BEAUTIFUL BOY(DARLING BOY)

演奏時間:3'42"
収録アルバム:シングル「あはは」2曲目
          「HAPPY BIRTHDAY,JOHN」3曲目
作曲・作詩:ジョン・レノン  編曲:中村正人
プロデューサー:情報なし
レコーディング・ミキシング:情報なし
有名度 ★☆☆☆☆
人気度 ★☆☆☆☆
管理人お気に入り度 ★★☆☆☆
演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
       中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル(!?)  西川隆宏:マニュピレート
ライヴ履歴:1998年「SING OR DIE」「US SHOW CASE TOUR」  1998年「ドリカムの夕べ」(一部会場のみ)

 シングル「あはは」に収録された、ドリカムにとっては初めてのカヴァー・ソング。また現在唯一のカヴァー・ソングです。オリジナルはジョン・レノンで、生前のラスト・アルバム「ダブル・ファンタジー」(1980年)で発表されました。ドリカムはザ・ビートルズをよく聴いて育ったとコメントしていますが、この曲を選んだのもそういう理由があるのでしょう。元々はアルバム「SING OR DIE」のセッションでレコーディングされていましたが、未発表となっていました。

 ジョン・レノンのオリジナルはトロピカル風味のゆったりとした子守唄ですが、ドリカムのヴァージョンは、まささんらしい解釈がされています。同時期の『よろこびのうた』(というより『SONG OF JOY』)のようなアメリカン・ソウルの賑やかな味付けがされています。演奏者はシングルにクレジットされていないので不明ですが、後半の繊細なギターはどう聴いてもデイヴィッド・T・ウォーカーでしょう。他は、ほとんどがプログラミングと思われます。淡々としたオリジナルに対し、かなりメリハリのあるダイナミックな演奏です。また、一部歌詞を変えて歌っています(これはオリジナルが父が息子に歌う内容なのを、普遍的なラヴソングに変えるため)。美和さんのソウルフルなヴォーカルが随所で聴かれます。

 ライヴでは、発表された1998年に日本とアメリカで演奏されました。ちなみに、ジョン・レノンはこの曲をライヴで演奏しないまま亡くなってしまいました。

 ジョン・レノンの生誕65周年を記念して2005年に発売された、日本のアーティストによるレノン・ナンバーのカヴァー曲を集めたトリビュート・アルバム「HAPPY BIRTHDAY,JOHN」に、ドリカムはこの曲を提供しています。収録に際しては、ヴォーカルを録り直しています。なので微妙に別ヴァージョンになっています。

 私はビートルズのファンでもあるので、ドリカムがジョンのカヴァーをしたと知ったときは驚きました。ただし、実はドリカムのヴァージョンの方を先に聴いているんですが(苦笑)。ドリカム・ヴァージョンは、ドリカムらしいソウル風に明るい雰囲気がつぼにはまりました。オリジナルと全然違う解釈ですが、全米進出をもくろんでいた当時のドリカムらしいです。

 ジョンの奥さんに当たるオノ・ヨーコさんから直接賛美の言葉をいただいたそうで、そこはさすがドリカム。ハイ・クオリティなカヴァーです。ジョン・レノンやビートルズのファンの皆さんも、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。逆に、この曲を聴いて興味を持ったドリカム・ファンの方は、オリジナルをチェックしてみてください。「ダブル・ファンタジー」や、ベスト盤「ワーキング・クラス・ヒーロー」「レノン・レジェンド」に収録されています。

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