あなたのかわいい人
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル
デイヴィッド・T・ウォーカー:エレクトリック・ギター チャック・レイニー:ベース
グレッグ・アダムス:フリューゲルホルン、トランペット エリック・マリエンサル:サックス(ベース、テナー&アルト)、フルート
ジョー・サンプル:ピアノ、ローズ・ピアノ ハーヴィー・メイソン:ドラムス パウリーニョ・ダ・コスタ:パーカッション
ライヴ履歴 2003年「“とつぜんのちっちゃい” tour of beauty & harmony 2」
美和さんのソロ・ナンバー。アルバム「beauty and harmony 2」に収録されましたが、同時発売となったシングル「涙の万華鏡」にも収録されました。シングルに収録されたヴァージョンは「radio mix」と名づけられ、エンディングが40秒ほど早めにフェイドアウトするほか、前半の美和さんのアドリブがカットされています。このradio mixはJ-WAVE春のキャンペーン「LIVING IN TOKYO〜夢と冒険の世界へ〜」のキャンペーンソングになりました。
曲は、明るめのポップ風です。ブラス・セクションが印象的。はきはきした感じがします。しかし、2分37秒からは急にテンポチェンジ。突如としてジャズ風に変貌します。ブラスも渋くなり、パーカッションが多彩になります。前半と後半のスタイルの対比がとても面白いです。なお、radio mixではジャズの部分の一部の音がアルバムと若干異なります。
歌詞は、恋人に「私をかわいい人って呼んで!」とせがむ内容で、2人の老後についても思いをはせています。「ミニのキラキラスカートで歌う」超キュートなおばあちゃんとは、美和さんの老後そのものにも思えます。老後を2人で愛し合いながら楽しく暮らそう、という内容は『TORIDGE&LISBAH』の発展系とも取れます。美和さんのヴォーカルは、そんな主人公になりきった形でとても甘えるような元気いっぱいの歌声。ただし、前述のジャズの部分ではジャズっぽく歌っています。また、アルバムヴァージョンのみ美和さんのアドリブ(話し声)が前半にフィーチャーされていて面白いです。
『涙の万華鏡』にタイアップがないことを考えると、この曲がタイアップされていることはすごいです。しかし、人気・有名度では前者にその地位を大きく譲っていますね。いかにも美和さんの性格を絵にしたような曲調と歌詞です。きっと老後はこんなおばあちゃんになっていることでしょう(笑)。個人的にはアルバムヴァージョンの方がスカスカでないし長く聴けるので好きです。個人的にはあまりインパクトがなかったのですが、後半のジャズっぽい部分に変わる展開が好きです。なんていうか、前半は若い現在を、後半は老後の様子を表現したかのようなので。最初聴いたときには驚きました。