今日この佳き日
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:プログラミング
西川隆宏:マニュピレート、ドラムス&ギターのベーシック・プログラミング
サンドラ・パーク:ヴァイオリン、コンサート・マスター シャロン・ヤマダ:ヴァイオリン
カレン・ドレフュス:ヴィオラ アラン・ステファンスキー:チェロ
他に、プログラミングされたキーボード、ギター、ベース、ドラムス
ライヴ履歴 2002年「monkey girl odyssey pp-mix」「monkey girl odyssey arena-mix」「monkey girl odyssey winter fantasia」
2010年「ドリ×ポカリ〜イキイキ!〜」
アルバム「monkey girl odyssey」(2001年)に収録された、デビュー以来初めてとなるドリカム3人による共作曲。西川さんにとっては『あの夏の花火』『思い出は胸に秘めたまま』に続く作曲参加です。各自どれくらいの貢献があったかは不明ですが、2002年に西川さんがドリカムから独立することを考えるときわめて意義のある共作だと思います。ここでは表記していませんが、タイトルの「佳」には「よ」とルビが振ってあります。「佳き」を「よき」と読むことが日常的ではないからでしょう(苦笑)。
曲はシンプルなアレンジと構成によるものですが、意外なことに生楽器はストリングスのみ。あとはプログラミングによるものです。うちドラムスとギターは西川さんの手によって行われています。1997年以来、音作りでの実質的な参加がほとんどなかった西川さんが、作曲に参加したからかここでは活躍しています。ドラムスはシンプルにリズムを刻み、それを覆うようなストリングスはゆったりとした雰囲気を出しています。
歌詞は『SWEET SWEET SWEET』を思わせるウェディング・ナンバーですが、アレンジがゆったりしているため映画のBGMを思わせるような仕上がりです。結婚式当日の様子を淡々と描いているのですが、メインの部分では韻を踏んでいて効果的です。ただしこの曲の場合、どこか無理があるような感も否めません。後半の歌詞に、式に来れない親戚のために用意したサイトのアドレスとして「futarinokadode.com」が登場しますが、この曲の新郎新婦は会社用ドメインをなぜ持っているの・・・?(笑)韻を踏むためだとは分かっていますが・・・。ちなみに、念のため調べてみた所そのようなアドレスは存在しません(苦笑)。美和さんのヴォーカルもどこか曲と一緒に気だるそうです。韻の部分はしっかりバッキング・ヴォーカルがついていて効果的です。
ライヴでは、2002年に行われた一連のアルバムツアー以降しばらく取り上げられていませんでしたが、2010年の「ドリ×ポカリ〜イキイキ!〜」ツアーで復活。しっとりとした雰囲気の演奏と、気だるそうな美和さんのヴォーカルは健在でした。
個人的にはあまり印象のない曲ですが、西川さんが作曲に参加した(今のところ)最後のドリカムナンバーなのが印象的です。曲の認知度が低いのが痛いですけど・・・(汗)。ファンにとっては重要な曲ですね。ニハ、グループに戻らないとしてもいつかドリカムと共演してくれないかなぁ・・・。曲も一緒に作って、一緒に歌って・・・。もちろんまささんも歌って(笑)。フィルイン前に入る「パパラパ」が何気に好きです。