未来を旅するハーモ二ー 〜DCT VERSION〜
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング
今泉洋:アコースティック・ギター デイヴィッド・T・ウォーカー:エレクトリック・ギター
大谷幸:ピアノ、オルガン パウリーニョ・ダ・コスタ:パーカッション
他に、プログラミングされたドラムス
ライヴ履歴 2005年「DIAMOND 15」、アリーナ公演のみアンコールで登場 2005年「ドリカムの夕べ」、アンコールで登場
2010年「ドリ×ポカリ〜イキイキ!〜」
美和さんが第71回「NHK全国学校音楽コンクール」の小学校の部の課題曲に提供したワルツ。2004年3月に公式サイトで提供が公表されました。美和さんはこの曲を作るにあたって自らが小学生の頃課題曲を歌った時の気持ちを思い起こしたそうです。「なんか歌として、ホントに『あ、こういうのが歌いたいなぁ』って思ってもらえるような、合唱として成り立つ前に、1つの歌としてちゃんと立ち上がることの出来る、そういう歌がやりたかったの。」(美和さん) 課題曲に実際に使われたヴァージョンは、寺島尚彦さんが編曲。シングル「ラヴレター」のブックレットに「Dedicated to MR.NAOHIKO TERASHIMA」とあるのはそのためです。
この曲のドリカムのヴァージョンは、2004年11月のシングル「ラヴレター」のカップリングとして収録されました。アルバムには未収録なので、レアな音源になっています。課題曲の方は合唱でしたが、こちらはデュエットの形を取っています。「2人から歌えるようなアレンジ」「いわゆるポップスの歌い方っていうイメージ」でまささんが編曲しました。ヴォーカルはすべて美和さんが担当。さすが合唱用の曲だけあって、タイトル負けしない美しいハーモニーを聴かせます。改めて美和さんの歌の上手さを再確認することもできます。こちらのヴァージョンは、友達同士でハモれる感じを目指したそうです。
演奏は、当時並行して行われていたアルバム「DIAMOND 15」セッションに参加したミュージシャンによるもの。ドラムス以外はすべて生楽器です。大谷さんの弾くピアノが、いかにも課題曲といった感じです。全体的にやさしい音作りがされています。歌詞は、まさにコンクールを歌ったもの。小学生でも分かりやすい内容が印象的。
ライヴでは、2005年の「DIAMOND 15」アルバムツアーで演奏されました。ただし、ホール公演では新曲『空を読む』に交代されています。アンコールでの登場でしたが、地元の合唱団や小学生たちのコーラスがフィーチャーされていました。美和さんの歌声はもちろんですが、参加した方たちのハーモニーもさすがベテラン(!?)だけあって美しいものでした。曲が終わると美和さんやまささんと握手を受けていて、少しうらやましかったです(笑)。2010年の「ドリ×ポカリ〜イキイキ!〜」ツアーではよりシンプルな形で再演。ツアーでバッキング・ヴォーカルを担当したYURIさんが美和さんと絶妙なハーモニーを聞かせてくれました(前半はアカペラだった)。
この曲は、コンクールへの提供曲とあって普段のドリカムの曲とは違った趣があります。しかし、美和さんの作る曲の持つやさしさは生かされています。シングルのみ収録のレア音源ですが、発売されて日の経っていないシングルなので手に入れることは容易です。蛇足ですが、この曲が課題曲となった第71回「NHK全国学校音楽コンクール」の小学校の部で金賞を受賞したのはコーラスの強豪・大岡山小学校でしたが、この学校は私の出身地・東京都目黒区にあります(母校ではないのであしからず)。ドリカムによればこの曲の略称は「みらハー」(「ハー」の部分は鼻にかけて)だそうです(笑)。ドリカム的には美和さんとまささんのデュエットでも聴きたいですね(笑)。