キレイキレイ

演奏時間:4'13"
収録アルバム:「the Monster」5曲目
                     「the Monster 2002:monkey girl odyssey tour special edition」5曲目
作曲・作詩:吉田美和  編曲:中村正人
プロデューサー:DREAMS COME TRUE
レコーディング・ミキシング:ローランド・ヘリントン
有名度 ★☆☆☆☆
人気度 ★☆☆☆☆
管理人お気に入り度 ★☆☆☆☆
このサイトでの略称・・・TM−5
参照:『Beautiful Beautiful』(英語版)
『キレイキレイ』(桑島ほーちゃん)

 演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル

        中村正人:ベース、プログラミング

        西川隆宏:マニュピレート

        ニック・ペンテロウ:ソプラノ・サックス   ミスター・ラック:フルート・サンプル

        他に、プログラミングされたシンセ音、ピアノ、ドラムス

 ライヴ履歴 1999年、DWL「春の夢」


 「the Monster」に収録された美和さん作曲の神秘的なバラード。重く幻想的なシンセ音が包み込むサウンドが特徴です。楽器のほとんどがプログラミングによるもので、その中にはピアノやドラムスも含まれます。イントロなどで印象的なメロディを繰り返すフルートもミスター・ラック(どんな人かは不明)が提供したサンプルであることが明記されています。一方ソプラノ・サックスはデビュー以来この時期までサックスを担当してきたニック・ペンテロウによるもの。まるで広大な宇宙に投げ出されたかのような雰囲気が全体的に漂っています。

 歌詞は1991年の『銀河への船』の続編といえるもので、夜空の星をテーマにしています。しかし『銀河への船』と違いめぐり会えたことの「奇跡」を強調しています。また「体が溶け合って ひとつの生き物になれたらいいのに」など妖しい雰囲気も匂わせます。すべてのヴォーカルが美和さんによるもので、ヴォーカルとバッキング・ヴォーカルが絶妙です。特に、真ん中のピアノ・ソロでは「奇跡」を歌うハーモニーが力強く感動的です。なお、タイトルと同名・同表記のセッケン・洗剤がありますがこの曲とは無関係です(笑)。

 この曲は「the Monster」収録曲中最も冷遇されている曲で、人気自体も低い方です。そのためか、ベスト盤・企画盤にも収録されていません。さらに、ライヴではアルバムツアーである'99年DWL「春の夢」以外では演奏されていません。

 しかし、この曲は重要なキーも持っています。この曲のイントロの旋律が、2001年のアルバム「monkey girl odyssey」のテーマ曲『my monkey girl〜opening theme〜』で再登場し、これが「the Monster」と「monkey girl odyssey」とのリンク(つなぎ)になっているのです。美和さんも、『my monkey girl』のイメージにこの曲が浮かんでいたとコメントしています。

 個人的にもあまり印象のない曲ですが、アルバムの冒頭4曲の熱気をいったん冷ます効果を持っていて、重要な転換点だと思います。この曲がないと、『make me your own』が不自然になってしまいます。ブックレットのこの曲のページではCGで夜空が表現されていて、この曲をモチーフにしたと思われます。同ページの西川さんはつらそうな顔をしていますが・・・(苦笑)。「プラチナの太陽」という表現がいいなぁと思います。何箇所かささやきによるヴォーカルを入れていてこれも印象的です。それにしても、私も聴く前は某セッケン・洗剤の曲かと思いました・・・(笑)。

ディスコグラフィへ