True WINGSPAN

〜“真の”夢の翼〜

(2009.10.21 構想・作成)

   

(左)アルバム・ジャケット (右)曲目リスト ※画像をクリックすると拡大します。

 ポールのベスト盤『Wingspan』(2001年)を、正真正銘の「ベスト・オブ・ウイングス」にすべく、全曲ウイングスナンバーで構成した2枚組ベストです。

    [DISC 1]

  1.Listen To What The Man Said

  2.Band On The Run

  3.Getting Closer

  4.Live And Let Die

  5.Jet

  6.My Love

  7.Silly Love Songs

  8.Mary Had A Little Lamb

  9.Helen Wheels

 10.Hi Hi Hi

 11.Let 'Em In

 12.Goodnight Tonight

 13.Junior's Farm

 14.Mull Of Kintyre

 15.Give Ireland Back To The Irish

 16.With A Little Luck (DJ Edit)

 17.Coming Up (live at Glasgow)

 18.Venus And Mars/Rockshow (Single Edit)

 19.Letting Go (Single Version)

 

 

 [DISC 2]

 1.Let Me Roll It

 2.You Gave Me The Answer

 3.Daytime Nightime Suffering

 4.Maybe I'm Amazed (live)

 5.Again And Again And Again

 6.Bluebird

 7.One More Kiss

  8.No Words

  9.I've Had Enough

10.Medicine Jar

11.The Mess

12.Old Siam,Sir

13.Time To Hide

14.Rockestra Theme

15.Beware My Love (live)

16.London Town

17.Tomorrow

18.I Am Your Singer

19.Country Dreamer

20.Waterspout

21.Treat Her Gently/Lonely Old People

 

 えっと、ポールのベスト盤に、2001年に発売された2枚組で『Wingspan』というのがあるんですが、元々ウイングスの同名ドキュメンタリーに合わせて発売された「ウイングスの」ベスト盤になるべき所が・・・、なぜかポールのソロ時代の曲が多く入っているという(その割にはオール・キャリアでもない)、中途半端な選曲になっているんですよね。ウイングス結成以前の『McCartney』や『Ram』の曲がかなり多く入っていて、全体を見渡すとアルバムタイトルらしからぬ曲目になっているのは周知の通り。そこで、今回私はそれを是正し、完全たるウイングスのベスト盤にすべく、オリジナル・ベストを構想してみた・・・というわけです。題して、『True WINGSPAN』。邦題は「“真の”夢の翼」にでもしておきますか(笑)。

 

今回のベストの選曲にあたってのポリシーは以下の通り。

(1)全曲ウイングス・ナンバーのみとする。(ポールのソロ時代の曲は収録しない)

(2)『Wingspan』と同じCD2枚組、各ディスク79分以内とする。

(3)『Wingspan』に収録されているウイングス・ナンバーは、極力収録する。特に、有名曲は外さないこととする。曲順も極力動かさない。(これは都合上一部逸脱してしまいましたが・・・)

(4)『Wingspan』と同じく、DISC 1をヒット・シングル中心に、DISC 2をそれ以外の曲(主にアルバムナンバー)中心にする。DISC 2には1曲未発表曲を収録する。

(5)ウイングスのベストなので、ポール以外のウイングスのメンバーの曲を数曲収録する。

(6)選曲にはヒット性・人気の度合いをある程度加味する。

以上を考慮しつつ、自分の嗜好も含めながら30分ほど曲を入れ替えながら構想を練り、何とか出来上がりました。

 

 どちらも1分余裕を見て約78分で計算したので、両面とも若干余裕を残してきっちり収録できました。DISC 1はすらすらできたのですが、DISC 2は結構悩みましたね。収録時間を考えながらの作業はやはり大変です・・・。結局泣く泣くカットした曲がかなりの数に・・・。個人的にはお気に入りの『London Town』『Back To The Egg』からもっと入れたかったのですが、それをやると変にマニアックになってバランスを欠くので自重しました(笑)。

 

 アルバム別に分けるとこんな具合。[()内は元々の『Wingspan』の内訳]

 『Wings Wild Life』2曲(1曲)

 『Red Rose Speedway』2曲(1曲)

 『Band On The Run』5曲(4曲)

 『Venus And Mars』6曲(3曲)

 『Wings At The Speed Of Sound』3曲(2曲)

 『Wings Over America』2曲(0曲)

 『London Town』3曲(2曲)

 『Back To The Egg』4曲(1曲)

 シングル12曲(8曲)

 未発表1曲(1曲)

 

 ちょっと初期が少なすぎて絶頂期が多すぎている感があるのが、もうちょっと練り直せるかなぁと自省したり。別にヘンリー・マッカロクとデニー・シーウェルが嫌いなわけではないですよ・・・?ただ、初期2枚で収録するに適する曲が見当たらなかったのです・・・。で、本来の私は断然ローレンス・ジュバーとスティーブ・ホリーがいた頃が好きなのであります(笑)。あと、3人だけだった時代も好き。

 ちなみに、『Wingspan』に元々収録されていたウイングス・ナンバーで今回カットしたのは「C Moon」「Girlfriend」「Call Me Back Again」と「Bip Bop/Hey Diddle」。ポールご推奨の「C Moon」をカットした代わりに「Helen Wheels」をDISC 1に昇格させました。「Girlfriend」は「London Town」を、「Call Me Back Again」は「Letting Go」を入れた方が個人的にはポールの言う「ウイングスの歴史上重要な曲」にふさわしいと思いまして・・・。で、未発表曲は、「Bip Bop/Hey Diddle」は事実上ソロ時代の音源なので、代替として『All The Best!』にも収録予定だった名曲「Waterspout」にしました。私のHNだし(苦笑)。

 ポール以外のメンバーは、デニー・レインが「Again And Again And Again」「No Words」「Time To Hide」、ジミー・マッカロクが「Medicine Jar」。リンダさん分は「I Am Your Singer」で補給。ジョー・イングリッシュは・・・、まぁ曲が曲だし(笑)。マニアックな話だと、「Coming Up」は未CD化のシングル収録のヤツ(米国盤『Wingspan』より演奏後の盛り上がりが長く収録されている方)で、「Letting Go」は未CD化のシングル・ヴァージョン。「Junior's Farm」は『Wingspan』とは違い4分のフル・ヴァージョンに戻しました。いい曲なので。一番好きな「With A Little Luck」はフルに入れるとかさばるので泣く泣くDJエディットに・・・。「Venus And Mars/Rockshow」も同様の理由でシングル・ヴァージョン。「Maybe I'm Amazed」と「Beware My Love」は『Wings Over America』のライヴ・ヴァージョン。全部でちょうど40曲とキリのよい曲数になってめでたしめでたし。

 これで全アルバム『Wingspan』以上の曲数を収録したことになる。これで完璧にポール以上の仕事をしたということですね(笑)。とりあえず満遍なく取れましたね。

 

 で、ついでなのでジャケットと曲目リストも作ってみました。いつも趣味でパロディ・ジャケットを作る際と同じく、ちょっと小細工をした程度なんですが(汗)。まぁほとんど『Wingspan』そのまんまです。でも、ちゃんとクレジットは「Paul McCartney & Wings」にしてあります。ここ重要。あと、うちのサイトのロゴが何気に入っております(苦笑)。

 ジャケットは実際に印刷はしていないのですが、CDはDISC 1がピンク、DISC 2が青と色分けもしてみたり。なんか、ビートルズの『赤盤』『青盤』みたいでおしゃれ。

 

 『True WINGSPAN』への異論大歓迎です。ぜひ掲示板にコメントください(笑)。

 

 姉妹編オリジナル・ベスト『True ALL THE BEST』はこちら

 

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