opening theme 〜the monster is coming〜
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演奏者 吉田美和:バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:マニュピレート
ラルフ・マクドナルド:バッキング・ヴォーカル、パーカッション バシリ・ジョンソン:バッキング・ヴォーカル、パーカッション
エロル・ベネット:バッキング・ヴォーカル、パーカッション スティーヴン・クローン:バッキング・ヴォーカル、パーカッション
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス
ライヴ履歴 1999年、DWL「春の夢」、最初に登場
1999年のアルバム「the Monster」のオープニングテーマであり、アルバムのコンセプトを成す短いインスト。「モンスターがやって来る!」という意味の英語のコーラス以外は歌詞はありません。「モンスター」という言葉は、1997年発表の前アルバム「SING OR DIE」のブックレットに書かれていた言葉「let your monsters grow and go!」に由来しており、このアルバムの根底に流れる「あなたの心の中のモンスター(魂)を目覚めさせるような音楽をお届けします」といったコンセプトを象徴する単語になっています。アートワークでもドリカムがモンスターに扮しています。ドリカムのアルバムのオープニングテーマは、たいてい前作の曲をイメージさせる仕掛けがあるのですがこの曲には「SING OR DIE」収録曲のフレーズなどは入っていません。あえていえば、『よろこびのうた』に雰囲気が似ていることだけでしょうか。
たった1分の曲ですが、サウンドが非常に斬新です。これぞドリカムが作り上げた「モンスターを目覚めさせる音楽」であり、洋楽風のリズムを取り入れ、プログラミングをたくさん使った結果、力強くグルーヴィーなそれまで聴いたことのないような仕上がりになったのです。実際、この曲での生楽器はコーラス隊がたたくパーカッション(と、たぶんまささんのベース)だけです。テンポは非常に速く、ビートは非常にグルーヴィーで、後半には次の曲『なんて恋したんだろ』のジャングルビートが登場しています。それに重低音のシンセ音がかぶさってハードな雰囲気を出しています。あたかもモンスターが叫んでいるかのような騒ぎ声は美和さん・まささんとコーラス隊によるもの。
ライヴでは、「the Monster」のアルバムツアーであった'99年DWL「春の夢」でのみ演奏されています。また、『なんて恋したんだろ』のミュージック・ヴィデオでは、当時のニュー・アルバムの宣伝としてこの曲の冒頭を聴くことができます。
まぁオープニングテーマなので私が特別に好きという曲ではないのですが、アルバムのコンセプトとしては重要な曲だと思います。それは、この曲のフレーズが8曲目の『FUNKA-MONSTER』(これもモンスターをテーマにしている)の最後の部分で再登場していることからも分かります。なお、2001年に発売された「the Monster」の英語版アルバム「THE MONSTER -universal mix-」に収録されているものはリミックスされている以外は同じものです。あとは、タイトルが微妙に違う(小文字・大文字の差)だけです。