家へ帰ろ
|
演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:マニュピレート、バッキング・ヴォーカル
高田二郎:アコースティック・ギター、エレキ・ギター
有沢健夫:トランペット 山本一:サックス
大谷幸:エレクトリック・ピアノ 濱田尚哉:ドラムス
マイク・ピラ:バッキング・ヴォーカル
他に、プログラミングされたシンセ音、手拍子、ベル
ライヴ履歴 1996年「LOVE UNLIMITED∞」 2004年「ウラワン」、『ケロケロ』とのメドレーで登場
シングル「ROMANCE」のカップリングとして1995年10月に発表された後、翌年のアルバム「LOVE UNLIMITED∞」に収録された曲。シングルヴァージョンとアルバムヴァージョンは同じものです。また、『ROMANCE』が主題歌となったTVドラマ「長男の嫁2」の挿入歌になりました。
曲は『ROMANCE』と同じくヒップホップ調の力強いリズムですが、こちらの方が明るい感じに仕上がっています。低いキーボードの音から始まります。バッキング・ヴォーカルにはマイク・ピラ(プロデューサー)も参加しています。節の部分はアコースティック・ギターを前面に出した静かなアレンジで、エレクトリック・ピアノのメロディと手拍子が印象的。途中一度曲は崩れ、ベルのみの演奏になります。そしてハイライトとなる3回の衝撃音。「右→左→右」の順番に片方のスピーカーのみから発せられるこの音は、ヘッドホンで聴くとより衝撃的です(笑)。一番の盛り上がりを見せるサビではヴォーカルのメロディが2つに分かれます。美和さんのパワフルヴォーカルに注目。最後は節に戻り静かに終わります。このように、静かな部分と華やかに盛り上がる部分の2つを兼ね揃えた曲なのです。
歌詞は、同居している恋人同士が喧嘩して主人公が家を飛び出してしまう、というものですが、最後には道々蹴っていた石ころを記念として持ち帰って、「たったひとつの帰るところ」である恋人の家に戻っていくというハッピーエンディングになっています。一緒にいよう、と2人が交わした「約束」がこの曲のキーワードになっています。途中のベルの部分の歌詞は、直接的曲の内容にかかわりないのですがユニークで面白いです。
この曲は無名でマニアックで、ファンの間でもあまり人気ではありません。DWLでは一度も演奏されていません。ライヴ全体でも、アルバムツアーと2004年の「ウラワン」のみと出番が少ないです。個人的には、「ウラワン」で演奏された時は本当に本当にうれしかったです。その理由は下で述べられています(笑)。
そんなマニアックな曲ですが、実は私の大好きな曲のひとつです。いや、思い入れの非常に強い曲、というべきでしょう。というのも、この曲は私がドリカムを知るきっかけになった曲だからです。私が実質的最初にドリカムを聴いたのは、家にあった「LOVE UNLIMITED∞」ですが、その中でこの曲が一番印象に残り、それ以降ドリカムに興味を持つようになったのです。この曲はそれこそもう何度も何度も聴いてきました。そして今でも大好きな曲です。衝撃音の部分を聴くのが毎回楽しみでした。最初に私が意識して聴いたドリカムナンバーなので、この曲の個人的イメージは美和さんになっています。作曲はまささんなんですが(笑)。ドリカムナンバー全体を見回すと埋もれてしまっている曲ですが、曲そのものは非常にインパクトが強いので皆さんにも一度聴くことをお勧めします。