彼は友達
|
演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、キーボード、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、サウンドデザイン、バッキング・ヴォーカル
佐々木康彦:ギター
マイク・ピラ:友達(“What a fabulous” VERSIONのみ)
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス、ブラス
ライヴ履歴 1991年、DWLで登場(ただしDVDには未収録) 1991年「MILLION KISSES」
1995年、DWL、『SAYONARA』『あなたに会いたくて』『LOVETIDE』とのメドレーで登場 2007年、DWLで登場
1991年の大ヒットシングル「Eyes to me」のカップリングだった曲で、こちらはダイドードリンコのCMソングに選ばれました。「Eyes to me」はドリカムが初めてオリコンで1位を獲得したシングルだったので、この曲も付随してたくさん出回ったというわけです。そしてその年のアルバム「MILLION KISSES」にも収録されます。アルバムヴァージョンは間奏がついています。シングルヴァージョンは逆にそれがないので、なんだか味気ないです。
この曲はあまり人気がないのですが、当時のドリカムらしい元気で明るい曲です。しかし歌詞はちょっとせつないラヴソングです。多くは語られていませんが、主人公は彼と「友達」のまま別れてしまったのだと思われます。美和さんのヴォーカルがはつらつとしているので余計悲しさがにじみ出ています。バッキング・ヴォーカルは当時のドリカムに典型的なスタイルです。
サウンドはほとんどがプログラミングによるものですが、違和感がありません。まささんのベースを除いて唯一生楽器のギターは、DCTバンドの佐々木康彦さん。ドラムスにあわせてタンバリンが飛び跳ねたくなるようなリズムになっています。そしてアルバムヴァージョンのみにある間奏では、美和さんとマイク・ピラ(プロデューサー)が仲のよいカップルを演じています。この部分は英語の会話で、アルバムヴァージョンのサブタイトル「What a fabulous」はこの部分の台詞から取られています。
ライヴではそこそこ登場し、アルバムツアー以外はDWLです。'91年は新曲としての演奏。'95年ではメドレーで登場し、間奏ではキーボードを弾いていた西川さんまでもがステージにやってきて飛び跳ねていました。なおこの時、間奏の会話はオリジナルの音源が使われていました。その後、'07年にようやく再登場。間奏の会話をマーセラス・ニーリーとLOVEさんが新たなアレンジで再現。冒頭の歌詞「夕暮れの競技場」にひっかけて、各会場の名前を叫ぶ美和さんも印象的でした。
アルバムのブックレットでは歌詞がモーヴで書かれています。また、フォントは『この恋はハードボイルド』『あなたにサラダ』と同じです。私は間奏の会話は何を言っているのか聞き取れています(笑)。この頃からマイク・ピラがドリカムの楽曲で幅広く活躍します。盛り上がるので、何度でもライヴで演奏してほしい曲です。