SPOON ME,BABY ME
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル、タンバリン
中村正人:ベース、シンセベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
武藤良明:アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター
グレッグ・アダムス:トランペット チャック・ファインドリー:トランペット
トム・スコット:テナー&バリトンサックス スティーヴ・ホルトマン:テナー&バストロンボーン
他に、プログラミングされたシンセ音、ピアノ、ストリングス、ベル、ブラス・セクション、パーカッション、ドラムス
ライヴ履歴 2006年「THE LOVE ROCKS」
アルバム「THE LOVE ROCKS」のラスト・ナンバー。ドリカムのオリジナルアルバムとしては初めてアップテンポの曲が最後に配されました。美和さんいわく「次はなにをやるんだろうとか、次は何が聞こえるんだろうとか、自分たちが聴いてもそう思えるような終わりにしたかった。バラードで終わるんじゃなくて、走ったまま終わりにしたかった」。「ロックする」をテーマにしたアルバムにふさわしい配置です。また、ドリカムの曲の演奏時間としては5番目に長いです(オリジナルアルバム収録ヴァージョンで換算)。
音作りはプログラミングが中心で、重厚なシンセから始まります。早口なメロディや何度も繰り返されるサビは『カノン』に少し雰囲気が似ています。前半はバラード調ですが、後半はビートもアップテンポなディスコ調に変化して本格的なロックになります。ディスコビートは『東京ATLAS』『ごめんねDJ』『MUSIC TRANSFERS』に続いての登場で、最近のドリカムの得意とするところです。後半の盛り上がりが演奏時間の長さとあいまって壮大です。最後はアカペラで終わります。
ヴォーカル面ではやはり何度も繰り返されるサビの部分が印象的でしょう。淡々とタイトルを繰り返すコーラスと、だんだんと力強くシャウト混じりになってゆくヴォーカルのコントラストにぐっときます。歌詞も、『カノン』に似たような感じで、恋人から受ける愛への想いを歌っています。ここでも「ROCK」というキーワードが登場しています。「SPOON ME」とは、「私をすくって」という意味です。
アルバムツアーで演奏されましたが、なぜかコンサートのラスト(アンコール除いても)ではありませんでした。これは意外でした。
これまでのドリカムのアルバムは、バラード系か小曲で終わっていたのでロック・チューンが最後というのは意外でした。「THE LOVE ROCKS」だからこそですね。それにしてもドリカムはディスコ調が得意になりましたね。挙げてみたら多かったので驚いてしまいました。ただ、曲やヴォーカル・歌詞は『カノン』に似ていますね。もしかして美和さん、狙ってやっているのでは・・・?