEDICINE』『自分勝手な夜』『ESCAPE』とのメドレーで登場
2003年DWL、『Don't You Say・・・』『嵐が来る』『IT'S SO DELICIOUS』『決戦は金曜日』『24/7 -TWENTY FOUR/SEVEN-』とのメドレーで登場
2007年、DWL「POWER PLANT SPECIAL LIVE」で登場
数ある「ドリファンク」の中でも、傑作と評される隠れた名曲。もちろんまささん作曲です(笑)。ベスト盤には収録されていませんが、この手の曲が好きだというファンからとても愛されている曲です。全体的にクールなアレンジです。
サウンドで目立つのがまささんの弾くベース。この曲でのベースはベスト・プレイだと言われているほどです。チョッパーまで聞かせてくれます。フィードバックまで起こしているハードなギターもかっこいいです。後半からはブラス・セクションやエレクトリック・ピアノが曲を彩ります。美和さんのヴォーカルはこれまた非常にクール。イントロのフェイクもきまっています。間奏前の「赤い花びらは愛!愛!・・・」の部分はバッキング・ヴォーカルと合わさって『決戦は金曜日』のアウトロ並みのインパクトを発揮しています。歌詞は今までのドリカムナンバーに見られない、大人の女性のかなりこわい「甘い愛の復讐」を歌ったものです。「ドラゴンの牙」「せつない入れ墨」などインパクトのあるクールな詞作が特徴です。のちの『誘惑』『make me your own』につながるものがあります。
シングルカットはされなかったものの、この曲にはミュージック・ヴィデオがあり、シングル「そうだよ」を(たぶんWindows対応のみの)パソコンに入れると見ることができます。内容は、収録アルバム「LOVE UNLIMITED∞」のジャケットで着ている黒いフードを着たドリカムが、洋風の建物の前の草原や林で歌ったり演奏したりしているもので、「赤い花びら・・・」の部分で美和さんの手に赤バラが現われるのが印象的。まささんがベースを、西川さんがピアノを演奏する様子もちょこっと出てきます。よく見るとアルバムのブックレットにある「メビウスの輪」を持っているシーンがあります。シングル「そうだよ」は現在廃盤となってしまっているため、このミュージック・ヴィデオは貴重です。
ドリファンクの中では『LOVETIDE』や『PEACE!』を凌ぎ最高峰とも言われるこの曲ですが、DWLでは長らく未登場でした。ようやく'03年のDWLでメドレーの一部で演奏されました。この時はこの曲の間奏から同じドリファンクの『IT'S SO DELICIOUS』へ連結するという、ドリマニアなら思わず大きな拍手をあげたくなる演奏でした(この2曲の先述の部分はよく似ています)。他に、2000年とその翌年には初期のドリファンクとのメドレーとして演奏されました。'07年のDWL「POWER PLANT SPECIAL LIVE」では、ファンクラブ会員投票でまさかの1位での演奏。しかも、まさかのアコースティック・セットでの演奏!まささんがアコースティック・ベースでチョッパーを披露していました(笑)。
収録アルバム「LOVE UNLIMITED∞」では前曲であるテーマ曲と曲間なく始まります。そのため、マニアックな話ですが音量を上げてCDをこの曲から再生すると、かすかに前曲の最後の残響音が聴こえます(苦笑)。ブックレットのこの曲の歌詞のページはなぜかピンク。「赤い花びら」のイメージでしょうか?そういえばその「赤い花びら」=「血」のことなんでしょうね・・・。改めて歌詞の恐ろしさに身震いします。昔この曲をアルバムの一環で何度も聴いていた頃、けっこう歌詞を間違えて覚えていたことを思い出します。