STILL

演奏時間:5'49"
収録アルバム:「DREAMS COME TRUE」11曲目
作曲・作詩:吉田美和  編曲:中村正人
プロデューサー:マイク・ピラ、DREAMS COME TRUE
レコーディング・ミキシング:マイク・ピラ
有名度 ★★★☆☆
人気度 ★★★★★
管理人お気に入り度 ★★★★★
このサイトでの略称・・・DCT−11
『STILL』
(「あずまんが大王」の大阪さん。バロン金山さん作のイラストです。)

 演奏者  吉田美和:ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル

        中村正人:ベース、プログラミング

        西川隆宏:キーボード

         ピート・グレニスター:ギター

         ニック・ペンテロウ:サックス

        他に、プログラミングされたシンセ音、ピアノ、ハープシコード、ドラムス

 ライヴ履歴 1989年、「ああ神より素敵なDreams Come True」、アンコールで登場  1989年、「LOVE GOES ON・・・」

          1991年、DWL、アンコールで登場(ただしDVDには未収録)  1995年、DWLで登場(ただしDVDには未収録)

         1999年、DWL「夏の夢」、『7月7日、晴れ』『ひさしぶりのI Miss You』『Don't You Say・・・』とのメドレーで登場

         2009年「“ドリしてます?”」、『あなたに会いたくて』『うれしい!たのしい!大好き!』『MEDICINE』『笑顔の行方』『今度は虹を見に行こう』『Eyes to me』『愛しのハピィデイズ』『眼鏡越しの空』『決戦は金曜日』とのメドレーで登場(シングル「その先へ」に音源を収録)


 アルバム「DREAMS COME TRUE」のラストを飾る初期ドリカムの隠れた名曲。シングル発売やベスト盤への収録こそされなかったものの、この曲に対するファンの評価は異様に高いです。それだけいい曲であるということなのです。まずはなんといっても歌詞でしょう。恋人としての付き合いをやめた人を忘れることができなくて、仕方なくもう一度「友達」として付き合おう・・・心の中ではまだこんなに好きなのに・・・。といった、アルバム「DREAMS COME TRUE」収録曲に多い「せつない・悲しい」気持ちを凝縮したような内容です。

 サウンドのほとんどはプログラミングによるものですが、生楽器は聴き所満載です。特に間奏は、ハードなギターとまささんのうねるベースの絡みが聴けます。ここでのベースはまささんのベスト・プレイの1つとも賞されています。アウトロではサックスが悲しいムードを出しています。

 ヴォーカル面では前曲『悲しいKiss』のような力強さもかねた歌い方がされています。短いイントロの後始まるのが印象的です。特にアウトロの美和さんの“Still I love you”の繰り返しと、それを追いかける風に歌われる美和さんのバッキング・ヴォーカルの部分が感動的です。

 ファンの人気あってか、ライヴでも多く演奏されています。特にDWLでは3回連続の登場。残念ながらそのうちの2回はDVDに未収録となっています。1999年「夏の夢」での演奏はDVDに収録されていますが、メドレーでの登場。ここでも間奏でまささんがうねるベースを聴かせます。オリジナルよりも音数の少ない静かな印象を受けます。その後、2009年にレパートリーに復活。この時の演奏はシングル「その先へ」で聴くことができます。

 この曲は私も大好きです。もっと大々的にフィーチャーされていてもいいと思うのですが・・・。こういうのを隠れた名曲と呼ぶのですね。美和さんはデビューアルバムに意図的に悲しいラヴソングばかり入れたそうですが、その中でもこの曲と『悲しいKiss』は群を抜いて悲しさに磨きがかかっています。

 なお、イラストはバロン金山さんの作です。「いつもつないでた右の手が・・・」の部分を見事にとらえています!ありがとうございました!

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