ウソにきまってる
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演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、シンセベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
武藤良明:エレクトリック・ギター
グレッグ・アダムス:トランペット チャック・ファインドリー:トランペット
トム・スコット:テナー&バリトンサックス スティーヴ・ホルトマン:テナートロンボーン
他に、プログラミングされたシンセ音、クラビ、ストリングス、ギター、パーカッション、ドラムス
ライヴ履歴 2006年「THE LOVE ROCKS」
アルバム「THE LOVE ROCKS」では数少ないまささん単独作。まささんらしく、洋楽嗜好が顕著に表れたドリファンクです。過去のドリファンクと同じくプログラミング主体で、打ち込みドラムがファンキーなビートを刻んでいます。全体的にダークなサウンドで、渋いブラス・セクションもいいスパイスとなっています。
歌詞は、恋人を疑って不安になる女友達を慰める主人公が、やがて自分の恋人について思いを巡らし暗い気持ちになってゆく様子を描いたもの・・・だと思います(汗)。作詩の美和さんと作曲のまささんの間でも意見が分かれているくらいですからね。とにかく、曲調に合ったバッドな内容であることは間違いありません。言葉少なめに、繰り返し中心というところは、『かくされた狂気』にも通じます。
美和さんの歌い方はあくまで淡々としていて、詞作の修羅場を強調しているかのようです。随所に入るバッキング・ヴォーカルが印象的です。また、ドリファンクらしく途中ヴォーカルに電気処理がされている箇所があります。エンディングの高音のコーラスがすっごいダークです。
2010年のリミックス・アルバム「DREAM CATCHER -DREAMS COME TRUE MIX CD-」には、イントロの後すぐに最後の繰り返しに飛んでしまう超ショート・ヴァージョンが収録されています。イントロはリミックスならではのアクセントを置いたアレンジに変更されていてファンキーさ倍増しです。そして、この曲の手拍子が次の『何度でも』のイントロに乗っかるという荒業も披露しています(笑)。
アルバムの中では目立たない位置にありますし、今後マニアックなナンバーになりそうですが(笑)、デビュー以来続いているドリファンクそしてまささん節が炸裂しているのがうれしいです。しかも、ここまでダークに仕上がっているのも珍しく、なかなか楽しめます。私もこの曲は好きです。最近は何かと美和さんとの共作が多いですが、こういうまささん単独曲には洋楽嗜好が出て面白いです。詞作も、すごく気まずいムードが出ていて曲に合っています。