エメラルドの弱み
|
演奏者 吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
中村正人:ベース、プログラミング、バッキング・ヴォーカル
西川隆宏:キーボード、バッキング・ヴォーカル
ピート・グレニスター:ギター
ニック・ペンテロウ:サックス
ラウル・ドリヴェイラ:トランペット
他に、プログラミングされたシンセ音、ドラムス
ライヴ履歴 1989年、「ああ神より素敵なDreams Come True」 1990年「JUBILEE」
2004年「ウラワン」、『カ・タ・ガ・キ』とのメドレーで楽曲としては最初に登場
おそらくアルバム「DREAMS COME TRUE」収録曲で一番目立たない曲なのではないでしょうか。アルバムの後半部の最初を飾る曲ですが、いまいちぱっとしない曲です。
打ち込みドラムスが力強い曲で、シンセ音を多用したサウンドが印象的です。しかし、構成が少し冗長な感じで、これがぱっとしない原因なのかもしれません。とはいえ、美和さんの深みのあるヴォーカルやまささん・ニハとのハーモニーは光ります。間奏のトランペット・ソロはラウル・ドリヴェイラ。次の曲『それでも恋は永遠』とはほとんど曲間がなく終わります。
歌詞は、同じ人を好きになってしまった女の子集団の中で、いち早く彼に告白しようと決意するもののそれができない主人公の気持ちを歌ったものです。タイトルの「エメラルドの弱み」は歌詞中で一度しか登場しませんがこれは優柔不断な主人公を、もろいことで知られる宝石・エメラルドにたとえたのではないかと思います。[実際にエメラルドはダイアモンドなどに比べて傷がつきやすいので(硬度7.5〜8)指輪などを持っている方は取り扱いには注意が必要です。]またエメラルドは美和さんの生まれた5月の誕生石であり(幸運・幸福の象徴とされる)、そこから由来したのかもしれません。
ライヴですが、アルバム中この曲だけが過去のDWLで演奏されていません。2004年の「ウラワン」でひさしぶりに登場しましたが、この「ウラワン」はマニアックでマイナーな曲ばかりが歌われたライヴであり、この曲がいかにマイナーかがよく表れています。
非常にマニアックな曲ですが、ドリマニアな私にとっては好きな曲です。シンセ音・ドラムスがどこか韓国風なエスニックさを感じさせるのは気のせいでしょうか?