カノン
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:プログラミング
西川隆宏:マニュピレート
他に、プログラミングされたシンセ音、ギター、ベース、ハープ、木琴、ドラムス
ライヴ履歴 2002年「monkey girl odyssey pp-mix」「monkey girl odyssey arena-mix」「monkey girl odyssey winter fantasia」
2003年、DWL、『LOVE LOVE LOVE』『眼鏡越しの空』『愛してる 愛してた』『す き』『どうやって忘れよう?』とのメドレーで登場
2008年「WINTER FANTASIA 2008」
ボーナス・トラックの『crystal vine』を除けば、アルバム「monkey girl odyssey」の実質的なラスト・ナンバー。タイトルの通りカノン(あるメロディとそれと同形のメロディをずらして重ね合わせる技法)を使用しています。使用されている楽器はすべてプログラミングされたもので、不思議な世界を築いています。メロディやドラムスのパターンもほぼ単純な繰り返しで印象的です。
歌詞は「私はあなただけのものだ」という内容で、大人の恋を描いています。ほとんどの部分で韻を踏んでいて詩のようです(第1節が「〜おんで」、第2節が「〜あんで」)。主となるメロディ(節の部分)は、最後にバッキング・ヴォーカルとして繰り返され、それに別メロディによるヴォーカルが重なることでカノンになっています。「終わらないカノン」と歌われているように、この繰り返しはあたかも永遠に続くかのようです。曲はだんだんフェイドアウトしてゆきますが、ブックレットでは歌詞の文字の大きさもだんだん小さくなっていくのが印象的です。
この曲は、単なるアルバムソングで、ベスト盤・企画盤に未収録なのにもかかわらずファンの間では人気が異様に高いです。そのため、2003年のDWLではシングル曲である『いつのまに』や『好きだけじゃだめなんだ』が演奏されなかった反面、この曲はメドレー形式で演奏されました。この時のバッキング・ヴォーカルには、ドリカムにその才能を見出されたシンガーソングライター、NAOMI YOSHIMURAさんがゲスト参加しました。
また、この曲はアルバムソングとしては珍しくミュージック・ヴィデオがあり、DVD「DCT CLIPS V1」に収録されています。監督は『いつのまに』に続き末田健さん。内容はアルバムタイトルにもなったモンキーガールを題材にしたストーリーで、美和さんが夜中になるとモンキー星人になる女性を演じています。モンキー星人は毎日午前0時になるとモンキー星人の暮らす世界に行ってしっぽを巻かないと生きていけません。自分がモンキー星人であることは、恋人(佐藤ルミナさんが演じています)には言えないでいます。その後のストーリーはDVDを見てください!とても感動的な結末です!曲はオリジナルのようにフェイドアウトせず途中でカットされていてシーンにぴったりです。曲が始まる前のまささんと西川さん演じるモンキー星人の会話にも注目。所々で美和さんのダンスシーンがありますが、ドリカムのコンサートでもパフォーマーとして参加した竹内亜矢子さんも一緒に踊っています。
ドリカムの2004年のアルバム「DIAMOND 15」のオープニングテーマ『DIAMOND 15 THEME』には、この曲の一節が登場します。そしてこれが「monkey girl odyssey」と「DIAMOND 15」とのリンクになっています。
個人的にはそれほど好きではないのですが、ファンの間では大人気ですね!そもそもなぜ人気が出たのでしょう?ミュージック・ヴィデオの効果でしょうか?2004年のファンクラブ会員限定コンサートツアー「ウラワン」では、各会場2人ずつがドリカムに質問・メッセージを伝えることができましたが、私が行ったNKホール公演ではそのうちの1人が出産したばかりの赤ちゃんに「カノン」という名前をつけました、と報告していましたが、この曲の人気を裏付ける証拠ですね(笑)。美和さんもとってもうれしそうでした。DWLで演奏された時は驚きました。イントロのアレンジが変わっていたので、最初は『忘れないで』かと思いました・・・。でも人気があるから納得ですね。ミュージック・ヴィデオに出演している人たちは、かなり多方面から呼んでいて興味深いですね。今回このページを作るにあたって初めて知りました。それにしても、この曲を歌う時はよく歌詞を間違えます・・・。特に最後の繰り返しはどちらのパートも必ず間違えます・・・(汗)。