戦いの火蓋
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、バッキング・ヴォーカル、サウンドデザイン
佐々木康彦:ギター
佐々木史郎:トランペット 小林太:トランペット
瀧川浩水:サックス 佐野聡:トロンボーン カクタ・ヒロヤス:シンバル
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス
ライヴ履歴 1990年「WONDER 3」、最初に登場 2001年「DCT garden.com Off-Site Meeting 2001」、『go for it!』『薬指の決心』とのメドレーで登場
1990年のシングル「Ring!Ring!Ring!」のカップリングとして発表された曲。その後、同年のアルバム「WONDER 3」に収録されます。アルバムでは前曲の『OPEN SESAME』とくっついています。そのため、アルバムの2トラック目(この曲の領域)には『OPEN SESAME』の最後の音が入ってしまっています。
この曲は、テンポが速く息をつかせぬ構成になっています。特にアルバムでは、『OPEN SESAME』の4拍子の部分からこの曲が終わるまでその疾走感が緩むことはありません。元気いっぱいな曲で、ブラス・セクションが効果的。間奏後は転調しています。
歌詞は、自分のように彼を狙っている「彼女」のことに触れ、同じ趣向だから仲良くなれるとは思うんだけど、彼女と自分との間で彼をめぐる「戦いの火蓋」は切って落とされた・・・、そんな感じの歌詞です。恋のライヴァルですね。イントロとアウトロの英語のバッキング・ヴォーカル(「もし私があなただったら」という意味)が印象的です。一層盛り上がる間奏では美和さんがアドリブスキャットを聴かせます。
この曲はライヴでは盛り上がりそうなのですが、知名度が低いせいかライヴでは2回しか演奏されていません。これもまささんの曲だから?(苦笑)
この曲は単体で聴いてもいいですが、『OPEN SESAME』とペアーで聴くとそのスピード感を存分に味わえます。ドリカムのアルバムにおける「オープニングテーマ〜1曲目」の流れで最高の出来栄えといえそうです。一方シングルに収録されているのは前述の通り微妙な別ヴァージョン。オリジナル・ベストを作るとき『OPEN SESAME』と切り離したい時に重宝しそうです(ただしシングル盤は今では入手しにくくなっています)。そういえば'91年DWLのDVDのドラマ編の合間合間にドリカムが渋谷をファンたちと一緒に巡る映像が断片的に挿入されていますが、そのBGMにこの曲のインストヴァージョンが使われていましたね。