きづいてよ
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、マニュピレート、バッキング・ヴォーカル
モーリス・マイケル:ギター
ラウル・ドリヴェイラ:トランペット マーティン・ドローヴァー:トランペット 有沢健夫:一部トランペット
ニック・ペンテロウ:サックス ピーター・トムス:トロンボーン
大谷幸:エレクトリック・ピアノ 濱田尚哉:ハイハット
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス
ライヴ履歴 2001年「DCT garden.com Off-Site Meeting 2001」、『嵐が来る』とのメドレーで登場
クールな雰囲気のロックナンバーで、ブラス・セクションやエレキ・ギター、ドラムスなどのハードな演奏が印象的です。生演奏ならではの迫力があります。シングル「す き」のカップリングで発表された後、アルバム「DELICIOUS」にも収録されます。アルバムヴァージョンには、イントロ前にちょっとした英語のバッキング・ヴォーカルが付け加えられています。
歌詞はドリカムお得意の雨を題材にした内容。雨の降る街中の情景が上手に描写されていて、後年の『嵐が来る』『朝がまた来る』にもつながります。別れた恋人と雨の日の地下道で偶然会ってしまうが、彼は自分の苦しみなど知らずにニコニコしている・・・という内容、非常にせつないです。主人公の苛立ちも見事に歌詞中に表現されています。後半の繰り返し部分で重なってゆく美和さんの訴えかけるようなヴォーカルが歌詞のせつなさにぴったり。イントロ・サビ・アウトロでのバッキング・ヴォーカルも印象的です。
そんなこの曲、実はマイナーなナンバーであまり知られていません。それもそのはず、まささん作曲ですから(笑)。ライヴでは収録アルバムの年がDWLと重なってしまったためアルバムツアーがなく、2001年に『嵐が来る』(曲調・歌詞の内容が似ていてセンスのよさを感じます)とのメドレーで演奏されるまで一度も演奏されませんでした。
私はこの曲は結構好きな方です。やっぱり歌詞が悲しく、せつないからでしょう。シングルヴァージョンはいきなり演奏から始まるのでどこか素っ頓狂です。アルバムブックレットのこの曲の歌詞のページでは、まささんがプールの水中でギターを弾いているという面白い様子を見ることができます。